セパン・インターナショナル・サーキット
セパン・インターナショナル・サーキットは、今年のF1マレーシアGPを前に9つのコーナーの変更を含む広範囲にわたる改修が行われた。

今年序盤、サーキット全体が再舗装され、排水溝やランオフエリアも変更。また、いくつかのバンプが取り除かれた。

セパン・インターナショナル・サーキットのCEOを務めるラズラン・ラザリは、変更が広範囲にわたるため、ドライバーにとっては“初めてセパンサーキットに来たような感覚”になると述べている。

改修を手掛けたドローモ社の創設者ヤルノ・ザフェリは、新しい路面では、タイヤがこれまでとは異なる反応を示すと予想している。

「ほぼすべてのコーナーが、垂直荷重に関してより要求が多くなるはずだ。逆に、最終コーナーは逆キャンバーとなり、低速になる。グリップの大部分はタイヤに頼ることになる」

9つのコーナーが改修され、600m以上にわたる縁石がFIAおよびFIM仕様に合わせて変更された。

最も大きな変更がなされたのは最終コーナーのヘアピンであるターン15。コーナーのイン側が1メートル高くなり、それによってレーシングラインが変わり、オーバーテイクのチャンスが増える可能性があるという。エイペックの横勾配は2%から-4%となり、排水効率を向上させ、豪雨の際に大きな水たまりができることを防ぐことg期待される。

ターン2、3、4、5、6、9、12、13も、排水とコーナーのドライバビリティを改善させるために変更された。またターン1とターン4入口のバンプは再舗装により取り除かれている。

視察を行ったFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、ホモロゲーション報告書で「トラック全体の路面とピットレーンが極めて高い水準で再舗装された」と述べた。

「多数の箇所で、コーナーの流れをよくし、排水を向上させるために形状が変更された。非常に高品質の作業がなされている。サーキットに実施された作業はエクセレントだ」

「設備の全体的なコンディションはファーストクラスだった」

今年、MotoGPのテストでは、路面がいったん乾いた後に水が染み出してくるという問題が発生したが、再発防止のため、その後、万全の対策が講じられたとFIAは述べている。

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カテゴリー: F1 / F1マレーシアGP