【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 1日目レポート
2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコが3月8日(木)に開幕。デイ1としてグアナファト市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)が総合4位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合5位につけ、トップ5に3台のヤリスWRCが入った。
今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・メキシコは、8日(木)の午前9時より、レオンのサービスパークから約17km離れた全長5.31kmのグラベルコースでシェイクダウンが行われた。ヤリスWRCをドライブする3名のドライバーは、SSに近い環境のコースでクルマのセッティングを行ない、明日から始まるグラベルSSに向けて最終的な準備を終えた。そして、夜8時過ぎからはかつて銀鉱で栄えた古都グアナファトで全長2.53kmのSS1がスタート。町の地下に延びるトンネル内のターマック(舗装路)コースを走行し、ヤリスWRCは3台がすべてトップから3秒以内のタイムを刻むなど良いスタートを切った。
競技2日目となる3月9日(金)のデイ2は、レオンのサービスパークを中心に9本のSSが行われる。SS2、3、4およびその再走ステージであるSS6、7、8は、いずれも山岳地帯を舞台とするグラベルステージで、そのうちSS3/7の「エル・ショコラテ」は今大会最長となる31.44kmのステージであり、途中標高2700mを越える高地を通過する。また、日中にはサービスパークのすぐ横の特設会場でSS5として1.11kmのショートステージが行われ、1日の最後にはクローズドサーキットで2.30kmのスーパーSSが2本行なわれる。9本のSSの合計距離は155.15km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は389.59kmとなる。
カイ・リンドストローム (スポーティング・ディレクター)
3人のドライバーが何も問題なく、そして良いタイムで今晩の最初のSSを走り終えたことを嬉しく思います。シェイクダウンでは去年から続けてきた改善作業を仕上げ、データを確認することが主な目的でしたが、それはうまく行ったと思います。メキシコのような特別なコンディションでテストすることは通常できないため、ここでは他のラリー以上にシェイクダウンが重要なのです。そして、ドライバーは皆、とても良いフィーリングを得たのではないかと思います。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
大勢の人が集まるグアナファトでラリー・メキシコをスタートするのは、いつも素晴らしい気分です。私はこのラリーの幕開けをとても楽しみにしていました。シェイクダウンでは、クルマと自分自身のフィーリングを少しずつ改善していき、明日の午前と午後のステージで、それぞれどのセットアップが適しているのか理解することができました。頭の中がきちんと整理されたので、クルマに対してはまったく不安がありません。1年前と比べるとエンジンは高地対策がきちんとなされ、足まわりも進化しており、クルマは別のレベルに達していると感じます。明朝はスタート直後からハードな戦いが始まり、特にエル・ショコラテのSSは要となるでしょうが、自信を持って臨みます。
オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
大好きなお客さんに見守られてのグアナファトのスタートは最高でした。自分がこの特別なスタートセレモニーの一部になれたことを嬉しく思います。地下トンネル内を走行するSS1は非常に難しく感じましたが、それでも楽しむことができました。明日からはラリー・メキシコらしい典型的なグラベルのSSが始まりますが、準備は万端です。今日、シェイクダウンで走ったコースは実際のSSと共通点が多かったので、クルマのセットアップに関して良いフィードバックが得られました。多くのセットアップを試しましたが、そのどれもが良く機能したと思います。明日からの戦いがとても楽しみですし、きっとうまく行くでしょう。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
今晩のようなスタートは自分にとって初めての経験でした。信じられない程多くの人々に驚きました。シェイクダウンでは最初の2本はうまく走れたのですが、3本目の走行で露出してきたコンクリートの角にクルマが当たり、サスペンションを壊してしまいました。もっと多く走りたかったので残念ですが、SSが始まる前に直してくれたチームに感謝します。シェイクダウンでは高地でエンジンパワーが想像以上に落ちることが分かり、とてもショックを受けました。ですので、今回はそのような状況に慣れ、どのように走ったら良いのか理解することが目標です。
ラリー・メキシコ デイ1の結果
1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 02m06.7s
2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1.9s
3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2.0s
4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.5s
5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3.2s
7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3.5s
8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4.5s
9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +4.6s
10 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +4.7s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・メキシコは、8日(木)の午前9時より、レオンのサービスパークから約17km離れた全長5.31kmのグラベルコースでシェイクダウンが行われた。ヤリスWRCをドライブする3名のドライバーは、SSに近い環境のコースでクルマのセッティングを行ない、明日から始まるグラベルSSに向けて最終的な準備を終えた。そして、夜8時過ぎからはかつて銀鉱で栄えた古都グアナファトで全長2.53kmのSS1がスタート。町の地下に延びるトンネル内のターマック(舗装路)コースを走行し、ヤリスWRCは3台がすべてトップから3秒以内のタイムを刻むなど良いスタートを切った。
競技2日目となる3月9日(金)のデイ2は、レオンのサービスパークを中心に9本のSSが行われる。SS2、3、4およびその再走ステージであるSS6、7、8は、いずれも山岳地帯を舞台とするグラベルステージで、そのうちSS3/7の「エル・ショコラテ」は今大会最長となる31.44kmのステージであり、途中標高2700mを越える高地を通過する。また、日中にはサービスパークのすぐ横の特設会場でSS5として1.11kmのショートステージが行われ、1日の最後にはクローズドサーキットで2.30kmのスーパーSSが2本行なわれる。9本のSSの合計距離は155.15km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は389.59kmとなる。
カイ・リンドストローム (スポーティング・ディレクター)
3人のドライバーが何も問題なく、そして良いタイムで今晩の最初のSSを走り終えたことを嬉しく思います。シェイクダウンでは去年から続けてきた改善作業を仕上げ、データを確認することが主な目的でしたが、それはうまく行ったと思います。メキシコのような特別なコンディションでテストすることは通常できないため、ここでは他のラリー以上にシェイクダウンが重要なのです。そして、ドライバーは皆、とても良いフィーリングを得たのではないかと思います。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
大勢の人が集まるグアナファトでラリー・メキシコをスタートするのは、いつも素晴らしい気分です。私はこのラリーの幕開けをとても楽しみにしていました。シェイクダウンでは、クルマと自分自身のフィーリングを少しずつ改善していき、明日の午前と午後のステージで、それぞれどのセットアップが適しているのか理解することができました。頭の中がきちんと整理されたので、クルマに対してはまったく不安がありません。1年前と比べるとエンジンは高地対策がきちんとなされ、足まわりも進化しており、クルマは別のレベルに達していると感じます。明朝はスタート直後からハードな戦いが始まり、特にエル・ショコラテのSSは要となるでしょうが、自信を持って臨みます。
オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
大好きなお客さんに見守られてのグアナファトのスタートは最高でした。自分がこの特別なスタートセレモニーの一部になれたことを嬉しく思います。地下トンネル内を走行するSS1は非常に難しく感じましたが、それでも楽しむことができました。明日からはラリー・メキシコらしい典型的なグラベルのSSが始まりますが、準備は万端です。今日、シェイクダウンで走ったコースは実際のSSと共通点が多かったので、クルマのセットアップに関して良いフィードバックが得られました。多くのセットアップを試しましたが、そのどれもが良く機能したと思います。明日からの戦いがとても楽しみですし、きっとうまく行くでしょう。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
今晩のようなスタートは自分にとって初めての経験でした。信じられない程多くの人々に驚きました。シェイクダウンでは最初の2本はうまく走れたのですが、3本目の走行で露出してきたコンクリートの角にクルマが当たり、サスペンションを壊してしまいました。もっと多く走りたかったので残念ですが、SSが始まる前に直してくれたチームに感謝します。シェイクダウンでは高地でエンジンパワーが想像以上に落ちることが分かり、とてもショックを受けました。ですので、今回はそのような状況に慣れ、どのように走ったら良いのか理解することが目標です。
ラリー・メキシコ デイ1の結果
1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 02m06.7s
2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1.9s
3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2.0s
4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.5s
5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3.2s
7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3.5s
8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4.5s
9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +4.6s
10 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +4.7s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)