セバスチャン・ベッテル
2009年にレッドブルに移籍するセバスチャン・ベッテルは、レッドブルのマシンで今年最後のテストをトップタイムで終えた。

レッドブルでのテストを振り返ったベッテルは、現在の状態に満足していると語る。

しかし、2009年シーズンについては、まだ多くの問題があると考えており、特にKERSの安全性を懸念している。

セバスチャン、初日は2度コースオフし、テスターのセバスチャン・ブエミにトップを抑えられましたが、レッドブル・レーシングは今年最後のヘレステストで素晴らしい状態でしたね。どうでしたか?
実際、テスト初日は少し厳しかった。なにも特別なことはなかったけど、一日中、正しいバランスを見つけるのに少し苦労していた。白か黒かというわけではなく、特定の部分の問題を正確に指摘できなかった。期待していた作業ができなかった一日だったね。でも、全体的に最後のテスト ― バルセロナ、先週の最初のヘレステスト、そして今週のセッションを見ると、レッドブル・のマシンは、他のチームよりも少し速い構成で走っていた。うん。セバスチャン・ブエミはいい仕事をしていたね。もちろん、彼は先週トロ・ロッソのマシンで多くのプラクティスを行っていたし、僕は少し錆びついていたかもしれない。でも、2日目には正すことができたよ。

今回、マシンに2009年スペックはどれくらいあったのですか?バルセロナではスリックタイヤとダウンフォースだけでしたよね?
再びスリックタイヤだった。目に見える2009年の最大の特徴だよね。それを除けば、いくつか来年のための小さなパーツがあったけど、大きなものはなかった。来年のマシンが完全に準備されるまで待つというのが僕たちの哲学だ。発表会のあと、僕たちはそれをテストする予定だ。ダウンフォース面では、来年に予想されるものと似たようなもので走行したけど、BMWやウィリアムズのような新しいウイングはテストしていない。

スリックタイヤの経験、特にソフトタイヤはどうでしたか?一部のドライバーは、それらがあまりに早くグリップを失うと報告していました・・・
現時点で適切に読み取ることは難しい。確かに来年のグリップは、特に低速で少し高くなるのでチャレンジングになるだろうけど、エアロダイナミクスは削減される。様子をみなければならないだろう。最後のテストはF1にとって珍しい状況で行われた。最後のヘレステストでは4割は気温、3割は路面温度だった。だから経験は、それほど多くを語らないと思う。

レッドブル・レーシングのKERSの状況はどうですか?数ヶ月前、ミルトン・キーンズのファクトリーで問題がありましたが、それ以来、この新しいテクノロジーに関しては静かになっていますね・・・
ファクトリーのみんなはとても懸命に作業している。KERSだけでなく、2009年マシン全体の開発のためのね。今年、僕たちがもうそれを走らせることができないのは明らかだ。来るべき週にそれをテストし始めるだろう。エンジンをルノーに供給してもらっているように、KERSも彼らに提供してもらう。

KERSにはどんな意見を持っていますか?体重の重いドライバーは、重量面で不利になると言っています。一部の人はあまりにコストが掛かり過ぎると言っていますし、他の人は安全ではないと言っていますが・・・
わからない。まったく経験していないから、どう感じるかはわからないんだ。ニック・ハイドフェルトとクリスチャン・クリエンと話したけど、働きや反応はかなり面白いみたいだね。彼らの話はかなり驚きだったよ。来年に関して、正直なところ、個人的にシステムの安全面を懸念している。レースのために十分に安全なんだろうか?KERSでレースをするチームにとっての期待は明白だ。より速くなって、100%の信頼性がなければならない。でも、現段階でみんな1つ過小評価していると思う。十分に安全なんだろうか?シーズンの開幕には3か月しかないし、僕たちは今、冬休みに入っている。そのあとチームは新車を持ち込んで、再びテストを始める。時間が不足している。僕が懸念しているのは、これまで誰も安全性についてリアルに考えていないということだ。僕が言ったように、より速くなければならないし、信頼性がなければならない。そして、僕たちドライバー、そしてクルマの周りで働くみんなにとって、どんなシナリオのもとでも安全でなければならない。安全性が今、僕が最も恐れていることだ。チームが残全面を改善させ、FIAもケアしてくれることを期待している。

ドライバーとして、2009年度の新しいコスト削減対策にはどんな意見を持っていますか?
僕たちが今、困難な時に直面しているけど、みんながレースをして、それを最大限に引き出すためにボックスに座っている。ドライバーにとっての最大の影響は、シーズン中のテスト禁止だと言えるだろう。レース週末のテスト時間しか変更ができなくなるからね。今よりも、シミュレーションと研究開発により依存することになるだろう。ドライバーがエンジニアの話を聞くように、トラック外の全てのプログラムをどれくらい効果的に使うかが、より決定的になるだろう。常に大きなチームと小さなチームの間のギャップがあるのは確かだし、それは変わらないだろうね。

レッドブル・レーシングは、1月にテストをしません。オーストラリアGPからわずか6週間しかありません。冬に正しくできなければ、レース週末に学ばなければならないという格言があります・・・
トラックで過ごすことができる時間は非常に限られているので、間違いなくより重要になるだろう。金曜日と土曜日は、クルマに新しいものを試す唯一の時間になるので、今より重要になるだろうね。来シーズンどうなるかを判断するにはまだ早すぎるよ。

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / レッドブル・レーシング