ウィリアムズ 2026年から「アトラシアン・ウィリアムズF1チーム」に改称

新ロゴには、1977年の創設時にフランク・ウィリアムズが導入した象徴的な「フォワードW(Forward W)」が、21世紀風に再解釈されて採用される。
チームは「F1のトップカテゴリーで戦い、勝利する」という唯一の目的を掲げ、現代の時代にふさわしいアイデンティティを構築する意向だ。
現在、チームは2025年シーズンのコンストラクターズ選手権で5位につけており、獲得ポイントは過去7年分を上回る111点。バクーでは2021年以来となる表彰台を獲得し、オースティンではスプリント初の表彰台を達成するなど、復活への歩みが明確に見え始めている。
ドリルトン・キャピタルの支援、ジェームス・ボウルズ代表の指揮、そしてカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンの実力派ラインアップを得て、チームは新たな黄金期を見据えている。

「過去に触発され、未来に挑む」──チーム代表ジェームス・ボウルズ
「来年から我々が“アトラシアン・ウィリアムズF1チーム”として知られることになり、創設者サー・フランク・ウィリアムズに着想を得たロゴをマシンに掲げられることを誇りに思う」
「我々は過去に触発されながらも未来に胸を躍らせ、ウィリアムズの歴史に新たなチャンピオンシップ制覇の章を書き加える決意を持っている」
「この進化したチームアイデンティティは、我々が何者で、どこへ向かっているのかを体現している。そして、かつて我々が支配的だった時代を知らない新たなF1ファン層に、ウィリアムズの勝利の伝統を再び伝えるものだ」とボウルズは語った。
「伝統を再構築し、新世代とつながる」──マーケティング責任者マーカス・プロッサー
「この新しい名称とロゴによって、我々の豊かな歴史は未来へと再構築される」
「それは過去にインスパイアされ、未来に自信を持ち、我々のアイデンティティ──再び勝利を目指すチャンピオンチーム──を明確に示すものだ」
「既存の loyal なファンの皆さんに気に入ってもらえることを願っている。そして同時に、新しい世代がこの素晴らしい伝統に触れ、ウィリアムズを次の勝利へと導くファンコミュニティを築いていってくれることを望んでいる」と述べた。
ウィリアムズ再興の兆しと“アトラシアン効果”
今回の発表は、チーム再建の歩みが確かな成果を見せ始めたタイミングで行われた。
特に、チーム代表ジェームス・ボウルズの改革によって開発・戦略面が着実に進化し、アトラシアンのデータコラボレーション技術との統合がパフォーマンス管理の効率化を促進しているとみられる。
また、「フォワードW」の復活は単なる懐古ではなく、ウィリアムズの精神的支柱を現代のデジタル時代に適応させた象徴といえる。チームは1970〜90年代の黄金期の“信念と自立”を受け継ぎながら、新たな世代のファンとブランド価値を築こうとしている。
2026年に向けた展望
2026年からはF1のテクニカルおよびパワーユニット規定が刷新される。
アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、この変革期を成長の好機と捉え、デジタル戦略・エンジニアリング・ドライバー開発の三本柱で勝利を狙う構えだ。
50年近い歴史を誇る名門が、再び“前進(Forward)”の名を冠し、新たな黄金期への一歩を踏み出す。
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング
