WEC トヨタ スパ・フランコルシャン6時間レース
2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースが5月2日(木)、2回の公式練習走行で幕を開けた。

TOYOTA GAZOO Racingは「スパ・ウェザー」として名高いアルデンヌの森の悪天候に苦しめられながらも、決勝レースへ向けて着実にセッティング作業を進めた。

晴天から雨へ変わる不安定な天候の中、チームは着実な進歩を遂げて1日目のスパの走行を終えた。今から1年前、TOYOTA GAZOO Racing は2018-2019年シーズン開幕戦スパを記録的な1-2勝利で飾ったが、それはその後の2台のTS050 HYBRIDによるチャンピオン争いを予感させるものだった。

公式練習1回目、最初の90分セッションはドライコンディションで行われたが、2回目のセッションは終始雨が降り続き、順位表も通常とは異なる並びとなった。ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソがドライブするTS050 HYBRID 8号車はこの公式練習2回目でのトップタイムをマークしたが、この日全体の順位では3番手となった。

今シーズン残り2レースの状態で、ドライバーズタイトル争いで8号車を15点差で追うマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車はこの日の総合順位で4番手につけた。

チームは、昨年のル・マン以来となる低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDで今大会に臨んでおり、今日の2回に渡る公式練習セッションは非常に重要だった。決勝レースへ向けた調整が最優先であり、それはTOYOTA GAZOO Racingの今大会の最大の目標が、土曜日の決勝レースでチーム・ワールドチャンピオンを確定することだからだ。

公式練習1回目は大きなアクシデントもなく終わり、チームは夕方に予測されていた雨が降る前にドライコンディションでのセットアップを可能な限り進めることが出来た。2回目のセッション直前、予報通りに降り始めた雨を利用し、2台のTS050 HYBRIDは異なる仕様のウェットタイヤや、更なるグリップ確保のための様々な空力セッティングを試した。

公式練習2回目は降り続いた雨のために3度にわたる赤旗中断が発生し、周回数も限られることとなったが、チームは2台のTS050 HYBRIDを活用し、金曜日の予選、土曜日の決勝レースがどのようなコンディションになっても対応できるよう、精力的にセットアップ作業を続けた。

TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
公式練習1回目 : 4番手 (1分58秒877), 31周
公式練習2回目 : 2番手 (2分20秒865), 27周

TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
公式練習1回目 : 3番手 (1分58秒742), 40周
公式練習2回目 : 1番手 (2分19秒483), 26周

小林可夢偉(7号車):
個人的には良い一日でしたが、天候のせいで競争力の評価が難しいです。明日の状況を見るしかないでしょう。我々は全てのコンディションで調整作業を続けたので、どんな状況にも対応できる準備が出来ています。公式練習2回目の雨は全てのドライバーにとって難しく、何も見えませんでした。TS050 HYBRIDの感触は良いですが、コース上は至る所で水が多く、視界の悪さは大きな問題です。

マイク・コンウェイ(7号車):
複雑な一日でした。片方のセッションはドライで、もう片方はウェットということで、ウェットレースになりそうな事を考えれば有意義なセッションでしたが、予選は恐らくドライでしょう。雨中の走行は難しく、特に強雨時の視界が非常に悪かったです。オー・ルージュの頂点から次のコーナーにかけては何も見えないので、全開で行くのはあまり気分の良いものではありませんでした。TS050 HYBRIDのハンドリングは良いのですが、この週末は高ダウンフォース空力仕様のSMPチームとの激しい戦いになりそうです。我々の持てる力の全てをつぎ込みレースを戦えば、それが良い結果に繋がると信じています。

ホセ・マリア・ロペス(7号車):
公式練習1回目はドライで走れ、TS050 HYBRIDは感触も良く、とても良いタイムも出せました。他の車両の追い抜きも問題ありませんでした。公式練習2回目は、私は僅か4周しか走れなかったので、あまり習熟することが出来ませんでした。最初に走った時はアクアプレーニングが激しく、限界ギリギリでした。そして2周後にコンウェイに交代しました。最後にも走りましたが、またも雨に見舞われ、ベストなセッションではありませんでした。

中嶋一貴(8号車):
今日は夕方雨が降る予報が出ていましたので、1回目のドライコンディションで出来るだけの走行を行いました。タイヤ摩耗に厳しいサーキットで、自分はすり減ったタイヤで走行を開始したので。いい感触とは言えませんでしたが、多くの貴重な情報を得ることが出来ました。公式練習2回目は雨量が多いウェットコンディションで、コース上に留まるのが精一杯でした。2015年に同じような状況で大クラッシュを起こしたことが頭を過りましたので、無事にこのセッションが終わってホッとしています。

セバスチャン・ブエミ(8号車):
雨の公式練習2回目は、コース上の雨量がとても多く、厳しい走行を強いられました。今日の2回の公式練習でドライとウェットコンディションを経験出来たことは、今週末に予想される不安定な天候のレースに臨むに当たって、貴重だったかもしれません。両コンディションでのタイヤ摩耗の状態や車両セットアップを確かめることが出来ましたので、今日のデータをしっかり解析して良い結果を出せるように頑張ります。

フェルナンド・アロンソ(8号車):
不安定な天候と幾度かの赤旗中断でいつもとは違う一日でしたが、それは我々だけではありません。ドライでもウェットでもあらゆる状況に適応出来るようなセットアップを試したので、不安定な週末のレースに臨む準備が整いつつあります。どんなコンディションになっても大丈夫ですし、ウェットコンディションでの車両の仕上がりも問題ありません。刻々とコースの状況が変わる中、それに柔軟な対応をしていく事はファンの皆様、さらに我々にとっても面白いものなりそうです。とにかく、毎ラップ集中してレースに臨むことが重要です。

WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)
順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
117ステファン・サラザン
イゴール・オルトツェフ
セルゲイ・シロトキン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
211:56.264
211ミカエル・アレシン
ヴィタリー・ペトロフ
ストフェル・バンドーン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
291:58.236
38中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
フェルナンド・アロンソ
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
401:58.742
47小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
311:58.877
53ナタナエル・ベルトン
トーマス・ローレン
グスタボ・メネゼス
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
331:59.106
61ニール・ジャニ
アンドレ・ロッテラー
ブルーノ・セナ
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
292:00.435
74オリバー・ウェッブ
トム・ディルマン
パオロ・ルバーティ
バイコレス・レーシング・チーム/
エンソ・CLM P1/01・ギブソン
122:03.891

WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)
順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
18中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
フェルナンド・アロンソ
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
262:19.483
27小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
272:20.865
311ミカエル・アレシン
ヴィタリー・ペトロフ
ストフェル・バンドーン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
242:21.429
41ニール・ジャニ
アンドレ・ロッテラー
ブルーノ・セナ
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
212:22.853
53ナタナエル・ベルトン
トーマス・ローレン
グスタボ・メネゼス
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
202:25.199
64オリバー・ウェッブ
トム・ディルマン
パオロ・ルバーティ
バイコレス・レーシング・チーム/
エンソ・CLM P1/01・ギブソン
14 2:25.222
717ステファン・サラザン
イゴール・オルトツェフ
セルゲイ・シロトキン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
2


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カテゴリー: トヨタ | WEC (FIA世界耐久選手権)