リアム・ローソン、NZでアストンV12ヴァルカン走行 収益は乳がん基金へ
リアム・ローソン(レーシングブルズ)は2025年12月に母国ニュージーランドに帰国し、希少なV12アストンマーティン・ヴァルカンで“ホットラップ走行”を披露する。南半球で唯一のヴァルカンを使用したチャリティイベントで、収益はBreast Cancer Foundation NZ(乳がん基金ニュージーランド)に寄付される。

イベントは12月23日にクロムウェルのハイランズ・モータースポーツパークで開催され、3名のファンがローソンの助手席で超激烈ラップを体験できる。

ローソン「シンガポールでの会話からすべてが始まった」
レーシングブルズのリアム・ローソンは、今回の企画は9月のシンガポールGPでの何気ない会話から生まれたと語った。

「シンガポールでジョジーとTQに会ったとき、『ヴァルカンを運転してみたい』と冗談半分で言ったんだ。そしたらジョジーが即答で“OK”と言ってくれて、その場で日程とチャリティ企画が決まった」

「トニー・クイン財団の人たちは僕にとって友人でもあり支援者でもあるから、できる限り僕も力になりたい。ニュージーランドとモータースポーツのためになるなら、特にね。帰国したときは、できるだけ協力したい」

特別な“3つの同乗枠”とランボルギーニ・ファストダッシュ
3つの同乗枠のうち1枠は、Shaw and Partnersが費用(航空券・宿泊含む)を全額負担し、スポンサー企画の当選者に提供される。

残る2枠はチャリティオークションにかけられ、最高入札者がローソンの横でヴァルカンの走りを体験できる。

また、同日にはランボルギーニによる「Fast Dash」体験も販売され、20枠が1人399ドルで購入可能となっている。

ハイランズCEO「44歳で亡くなった親友のための特別なイベント」
イベントを主催するハイランズのCEO、ジョジー・スピレーンは、この企画に強い思い入れがあると語る。

「これは私にとって本当に特別なイベント。親友のルーは44歳という若さで乳がんで亡くなりました。今回こうして形にできたことがとても嬉しい」

「より多くの人に参加してもらいたかったので、ローソンがランボルギーニのファストダッシュ枠をさらに提供してくれたことには本当に感謝しています。ここハイランズでしか体験できない特別な機会になるわ」

リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

支援企業「ローソンと“ニュージーランドのモータースポーツを盛り上げる”」
Shaw and PartnersのCEO、アール・エバンスは協賛の理由を次のように説明した。

「ニュージーランド市場への参入は最近ですが、ハイランズの取り組みを支援し、モータースポーツ文化を盛り上げることに貢献できるのは素晴らしいことだ。ローソンと一緒にチャリティを支援できるのはさらに意義深い」

Breast Cancer Foundation NZのCEO、アーリーン・レイナーも今回の企画への感謝を述べた。

「リアムと一緒にスーパーカーでのラップを体験できるなんて、一生に一度の機会です。そして集まる資金は、乳がん患者の支援に直接使われます」

「ハイランズとShaw and Partnersの協力に本当に感謝しています。こうした取り組みが現実の支援につながるのです」

ローソンの“母国愛とコミュニティ還元”が際立つ一日
今回のチャリティ企画は、リアム・ローソンが母国で強い支持を集める理由を象徴するものだ。F1ドライバーとして世界を転戦する中でも、地元コミュニティへの支援を欠かさない姿勢は、ニュージーランド国内で非常に高く評価されている。

特に今回は、希少なアストンマーティン・ヴァルカンを運転するというレア企画により、国内外の注目度も高い。レーシングブルズで復調傾向にあるローソンにとっても、シーズン最終盤に向け“良い流れ”を作る象徴的なイベントとなりそうだ。

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB