トヨタ:失意のノーポント (F1ベルギーGP)
トヨタは、F1ベルギーGP決勝レースで、ティモ・グロックが10位、ヤルノ・トゥルーリはリタイアだった。

2番グリッドを獲得し、トヨタ初優勝に期待がかかったヤルノ・トゥルーリだったが、オープニングラップでニック・ハイドフェルドと接触。フロントウイングにダメージを負いピットイン。最下位まで順位を落とし、その後、ブレーキに問題が発生し、リタイアとなった。

7番グリッドからスタートしたティモ・グロックは、1周目で4番手まで順位をあげるが、1回目のピットストップで給油リグに問題が発生し大きくタイムロス。ポイント獲得はならなかった。

ティモ・グロック (10位)
「力強いスタートを決め、セーフティーカーが導入された時には、4番手で走行していたので、ポイント獲得のチャンスが大いにあった。しかし、1回目のピットストップで、燃料リグに問題が起き、時間をロスし、ポジションを下げた。ピットクルーは予備の燃料リグへの交換を非常に素早くしてくれたが、それでもやはり、時間はロスした。明らかに、燃料リグに問題があり、何が起きたのか分析して、今後、同じようなトラブルを防がなければならない。僕はベストを尽くしたし、クルマはとても速かった。ただ、結果に繋がらなかった」

ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)
「どれほど決勝にがっかりしているか言い表せない。予選後、僕たちの調子はとても良かったので、今日は素晴らしい結果を収められると心から期待していた。しかし、第1コーナーで、僕はハイドフェルドのすぐ後ろを走っていて、コーナーの出口で現実よりも、速く行くと予測していた。彼が問題を抱えていたかどうか分からないが、わずかに彼に接触して、フロントウイングを壊してしまった。クルマが大きく振動していたので、ピットに入るしか選択肢がなかった。その後、僕ができることは何もなく、結局、ブレーキがすり切れる問題が見つかり、走行を止める方が安全だという判断になった」

新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
「本当に残念なレースだった。ヤルノはスタート直後の第1コーナーで行く手を阻まれる形で接触、フロントウイングを破損してしまい、結局これがもとでブレーキトラブルでリタイアせざるを得なかった。ティモはスタートでうまく順位を上げて上位を狙える勢いだったが、得意なはずのピットストップでタイムロスをしてしまい、ポイントを逃してしまった。今回は予選の戦い方にひとつのポイントをおいていたが、次は予選結果をレース結果に必ず繋げる様にする」

山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
「良いポジションからスタートしたにも関わらず、今日はクルマのポテンシャルを引き出せず残念だ。応援して方々は、はるかに上位の成績を期待してくれていたのに、申し訳ない。ヤルノは、最初の周回でレースが決まってしまった。ティモは、燃料リグに問題を抱え、ポイント獲得を逃した。特に、クルマには競争力があり、予選を大きく改善するという目標は達成できたので、フラストレーションが非常にたまる1日だった。燃料リグの問題を解決するべく、ケルンのファクトリーで作業し、イタリアGPに向け、クルマの性能を更に引き出したい」

レース結果:
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カテゴリー: F1 / トヨタ