ミハエル・シューマッハ
元F1ドクラーのゲイリー・ハートスタインが、ミハエル・シューマッハの容体を医学的見地から説明した。

報道によると、ミハエル・シューマッハは、フランスのメリベルで息子とスキーをしている際に頭部を岩にぶつけ、「頭蓋内出血」を起こしたという。

その後、ミハエル・シューマッハはグルノーブルの病院で緊急の神経外科処置を受け、昏睡状態となっている。

2012年までF1ドクターを務めたゲイリー・ハートスタインは、Twitterでミハエル・シューマッハの容体を医学的に説明した。

「硬膜外血腫(頭蓋内出血)が、怪我の後、意識清明期を経ることは良く知られていることです」とゲイリー・ハートスタインは述べた。

「血腫ができ、圧力の急増によって思いがけない劇的な徴候が起こります。圧力は素早く軽減させなければなりません。これは、神経外科処置によってなされます。その後、傷病者はICU環境で観察されます」

「回復の質は以下に依存します。1)最初の怪我の重大度 2)血腫が出来た際の圧力の重大性と大きさ 3)その消耗による迅速性 4)神経の集中治療とリハビリの質」

「人工的な昏睡について。これは解明のためになされるものです。どんな激しい頭部外傷であっても、舌と喉の筋肉の調整損失に繋がります。眠っている際、いびきが起こります。しかし、これは呼吸障害であり、二酸化炭素を増加させ、酸素を低下させます。しかし、脳は酸素を欲し、二酸化炭素を嫌います。それで、我々はチューブを患者の気管に入れ、マスクを使用します。これにより、気道が保護されます。そして、換気と酸素投与をコントロールします。ですが、挿管するためには深く麻酔をかける必要があります。これが通常で言う“人工的な昏睡”です。昏睡が誘発されますが、それは実際には持続、保護、麻酔のようなものです」

「その次は何か? 単純にいうと、脳に可能な限りの最も通常な状態を提供しつつ、ICUの脅威を避けます。これは、通常の酸素投与とに二酸化炭素濃度、通常の血流を意味します。通常の血糖値とし、熱を激しく避け、いかなる刺激性の発作も避けることです」

「臨床的に可能である場合はすぐに通常の頭蓋内圧を維持します。複雑化を避けるという点で、換気サポートと挿管を避けます。消化管を使って患者に完全な食事させることも重要です。静脈血栓症 / 肺塞栓症を避けるための処置がスタンダードです」

ミハエル・シューマッハの容体についての最新情報は、シューマッハの主治医がより多くのテストを実施する現地時間の10時以降が予想されている。

「10時まで待つことはまったく驚くことではありません。医師に往診、新しいCTスキャンの確認、血液検査の結果を見るチャンスを与えるためです。それはまったく問題ないことです」

「我々が聞きたいことは以下です。1)マスクを外し始めるかどうか 2)頭蓋内圧は普通のままか」

「もし、それが聞ければ、大丈夫です。もちろん、それより良いことが聞ければ、さらに良いです」

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カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ