アルファタウリ・ホンダF1、衝撃構造が角田裕毅のクラッシュを吸収せず
アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの予選Q1でバリアにヒットした角度が悪かったことでマシンは想定以上のダメージを負うことになったとF1ジャーナリストのクレイグ・スカボローは分析する。

予選Q1の1回目の走行で角田裕毅はターン15でマシンのコントロールを失ってスピン。AT02は後部からタイヤバリアに接触でマシンのリアは完全に粉砕した。

「クラッシュしたマシンの興味深い点は、後部の壊れ方だった」とクレイグ・スカボローのYouTubeチャンネルのビデオで述べた。

「マシンの後ろにはクラッシュの衝撃を吸収するはずのシステムがある。このクラッシュの驚くべき点は、ギアボックスのあるパーツが最初に壊れたが、このシステムが実質的に無傷のままだったことだ」

「想定していた機能をしなかった。衝撃システムが機能せず、ギアボックスが壊れた場合、起こりうるすべてのフォローアップ損傷はエンジンの後部にぶつかる可能性があり。そして、そこは決して衝突の衝撃には耐えることができない」

クレイグ・スカボローは、角田裕毅のマシンが想定以上の損傷を負ったのは、ギアボックスに斜めの衝撃が与えられたためだと説明しや。

加えて、フロントのクラッシュテストルールはリアとは異なる。フロントでは、軽すぎる衝撃によってノーズが脱落しないことを確認するためにノーズをテストする必要があるが、このルールはリアには適用されない。

したがって、マシンが逸脱したラインでバリアに衝突した場合、損傷は意図されたシステムによって常に吸収されるわけではなく、ギアボックスなどの部品、さらに深刻な場合にはエンジンも損傷を与えることになる。

最終的に角田裕毅は決勝に向けてパワーユニット一式を交換。全ドライバーで最初のエンジンペナルティを受けることになった。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ホンダF1 / 角田裕毅