角田裕毅 アルピーヌF1シート候補からブリアトーレが完全除外
アルピーヌF1のエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、2026年のチーム体制について明言。角田裕毅を含む外部の候補をすべて排除し、フランコ・コラピントとポール・アーロンの一騎打ちに絞ったと語った。

これにより、移籍の噂が絶えなかった角田裕毅やリアム・ローソンらは正式に候補から外れた形となる。ブリアトーレは「我々にとって最適な選択肢は内部にある」と強調しており、アルピーヌの空席をめぐる争いは完全にチーム内ドライバー同士の決戦となった。

アルピーヌは来季の2つ目のF1シートをめぐり、フランコ・コラピントとポール・アロンの一騎打ちに絞られた。チームのエグゼクティブ・アドバイザーであるブリアトーレは『The Race』の独占インタビューで、ピエール・ガスリー(契約延長済み)のチームメイトに関して、社外の候補は事実上排除されたと語った。

ブリアトーレは、F2からの即戦力やレッドブルから放出の可能性があるリアム・ローソンや角田裕毅を狙うのでは、という噂を否定。決定はアルピーヌ内部のプールから行われると明言した。

「フランコとポールのどちらかだ」とブリアトーレは語る。「ポールはとても良い青年で速いドライバーでもある。我々にとって何がベストかを理解する必要があるんだ」

彼は両者に個人的なマネジメント上の利害関係はなく、純粋にパフォーマンスと将来性で判断すると強調した。
「私は誰とも利害関係を持っていない。昔はグリッド上の半分のドライバーをマネジメントしていると文句を言われたが、今は誰も管理していない。興味があるのはベストなドライバーをチームに迎えることだけだ。あと1〜2戦は必要だが、現時点ではどちらか決められない」と述べた。

角田裕毅 アルピーヌ F1

外部候補を排除
ブリアトーレは、現在F1でフリーなドライバーにトップレベルの人材はいないと考えており、グランプリ外からの抜擢も選択肢にないと説明した。過去にはミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソをF1に導いたが、今の市場に同じような才能は見当たらないという。
「他に可能性は見えない。優れたドライバーなら“ドカン”と来るものだ。シューマッハもハミルトンも、アロンソもそうだった。今はそういう明確な兆候がない」と述べた。

F2への不信感
また、F2についても結果が安定せず評価が難しいと語った。
「F2やF3を見てみろ。ある週末は優勝、次は14位、また3位、翌週は12位。非常に混乱している。我々の時代のGP2は違った。ハミルトンは常に1位か2位、ニコ・ロズベルグも“バンバンバン”と結果を出した。今はそうではない」と強調した。

コラピントの進化とアロンの台頭
当初はガスリーに劣っていたコラピントに懐疑的だったが、直近の数戦で順応し進歩を見せているとブリアトーレは認める。
「若手は大きなプレッシャーを抱えてF1に来る。大規模なチームで責任も重い。早すぎる昇格だった者もいる。だが数戦経てば成長する。アントネッリも良くなったし、ボルトレトもそうだった。そして今はフランコが良くなっている」と語った。

一方、リザーブドライバーのアロンも評価を上げている。アルピーヌとしてモンツァでのFP1を好走し、以前にはザウバーでの走行経験も積んでいる。アルピーヌはこの2人の戦いを見極め、2026年のシートを決断する見通しだ。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / アルピーヌF1チーム