F1
アルファタウリ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、レッドブル・ホンダとの“相乗効果”によって2020年F1マシンが競争力を発揮できると自信をみせている。

2019年からレッドブルとトロロッソが同じホンダのF1パワーユニットを使用することで、レッドブル・テクノロジーを介して2チーム間で多くのパーツが共有されることになった。このコンセプトに不満を抱いたテクニカルディレクターのジェームス・キーは、トロロッソからマクラーレンへの移籍を選んだ。

とは言え、トロロッソ・ホンダの昨年マシン『STR14』は、レッドブル・レーシングのギアボックスを搭載するものの、実際にはレッドブルがルノーのF1エンジンをベースに開発した2018年F1マシンのRB14がベースとなっていた。

トロロッソは、そのマシンでトロロッソは2回の表彰台を獲得し、チームのベストリザルトとなるコンストラクターズ選手権6位でシーズンを終えている。

「我々のパフォーマンスがレッドブル・テクノロジーとのより良い相乗効果の結果だったことは間違いない」とフランツ・トストは Motorsport-Total.com に語った。

「レッドブル・テクノロジーには経験豊富なエンジニアがいることを忘れてはならない。我々にとってはおそらく最高のテクニカルオフィスであり、少なくとも3つのトップチームと同じ非常に高いレベルにある」

「2018年と比較して我々はさまざまな分野で大幅に改善した。空力面でははるかに向上したが、レッドブル・テクノロジーのおかげでメカニカルの面でもよくなっていた。彼らの前年度のマシンのサスペンション(フロントとリア)、ギアボックス、油圧システムを入手できたことが大いに役立った。また、信頼性も向上した。その点は我々は2番目だったと思う」

「我々は車両のパフォーマンスについても大きな進歩を遂げ、マシンのパフォーマンスを向上させるいくつかの新しいソリューションを考え出した。タイヤの使い方と管理方法について理解が深まることができたし、レースチームはいくつかの良いステップを果たした。改善しなければならないいくつかの浮き沈みはありましたが、いくつかの本当に競争力のあるピットストップもあった。そして、少なくとも3人の非常に良いドライバーがいた!」

「パートナーと協力すれば、時間が経つにつれて、双方からより理解が深まってくるものだ。今年は良い協力を得られると思っているし、レッドブル・テクノロジーのおかげでチームがさらに一歩前進することを期待している」

したがって、アルファタウリに名前を変える2020年は、レッドブルとホンダの初年度の経験がチームに注入されることになる。マックス・フェルスタッペンはレッドブル・ホンダ RB15のコンポーネントで3勝を挙げている。

「我々は彼らから完全なリアを入手する。1年落ちではあるが、昨年レッドブルが使用したリアとフロントサスペンションを走らせる。我々にとって、自分たちで設計するよりも大きな利点だ。我々にはそれを行うためのリソースやエンジニアがいない」と語る。

「他よりももっとプッシュできることを期待している! それは新車がどれくらい競争力があり、ホンダがどれくらい進歩を果たすかにかかっている。我々は良いパッケージを得られるはずだ」

ホンダのF1エンジンで3年目となるアルファタウリは、4年目のピエール・ガスリーと6年目のダニール・クビアトという経験豊富なドライバーラインナップを継続する。

「我々はこれほど経験豊富なドライバーを揃えたことはなかった。今後はマシンの競争力にかかっている」とフランツ・トストは語る。

「そこでも前進できることを期待している。そして、目標はかなり明白だ。パフォーマンスを改善し、コンストラクターズ選手権をトップ5でフィニッシュする必要がある」

「ルノーに近づけることを期待している。ここからは誰がより良いマシンを作れるか次第だ。誰が新車でより良い進歩を遂げ、誰がシーズン中により良い方法でそれを開発できるかだ。それがアルファタウリになることを期待している」

アルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。アルファタウリの発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / レッドブル・レーシング / ホンダF1