F1
2017年シーズンのフォーミュラ1が開幕。3月25日(土)に予選が行われた。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手に0.268秒差をつける圧倒的な速さで、4年連続で開幕戦のポールポジションを獲得。レギュレーションが変更されても変わらない速さを印象付けた。

メルセデスのフロントロー独占を阻止したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。フェラーリがフロントローに並ぶのは2015年のF1シンガポールGP以来のこと。3番手はメルセデスに新加入したバルテリ・ボッタス。チームメイトのハミルトンからは約0.3秒の差がついた。

上位2チームから差を付けられてしまったのはレッドブル。マックス・フェルスタッペンが5番手タイムを記録するもトップからは約1.3秒差。ダニエル・リカルドはQ3でクラッシュして10番手からのスタートとなる。中団グループでは、ハースのロマン・グロージャンが6番手と躍進。トロ・ロッソが2台揃ってトップ10入りを果たした。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「ここまでは素晴らしい週末だ。ここに11回もいるなんて驚くべきことだ。2007年の初レースでここに来たのが昨日のことのように思える。チームのことを本当に誇りに思う。ルール変更は大きなものだった。本当に大きな挑戦だったし、スタッフは今日の位置にクルマを到達させるために本当に一生懸命に仕事をしてきた。彼らを代表してここにいられるのは素晴らしいことだ。レースを楽しみにしている。僕たちとフェラーリは僅差だと思う。明日は冬の間、そしてテストからフリー走行までにやってきた全ての仕事をまとめることが重要だ。バルテリは初めての予選セッションで素晴らしい仕事をしたと思うし、僕たちにとっては最高のセッションだったと思う」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「12ヶ月を振り返れば、僕たちが果たした進展は目に見えて明らかだ。僕たちはチームとして良い仕事をしているし、素晴らしい冬をすごしてきた。変化の冬だったけど、全てがうまくいっている」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「3番手では理想的ではない。パーフェクトなラップが全然できなかったから、結果には満足していない。でも、僕が本当に誇りに思っているのは、このマシンを組み上げたチームのメンバーだ。このF1新時代への準備はほんの少ししか見ていないけれど、全ての作業が成果を挙げているのを目にするのは本当に嬉しいことだ。重要なのは明日だし、僕のレーススタートはこれまでとても強かったので、それを続けられることを願っている」

4番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「1回目のセッションから自分で自分の首を絞めてしまった。全てのセクターをまとめることができなかったし、それがラップタイムを犠牲にした。でも、クルマの感触は力強いし、もっとうまくやらなれたはずだ。それは別として、僕たちには本当に良いパッケージがあるし、ここは非常に特別な場所だ。今年は結果をもたらせることを願っている。去年、人々は多くのことを疑っていたけど、僕たちは重要な時に適切に物事を進めていると確信している。プラクティスではオーバーテイクをしていたけど、難しくなりそうだ。スタート練習はOKだった。物凄いクルマだ!」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「全体的にちょっとタフな週末になっているし、望んでいたほど多くの走行をできていない。連続して数周を繋ぎ合わせることができたのは予選がほぼ初めてだった。午前中はバランスがなかったし、リズムを掴むことができなかった。いくつかのことを試してみたけど、残念ながら、望んだようには働かなかった。予選にむけていくつかポジティブなことを見つけていたし、ラップ毎にそれをビルドアップしていった。その後は改善していったし、バランスも良くなって、なんとかそれなりの予選を戦うことができた。今はクルマのバランスは良くなっているけど、まだアもう少しゲインを得なければならないのは明らかだ。それはパワー面だけではない。僕たちが仕上げたクルマはストレートでは効率がいいけど、おかげでコーナーで少しグリップを失っている。1戦目ではこのくらいの位置を予想していたので、落ち込んではいない。明日は素早くクリーンなスタートを切って、前の人たちに戦ってもらうことが重要だ。そうなればチャンスに繋がるかもしれない。明日のレースに備えて改善し、もっとペースを見つけるために今夜も作業を続けていく」

6番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「ハッピーな一日だ。僕たちにとって本当に予測できない予選セッションだった。ケビンがそこに到達できなかったのは残念だけど、クルマは良さそうだし、最近目にしていたよりもさらにいい。僕たちは週末にわたって良い前進を果たした。分析して、理解できることはまだたくさんあるけど、全体的に僕たちにとって素晴らしいスタートだ。力強い予選セッションでスタートを切れるのはいつだって嬉しい。クルマを改善していけば、まもなく良い位置にいけることを教えてくれるからね。そこが僕たちのベースラインであれば、6~10番手を争えるはずだ。でも、そこはとても僅差だし、ずっとそのポジションにいて、いい時間を楽しめたら素晴らしいだろうね。明日のスタートは大きな未知数だ。練習もしているけど、うまくいったこともあれば、それほどでもないこともある。明日はうまくやれることを願っている」

7番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「良い予選セッションだった。自分の予選とラップには満足している。シーズン最初の予選だし、新しいウルトラソフトを使ったのも初めてだった。昨日はウルトラソフトでのラップを逃していたからね。全体的に予選には満足している。今日、6番手だったら素晴らしかっただろうけど、ロマンはとても良いラップをしたと思うし、倒すことはできなかった。そうは言っても、レースでは戦えると確信しているし、シーズン開幕戦を良いレースにしたい」

8番手:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「今日はパーフェクトまではいかないけど、良い一日だったと言える。バランスという点では昨日とは程遠いところから予選セッションをスタートした。クルマはちょっと安定性に欠けていたし、金曜日ほど自信を得られなかった。だから、開始からすぐにプッシュすることはできず、少しずつ進めなければならなかった・・・ パーフェクトなスタートではなかったと言ったのはそれが理由だ。でも、最終的にはうまくいった。僅差だったので、Q3に進むのは難しかったけど、最後にすべてをまとめることができたし、結果にはもちろん満足している。2台揃ってQ3に進出したので、チームとしてもとても満足できる結果だ。8番手は明日のレースをスタートするにはとても良いスポットだし、とてもエキサイティグなレースになると思う。やってやるよ!」

9番手:ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)
「2台揃ってQ3に進出できたのは良いことだし、僕たちは土曜日に満足している。数週間前のバルセロナではちょっとテスト時間を逃していたので、ここでも昨日全体でまだ改善していた。夜を徹して良い飛躍を果たせたし、今日の予選では良いラップをまとめることができた。とてもタイトだったけどね! Q1は全員にとって難しかった。ここの路面はいつも通りだったし、素早く情報を拾って、学ばなければならなかった。チームは今週末ここまで完璧だったし、ここまで素晴らしい仕事をしてくれたみんなにおめでとうと言いたい。だから、今日の結果に僕たちは満足していると言える。僕たちは良い前進を果たしたし、クルマは自信を与えてくれている。かなり速い。明日のレースでこれをポジティブな結果に変えることを楽しみにしている」

10番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日はタフな一日だった。そんなにバリアにクラッシュすることはない方だし、一番そんなことをしたくないのが自分の母国だ。でも、クラッシュしたのはそれだけの理由があったと感じている。基本的に僕は限界を見つけようとプッシュしていたし、そういうときには起こりがちなことなので、自分のアプローチには落胆していないと言いたい。トップ5以内ではなく、10番手からスタートなんて、より一層フラストレーションを感じる結果だ。長い一週間を過ごしてきたメカニックたちがこれからまた長い夜を過ごさなきゃならなければならないことを申し訳なく思う。観客も僕がもっと上位のグリッドに着くのを見たかっただろうし、もっといいパフォーマンスを見せられたら良かったけど、ポイントがかかってくるのは明日だ。良いレースができればより大きな見出しを飾れるチャンスだし、それは明日はもっとうまくやろうというモチベーションになる。ちょっと自分で自分の首を絞めてしまったところはあるけど、問題はなさそそうだ。レースでは良いスタートが鍵になる。Q2でウルトラソフトを1セット温存しているし、僕の前にいる全員が持っているわけではないので、それがチャンスになるかもしれない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1オーストラリアGP