ウィリアムズF1代表ジェームス・ボウルズ、レース復帰戦でクラス優勝

ボウルズはヤス・マリーナ・サーキットで開催されたGT3ベースのシーズン最終戦に出場し、Garage 59の8号車マクラーレン720S GT3をドライブ。アレクサンダー・ウェスト、マルコ・プルチーニ、マーク・サンソムとマシンをシェアし、Amクラスで優勝を果たした。総合順位では20台が競う中で10位に入っている。
レースウィークエンドは好調な予選から始まり、その流れを決勝まで維持した。ボウルズはSNSでチーム全体の努力を称えつつ、自身の走りにも手応えを示した。
「素晴らしい結果だ。信じられないドライバーやチームと戦った12時間の末に、Amクラスで優勝できた」とボウルズは記した。
「これでGarage 59は2年連続でガルフ12時間のクラスウィナーとして大会を終えることになる。朝9時から夜11時まで全力を尽くし、この結果にこれ以上ないほど満足している。数日間支えてくれたすべての人、そして現地に来てくれた皆に感謝したい」
さらにチームメイトについても言及し、「アレックス、マーク、マルコに感謝する。素晴らしいチームメイトだった」と続け、「Garage 59にも感謝している。自分の進歩にも満足しているし、忘れられない週末になった」と締めくくった。
前日にもボウルズは予選でのパフォーマンスを振り返り、個人的な走りに強い満足感を示していた。

「今日はクラス首位、Pro-Amではプロドライバーなしで4番手、チームとして総合13番手だった。アレックス、マーク、マルコも本当に良いラップを刻んでくれた」とし、「個人的には予選グループ1で2番手を獲得できたことがうれしい。ブロンズドライバー最速だった。良いスタートだが、まだ先は長い」と語っている。
今回の参戦は、2022年に同じくGarage 59からアジアン・ル・マン・シリーズに出場して以来、ボウルズにとって初の本格的なスポーツカー競技だった。GT3レース復帰を決断した背景には、F1チーム代表としての職務と、再びレースに出たいという長年の思いの両立があった。
ボウルズは以前、ウィリアムズが十分に安定した状態になるまで復帰を決めるつもりはなかったと明かしている。その判断を後押ししたのが、2025年F1シーズンにおけるチームの好成績だった。ウィリアムズはこの年、複数回の表彰台を獲得し、コンストラクターズランキング5位でシーズンを終えている。
「なぜこれをやるのか、というところから考える必要があった。F1だけでも十分にレース漬けの生活だから、一見すると奇妙に見えるかもしれない」とボウルズはSportscar365に語っている。
「ただ、このチームでアジアン・ル・マンのGT3を走り、本当に楽しめたし、多くを学んだ。ウィリアムズに移ってからは、チームがしっかりした状態になることを望んでいた。だからこそ、1週間だけ日常業務から離れて、別のことに集中できると感じられた。それが一番の理由だ」
ガルフ12時間は、同地で行われたF1最終戦からわずか1週間後に開催され、年末恒例のGTレースとして今回も多くの注目を集めた。その舞台でのクラス優勝は、ボウルズにとってF1代表としてだけでなく、ドライバーとしても充実した復帰を象徴する結果となった。
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング
