マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPでランビアーゼ不在に直面

ランビアーゼは私的な事情により今週末のレースを欠席。これによりレッドブルは、フェルスタッペンのレースエンジニアであると同時にチームの「ヘッド・オブ・レーシング」という要職を担うキーマンを失うことになる。
近年の昇進に伴い、ランビアーゼの役割はフェルスタッペンの担当を超えてトラックサイドチーム全体に関わる広範なものとなっていた。
代役を務めるのは、サイモン・レニー。彼が今週末、フェルスタッペンのレースエンジニアを務め、無線にも登場することになる。
レニーは2004年にルノーでF1キャリアをスタート。フェルナンド・アロンソのデータエンジニアとしてキャリアを積んだ後、ロータスではキミ・ライコネンのレースエンジニアを担当。2013年にレッドブルに加入し、マーク・ウェバー、続いてダニエル・リカルドのレースエンジニアを務めた。
リカルドの離脱後はファクトリーを拠点に活動してきたが、レッドブル内ではさまざまな役割を担っており、フェルスタッペンとも顔なじみの存在だ。
なお、ランビアーゼは来週末のF1イギリスGP(シルバーストン)で復帰予定とされている。

このオーストリア~イギリスのダブルヘッダーは、ミルトン・キーンズ拠点のレッドブルにとって重要な局面だ。というのも、今季最後のアップグレードが投入される見込みであり、その後は2026年に向けた新レギュレーションへの完全移行が控えている。つまり、今後数戦がチャンピオンシップ争いの行方を左右するターニングポイントとなる。
木曜日、オランダメディアの取材に応じたフェルスタッペンはこう語っている。
「もちろん、僕も(状況は)分かってる。でもこのアップグレードがどれだけ差を生むか、実際に走ってみないと分からない。これから数戦はまだ可能性があると思ってるし、それで自分たちがどこにいるかが見えてくるはずだ」
ただし、シーズン逆転の可能性については「正直なところ、それほど現実的ではない」ともコメント。それでも、過去に5勝を挙げているレッドブルリンクという舞台には自信をのぞかせていた。
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