角田裕毅の苦戦にガスリー同情「レッドブルF1の2台目問題は一様ではない」
ピエール・ガスリーは、レッドブルF1における“セカンドシート問題”について、すべてのケースをひと括りにすべきではないと主張し、同じ境遇にある角田裕毅への同情を示した。

今季開幕2戦後にリアム・ローソンの代わりとしてレッドブルに復帰した角田裕毅は、ここまで10戦中7戦でノーポイントに終わり、特に直近5戦連続での無得点が注目を集めている。シルバーストンでは15位完走(周回遅れ)と、完走者中最下位という厳しい結果となった。

角田裕毅は不調の理由として一貫してRB21のバランスの難しさを訴える一方で、自身の責任にも言及してきた。しかし、マックス・フェルスタッペンと同じマシンで走るセカンドドライバーが苦戦を強いられる傾向は、ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、ローソンら過去の例からも明らかである。

ただしガスリーは、それぞれのドライバーの事情は異なると強調し、画一的に語るべきではないと語った。

「裕毅とは前もって話していたよ」と語るガスリー。「正直、僕らは“レッドブルの2台目”ということで、ひとまとめにされがちなんだ」

「でも、僕にとっての状況は、アレックスやペレスの時とはまったく違っていた。詳しくは語らないけどね」

「裕毅については、何かがうまく噛み合っていないように見える。友人として、どうにか状況が好転することを願っているよ。今のF1グリッドのレベルを考えれば、誰が何をできるかは分かっているはずだし、こういう状況はやっぱり見ていて辛い」

角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング角田裕毅のアルファタウリでのデビュー時にチームメイトだったピエール・ガスリー。「ツノガス」コンビはパドックでも有名な“ブロマンス(男の友情)”で知られた。

フェルスタッペンの移籍報道には「驚かない」
また、ガスリーは現在高まっているマックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍の噂についても言及。2019年に短期間ながらフェルスタッペンとチームメイトだった経験を持つ彼は、この動きに対して特に驚きはないと語った。

「マックスが他の選択肢を探るのは当然だと思う。彼は間違いなくグリッドで最も優れたドライバーの一人だし、誰だってベストなマシンで走りたいはずだ。今の彼が乗っているマシンは、そうではないのかもしれない」

「彼は4度のワールドチャンピオンなんだ。何をするかは彼自身が決めること。きっと近いうちに何らかの動きがあるんじゃないかな」

そして、もし仮にレッドブルに空席が生まれた場合、自身が再びそのチャンスを望むかという問いには、はっきりと現在の目標を示した。

「僕はアルピーヌで走っているし、このチームと一緒に勝ちたいと思っている。それが今の僕のすべてだよ」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / ピエール・ガスリー