角田裕毅は“最弱” マックス・フェルスタッペンのF1チームメイト格付け

評価の主は1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーブであり、シーズン途中からレッドブルに加入した角田裕毅の成績は厳しい視線にさらされている。ここまで12戦を戦いながら獲得ポイントはわずか7点、直近7戦はノーポイントに終わっており、そのパフォーマンスは期待を下回るものと見なされている。
この発言を受け、PlanetF1.comはフェルスタッペンの歴代F1チームメイトを最強から最弱まで格付け。誰が最も善戦し、誰が最大の犠牲者となったのかを検証する中で、角田裕毅はワースト1位とされた。RB21が操縦困難なマシンであることは事実だが、同じマシンでフェルスタッペンが2勝を挙げている事実が、角田への評価をさらに厳しいものにしている。
1.ダニエル・リカルド
フェルスタッペンに最も競り合ったチームメイトとしてPlanetF1.comのリストのトップに立ったのは、かつてのレッドブルの同僚ダニエル・リカルドだ。
2016年から2018年までチームメイトで、このコンビは接戦だった。リカルドはフェルスタッペンのF1キャリアにおいて、年間選手権で彼を上回った唯一のチームメイトという栄誉を持つ。
2016年は完全な比較にはならない。というのも、フェルスタッペンはシーズン第5戦スペインGPからレッドブルのシニアチームに加入し、そのデビュー戦で優勝しているからだ。それでも、翌2017年にはリカルドが200ポイント、フェルスタッペンが168ポイントで、リカルドが上回った。
当時、レッドブルはメルセデスの支配から勝利を奪える数少ないチームの一つであり、2018年には勢いがフェルスタッペンに傾き始めた。2018年はフェルスタッペンが2勝、リカルドが1勝で、ポイントもフェルスタッペンが249、リカルドが170と差がついた。緊張が高まり、リカルドはシーズン終了時に7勝の実績を残してレッドブルを去った。その決断後、彼のキャリアは完全に回復することはなかったが、それでも彼はフェルスタッペンに対して最も強力な挑戦者であり、最終的には戦いから逃げたというのが通説だ。
2.セルジオ・ペレス
2位はセルジオ・ペレス。リカルド同様、彼もフェルスタッペンと同じガレージで複数回のグランプリ優勝を経験している。
ペレスは2021年、フェルスタッペンの初のワールドチャンピオン獲得において重要なサポート役を果たした。そしてレッドブルがF1の支配的勢力へと成長すると、ペレス自身もタイトル獲得を狙った。
しかし、その挑戦は有望なスタートを切っても途中で尻すぼみに終わることが続いた。それでもレッドブルで5勝を挙げ、2023年にはドライバーズ選手権でフェルスタッペンに次ぐ2位となった。
しかしレッドブルの優位性が薄れる中で、2024年は明るい滑り出しの後に成績が崩れ、シーズン終了とともにレッドブルを去ることになった。
3.カルロス・サインツ
この特別な“表彰台”を締めくくるのは、フェルスタッペンの最初のF1チームメイトであるカルロス・サインツだ。
二人は2015年に同時にグリッドに登場し、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソから参戦した。サインツは過去に、チームが二人の間にレッドブル昇格を争わせるためのライバル関係を意図的に作ったと語っている。
パフォーマンス面では、今日のフェルスタッペンと渡り合うのはますます難しくなっていったが、サインツは十分に善戦した。しかし、シーズン終了時のポイントはフェルスタッペンが49、サインツが18で、フェルスタッペンがすでに“原石”としての地位を築き始めていた。
ただし、サインツは2015年の予選対決で10対9と勝ち越し、その生の速さを示した。2016年初頭にレッドブルがダニール・クビアトを交代させるとき、選ばれたのはフェルスタッペンだった。この判断が名案だったことは、時が証明している。

4.アレックス・アルボン
ここからは、まだ経験の浅い有望株だったが、フェルスタッペン相手に厳しい現実を突きつけられたドライバーたちだ。その中で最も善戦したのはアレックス・アルボンだった。
レッドブルで1年半チームメイトを務め、2度の表彰台を獲得。しかしこの頃のフェルスタッペンは表彰台を当然のように獲得しており、十分な結果を残せなかったアルボンは2021年にリザーブに降格。翌年、ウィリアムズでレース復帰を果たした。
5.ピエール・ガスリー
リカルドがチームを去った後、レッドブルが最初に白羽の矢を立てたのはピエール・ガスリーだった。ここから“セカンドシートの呪い”が始まった。
ガスリーは2019年前半、最高位がシルバーストンでの4位にとどまり、夏休み前にトロロッソへの降格が決定。代わりにアルボンが昇格した。
6.リアム・ローソン
シーズン半ばの降格が厳しいと思えるなら、わずか2戦というのはどうだろうか。リアム・ローソンがレッドブルのセカンドシートで得たのはそれだけだった。
チームにとっても厳しい経験だった。3度の予選でQ1を突破できず(その中には中国GPのスプリントと決勝で最後尾スタートも含まれる)、レッドブルはローソンを守る必要があると感じ、2025年の開幕2戦で降格を決断。次に選ばれたのは角田裕毅だった。
7.角田裕毅
そして、ここでジャック・ヴィルヌーブに同意せざるを得ない。PlanetF1.comとしても現時点で最も成績が振るわないフェルスタッペンのF1チームメイトは角田裕毅だ。
レッドブルRB21は操縦が難しいマシンだが、それでもフェルスタッペンはこのマシンで2勝を挙げている。一方の角田は7ポイントしか獲得しておらず、直近7戦はノーポイントだ。
ローソンは2戦だけのチャンスだったが、角田裕毅は12戦を戦い、より豊富なF1経験を持ちながらもアップグレードとは見なされていない。
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