フェラーリF1代表バスール 「週末の初めから良い仕事をしなければならない」

スパ・フランコルシャンで日曜に行われた決勝では、シャルル・ルクレールがマクラーレン勢に次ぐ3位で今季5度目の表彰台を獲得。一方、ルイス・ハミルトンはピットレーンスタートから11台を抜き7位でフィニッシュする力走を見せた。
ハミルトンは週末を通して苦戦を強いられ、スプリントと決勝の両方で予選Q1敗退。1回は高速スピン、もう1回はトラックリミット違反によりベストラップを失うなど厳しい展開だった。
バスールはこう述べた。
「雰囲気は良い。確かに昨日のルイスの予選結果は我々が期待していたものではないが、レースチームの人生とはそういうもので、今日のように集団としてしっかりリアクションできたのは良かった。ルイスは素晴らしい仕事をしてくれた」
「極端なコンディションの中で序盤からかなりアグレッシブに攻めていたし、最後まで(アレクサンダー)アルボンと戦っていた。今日の彼のリカバリーは本当に効率的だったと思う」
「もちろん、週末の最初からもっと良い仕事をしなければならない。表彰台や勝利を狙うなら、セッションを1つでも無駄にしてはいけない。我々は次戦(ハンガリー)で一歩前進する必要があるが、皆が同じ方向に向かって努力している」

フェラーリは今週末、新型サスペンションのアップグレードを投入。ただし、スプリントフォーマットにより金曜のフリー走行は1時間のみという限られた準備時間での導入だった。
バスールは、十分な走行ができなかったことやレース序盤のウェットコンディションを考慮しつつも、ハンガリーに向けて先手を打つ意味では必要な決断だったと振り返る。
「スプリント週末に新パーツを投入するのは簡単ではないが、ブダペストまで延期したくはなかった」と語った。
「この週末のフォーマットでは、金曜にロングランをする余裕はなく、4周の走行がロングスティント扱いになる。だから参考データを取るのも簡単ではない」
「それでも、結局のところ正しい判断だったと思っている。ハンガリーに向けたベストな準備になった」
さらに、今後のアップグレード方針についても次のように語った。
「シーズン終盤に近づくほど、来年に向けた準備が重要になってくる。我々も小さなアイテムは投入していくが、それはレイアウトや天候条件に合わせたもので、大規模なパッケージではない」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ