F1ドライバー
F1ドライバーは、必ずしも予選フォーマットの変更に満足しておらず、2日(水)に行われたミーティングでFIAに反対意見を述べた。

先週、今シーズンからQ1、Q2、Q3の流れの中に1台ずつドロップアウトしていく新しいフォーマットを組み込むことが発表された。

この方式に必要なソフトウェアがないため、導入は第5戦スペインGPまで延期されたのに続き、水曜日には開幕戦オーストラリアGPに向けて譲歩案が提示され、事態はさらに複雑になっている。

今回提示された案は、オーストラリアGPの予選では、Q1とQ2を1台ずつ落としていく方式で行い、Q3は従来の方式で実施。ただし、Q3に残るドライバーは10名ではなく8名というもの。

水曜日、FIAはこの提案がについての検討が行われ、今週中に行われる世界モータースポーツ評議会の承認待ちだと認めた。

バルセロナでプレシーズンテスト6日目の作業が終わった後、FIAはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(フェラーリ)らを含むドライバーたちとミーティングを開き、予選を含む数々の論点について話し合った。

その場に参加していたフォース・インディアのセルジオ・ペレスは「僕たちは、彼らがやろうとしている新しいプランにあまり満足していない。変更になるかどうか見てみよう。僕たちの感覚では、ファンにとってこのやり方はあまりに複雑で理解しにくい思う。すでに僕たちにとっても複雑だからね。それに、今の予選はとてもいいと感じているし、わざわざ変える理由はないと思う」と Sky Sports News に述べた。

BBCのアナウンサーであるジェニー・ガウは「何人かのドライバーと予選を話し合う今夜のミーティングについて聞いてみた。彼らの大部分が満足していない。ある人は“楽しくなければならない”と言っていた」とTwitterに投稿。

「JBはミーティングの招集がかかるまで現在の進展を知らなかったので、彼にルールがまた変わったことを伝えなければならなかった」

すでにフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、新たな予選フォーマットに懸念を示しており、チームがその導入を支持しない可能性があることを示唆していた。また、反対の意思は示していないものの、ジェンソン・バトンはF1が不必要な変更するとして非難している。

「新しいレギュレーションは好きだ。新しいレギュレーションを学ぶのは楽しいと思う。一番コンペティティブなクルマに乗っているわけではないので、誰かがミスをして僕たちの助けになるかもしれない」とジェンソン・バトンはコメント。

「でも、今の時点で十分に優れている予選に手を出す前に検討すべきもっと重要なことや他の分野がF1にはあると思う。土曜日はここ数年のF1の中で本当に傑出した部分だったと僕は感じている」

ケビン・マグヌッセン(ルノー)は、水曜日のミーティングは何らかの変更を決定するものというよりも、FIAがいくつかのトピックについてドライバーの意見を聞こうとするものだったと感じている。

「チャーリー(ホワイティング)がいくつかのことについてドライバーの意見を聞いていた。もちろん、予選フォーマットについて知っていたら、その方が準備しやすいし、いいことだろう。僕たちは何が起こるか待つだけだ。意見は述べたけど、決めるのは僕たちではない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / FIA(国際自動車連盟)