アストンマーティンF1移籍のセバスチャン・ベッテル 「フェラーリにリベンジすることが目標ではない」
アストンマーティンF1に移籍したセバスチャン・ベッテルは、古巣フェラーリを倒しても“個人的な満足”が得られることはないと語り、最終的に満足感を得られるのは自分のパフォーマンスだけだと語る。

セバスチャン・ベッテルは、6年間のフェラーリ在籍時にタイトルを獲得できずに戦力通告を受け、今年、アストンマーティンF1と複数年契約を結んで、レッドからグリーンへマシンを変えた。

昨年、レーシング・ポイントとしてレースをしていたチームは、フェラーリが6位だったのに対し、4位でシーズンを終了。フェラーリよりも好成績を収めている。

また、フェラーリが未勝利でシーズンを終えたのに対し、レーシング・ポイントはF1サヒールGPでセルジオ・ペレスが優勝するとともに、F1トルコGPではランス・ストロールがポールポジションを獲得している。

今年のフェラーリの競争力は未知数だが、彼らには反撃するためのリソースがあり、昨年の低迷の根源だったF1エンジンで大幅な進歩を果たすと予想されている。

しかし、セバスチャン・ベッテルは、フェラーリにリベンジすることをモチベーションにいているとの見方を否定した。

「信号機はある時点で赤から緑に切り替わる。その状態が続くことを願っている」とセバスチャン・ベッテルは Sky Germany に語った。

「でも、僕たちがフェラーリの前にいるかどうかは関係ない。僕たちの非公式の目標は3位なので、フェラーリの前に立っている必要がある」

「僕にとって、フェラーリの前でフィニッシュすることが個人的な満足ではない。その意味で言えば、その満足は自分自身とチームのパフォーマンスで得られる」

セバスチャン・ベッテルのフェラーリでの最終シーズンはハッピーな年ではなかった。ベッテルはドライバーズ選手権を13位で終えており、これは自身最低の結果であり、2008年にトロロッソとF1で最初のフルシーズンを終えたときよりも悪いものだった。その年にベッテルは8位でシーズンを終えている。

2021年の目標について質問されたセバスチャン・ベッテルは「数字にはそれほど固執していない」とコメント。

「僕たちが4位にとどまることを願っている。僕たちにとっては、シーズン終了後の業績に満足しているという気持ちの方がより重要だ」

「それなら、なぜ3位ではだめなのか…それは今のところ僕たちの目標ではない。僕たちはレースごとに進んでいる」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / アストンマーティンF1チーム