角田裕毅 レッドブルF1昇格の現実語る「想像以上に難しかった」

角田裕毅は、リアム・ローソンに代わってわずか2戦後に昇格する形でレッドブルに加入したが、RB21の扱いに大きな苦労を強いられた。マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして走る中で、マシンを完全に乗りこなすことはできず、イモラでの激しいクラッシュはシーズン最大の低迷点のひとつとなった。
結果として、角田裕毅は22戦でわずか30ポイントの獲得にとどまり、レッドブルはコンストラクターズランキング2位争いから脱落し、最終的に3位でシーズンを終えた。角田裕毅自身も2026年のレースシートを失い、来季はテスト兼リザーブドライバーとしてチームに残ることになった。
「想像していたよりも難しいと感じる部分は、確かにありました」と角田裕毅は、日本のDAZNの取材に対して語った。
「チームの構造は、レーシングブルズと似ている部分もありますが、まったく違うところもありました。実際の差の大きさには驚きました」
さらに、その違いについて角田裕毅は冗談交じりにこう続けた。
「ホテルはすごく良くなりましたね! 大きな違いのひとつは、マシンがうまく機能していないときに、大胆なセットアップ変更をためらわないところです」
想定以上だったトップチームへの適応の壁
角田裕毅の言葉からは、チーム規模や体制の違い以上に、トップチーム特有のアプローチへの戸惑いがにじむ。
表面的には似て見える組織構造の中でも、マシンが機能しない局面での判断や方向転換の速さ、その大胆さは、これまでの環境とは大きく異なっていたことがうかがえる。想定していた移籍像と、実際に直面した現実とのギャップが、2025年シーズンの苦戦につながったことを角田裕毅自身が率直に認めた形だ。
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