ルイス・ハミルトン F1キャリアでの異変に「見ていて辛い」と専門家の声
ルイス・ハミルトンがハンガリーで見せた一瞬の仕草が、テレビカメラには映らなかったものの、目撃者に不安を抱かせている。

ハンガリーGPの土曜日に「自分は役立たずだ。フェラーリは代わりを探すべきだ」と語った発言は、夏休み期間を通じて議論を呼んできた。しかし、決勝で12位に終わった後のもう一つの行動が新たに注目されている。

ル・マン優勝経験者のトム・クリステンセンは「みんなが彼に復調してほしいと思っているが、彼は苦しんでいて、自分に厳しすぎる」とF1 Nationポッドキャストで語った。

「シルバーストンのホームレースもうまくいかなかった。そして8勝を挙げているサーキットに来て、あの結果だ。本当に辛いはずだ」

「レース後、体重測定に並んでいる時のルイスを見たんだ。彼はヘルメットをかぶったまま並んでいた。前に5〜6人のドライバーがいたのにだ」

「彼はそれを重く受け止めている。見ていて辛かった」

F1では、レース後にドライバーとマシンが最低重量規定を満たしているか確認するため、また健康面の理由からも体重測定が行われる。しかし、ハミルトンが顔を隠すようにヘルメットを脱がなかったことは、彼のキャリアの厳しい時期を象徴する不安の兆候とも受け取られている。

ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

フェラーリのサスペンションがハミルトンに不利
フェラーリはベルギーGPからフロアのアップグレードを導入し、車高問題の改善を目指した。しかし、ハンガリーGPの予選でハミルトンが苦戦する一方で、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得したことで、ハミルトンはさらに苦しい状況に追い込まれた。

ジャーナリストのディエゴ・メヒアは「意図的ではないが、この新しいサスペンションはシャルルにはプラスに働き、ルイスにはマイナスになっている」とF1 Nationポッドキャストで述べた。

「ルイスはこの新しいサスペンションについて前向きな発言をしていない」

「ここでQ3に進めなかったのは、2014年にマシンが炎上した時を除けば初めてだ」

「彼が突然ドライビングを忘れたわけではない。このクルマが彼のスタイルに合っていないだけだ。ルクレールが引き出している速さを手に入れる術を見つけられていないんだ」

トム・クラークソンは「彼があそこまで自分を卑下しているのを聞いたことがない。彼が何を意図しているのか分からない」と語った。

これに対してメヒアは「それは純粋な感情の表れで、答えが見つからないことへの苛立ちだ」と応じた。

「チームメイトがポールポジションを獲得し、自分はQ2で敗退。しかも新しいパーツを投入した週末にだ。他に何を言える?」

「来年がリセットになる。フェラーリもそれを見据えているはずだ。なぜルイスがこのマシンで苦戦したのかを理解し、彼の速さを引き出す方向性を見つけるだろう」

ハミルトンは夏休みの間、ハンガリーでの低調な週末を振り返る時間を持った。F1は次戦、オランダGP(ザントフォールト)で再開する。

そして2026年には新レギュレーションが導入される。すべてのチームとドライバーにとって、新たな希望と出発点となるはずだ。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ