ロス・ブラウン
ミハエル・シューマッハの黄金時代にフェラーリのテクニカルディレクターを務めたロス・ブラウンは、F1ワールドチャンピオンを探究するなかで“静かなアプローチ”をとるべきだと勧めた。

フェラーリが危機的な状況にあると、必ずロス・ブラウンの名前が救世主として挙げられる。

最近、マーティン・ブランドルは、ロス・ブラウンにF1に復帰するのかどうかを質問した。

ロス・ブラウンは「このようなことに絶対なんてものはない」とコメント。

「だが、私は自分のやっていることにかなり満足しているし、モチベーションや関心を起こさせるものは何もない」

「私が関与していたときの特性は年中無休だった。もう年中無休を望んでいないのは確かだ」

今年、フェラーリのセルジオ・マルキオンネは大きな期待を抱いているが、フェラーリは2007年にキミ・ライコネンがタイトルを獲得して以来、タイトルから遠ざかっている。

イタリアのメディアはフェラーリが“危機”に陥っていると報道。テクニカルディレクターのジェームス・アリソンが辞任目前だと報じている。

それによって、ロス・ブラウンの名前が再び見出しになっているが、今回はいつものように沈黙を保つことはなく、代わりにフェラーリにアドバイスを送った。

ロス・ブラウンのアドバイスのひとつは、ジェームス・アリソンと突き通すことだった。

「彼らには非常に優れた人材がいる。ジェームス・アリソンは優秀であり、彼にリソースと時間を与え、彼の周りに基盤を置いて、優れたドライバーがいれば、彼らは成功を収めるだろう」

「だが、彼は過剰に反応してはならない。マスコミが書くことに反応してはならない」

実際、ロス・ブラウンは、ミハエル・シューマッハの黄金時代の大きな強みは、彼とジャン・トッドが、当時の会長であるルカ・ディ・モンテゼーモロに激しくガードされていたことだと語る。

ロス・ブラウンは、再び静かなアプローチをとる必要があると考えている。

「システム全体を終わらせて、反応的に動くことは、きちんとしたプランニングと組織を築くよりも非常に簡単だ」

「フェラーリは、彼らがやっていることを尊重することが重要だ。だが、彼らは徐々にそれを行い、静かにそれをしていかなければならない」

ロス・ブラウンは、セバスチャン・ベッテルの現在のアプローチは、ミハエル・シューマッハのフェラーリでの振る舞いを思い出させるとして支持した。

「セブが外部的にチームを非難しはじめてら、それは壊滅的だ」とロス・ブラウンは述べた。

「彼がミハエルのように決して口にしないのなら、内部的に非常に強いと確信している」

「彼はチームを守っているし、彼は公然と批判はしない。彼は状況を挑発するようなことはしない。彼は正しいアプローチをとっていると思う」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ