アルファタウリF1 「角田裕毅はQ2でタイヤのパフォーマンスを引き出した」
スクーデリア・アルファタウリのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第17戦日本GPの予選を振り返った。

両ドライバーは、揃ってQ2進出を果たすが、新品ソフトが1セットしか残っていなかったリアム・ローソンは、0.043秒差でQ3進出を逃して11番手。角田裕毅は今季3回目のQ3進出を果たし、Q2のタイムは更新できなかったものの、フェルナンド・アロンソを上回って9番手で予選を終えた。

「エンジニアたちは、FP2で一歩後退し、期待されたペースを発揮できなかった理由を理解するために、一晩中分析に多大な労力を費やした」とジョナサン・エドルズはコメント。

「その結果、FP3で評価するために多くのセットアップ変更を行った。この変更によってマシンは改善されたが、ミディアムタイヤに続いてソフトタイヤのセットを使用するというタイヤの使い方が、予選に向けてどれだけ残しておきたいかを決定づけました」

「プラクティスでは、ほとんどのマシンがソフトコンパウンドを2セット履いていたため、自分たちがどこにいるのかを正確に把握するのはさらに困難でした。 ソフトタイヤから最大限の効果を引き出すことができなかったので、予想路面温度が低いなかで予選に臨むにはどうすればいいかを理解する必要があった」

「両ドライバーともソフトコンパウンドを5セット持っていたので、リアムにとって最も安全なのはQ1でソフトタイヤを3セット使うことだと判断した。2本目の走行のアウトラップで赤旗が出たが、リスタート時にはピットストップを挟んで2本走れる時間が残っていた。チームはこれにうまく対応し、2台とも難なく通過した」

「Q2ではドライバーたちは全力を尽くした。我々が戦っていた領域は非常に接近していた。リアムは0.043秒差で逃したが、裕毅は追加の新しいソフトタイヤのおかげでQ3進出を果たすのに十分なパフォーマンスを引き出すことができた」

「風が少し強くなって、Q3ではQ2のラップを上回ることができなかった。最終的に、予選では前を行くメルセデスにコンマ1秒以内まで迫り、ミッドフィールドをリードしている。チームはAT04の開発と改良を続けていることを誇りに思うべきだ」

「明日はまた違った展開になるだろうし、高い路面温度と重い燃料により、タイヤデグラデーションが大きな課題になると予想している。ハードコンパウンドが1セットしかないことで、ほとんどのチームより少し不利になるが、制約の中でレース結果を最大化するための戦略を練っていく」

スクーデリア・アルファタウリ F1日本GP

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / F1日本GP