ジョージ・ラッセル メルセデスF1と2027年末までの契約延長との報道

英『Sky Sports』によれば、ここ数カ月にわたってマックス・フェルスタッペンの“爆弾移籍”が噂されていた影響でラッセルの将来には不透明感が漂っていたが、レッドブルがフェルスタッペンの2026年残留を確定させたことで、メルセデスはラッセルとの契約延長に舵を切ったという。
今季ここまでキャリア最高のシーズンを送っているラッセルは、カナダGPでの優勝を含む好成績を挙げているが、チームはフェルスタッペンの動向を見極めるため、新契約の提示を保留していた。
しかし、フェルスタッペンが2026年シーズンもレッドブルに残留し、チャンピオンシップでの上位確定により契約解除条項(パフォーマンス・クローズ)が無効化されたことで、メルセデス側はラッセルとの契約延長に本格着手したとされる。
ヴォルフ「我々の最優先はキミとジョージ」
メルセデス代表のトト・ヴォルフは、ベルギーGP直前にオーストリアの『ORF』に対し、次のように語っている。
「我々が目指す方向性は、キミ(アントネッリ)とジョージ(ラッセル)との継続だ。それが最優先事項だ」
「もちろん、マックスの将来の計画は見過ごせない。我々も検討はした。しかし、いま何か大きな驚きが起こることはないだろう」
さらにベルギーGP週末の『Sky Sports F1』の取材では、ラッセルの契約延長が夏休み前にまとまる可能性についても言及している。
「ジョージはとても成熟して安定しているから、契約が決まっていようといまいとパフォーマンスには影響しない」
「むしろ、もう少し早く“安心できる立場”を与えてあげたかった。まだ完了はしていないが、夏休み中はきっとぐっすり眠れるだろうと楽観視している」

“プロスト&セナ級”の可能性も否定せず
ヴォルフは、将来的なラッセル&フェルスタッペン体制について聞かれると、こう答えている。
「それは“遠い将来の話”、夢物語のようなものだ」
「現時点では、キミとジョージとの継続を望んでいる。それ以外は現実的ではない」
「ただ、仮にラッセルとフェルスタッペンのコンビが実現すれば、それはプロストとセナのようなラインアップになるかもしれないね」
ラッセルが“報道の雪崩”を自ら招いた?
また、ラッセルの去就をめぐるメディアの過熱報道について、ヴォルフは次のように語っている。
「今回の報道の波を引き起こしたのは彼自身だと思う」
「僕はドライバーたちに対しては率直に接するよう心がけていて、ジョージにも『僕にはマックスが今後何をするかを探る義務がある』と正直に伝えていた」
「ジョージはそのことをメディアに対して明らかにすることで、『自分は状況をきちんと把握していて、何も裏では起きていない』という姿勢を示したかったのだと思う。僕はそれで構わないと思っている」
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