トロ・ロッソ 2010年もドライバー変更はなし?
トロ・ロッソのフランツ・トスト代表は、セバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが2010年シーズン中盤には十分に本当のポテンシャルを示してくれると期待している。

テストドライバーから昇格したばかりのセバスチャン・ブエミと6月にセバスチャン・ブルデーの後任としてF1最年少デビューを飾ったハイメ・アルグエルスアリを擁するトロ・ロッソは、今年のF1で最も経験の少ないドライバーラインナップだった。

フランツ・トストは、トロ・ロッソがそのようなポジションを意図していたわけでなく、二人のF1での走行不足がチームの妨げになったことを認めた。

「当初、我々はブルデーとブエミで一年を戦う計画だった。一人は経験のあるドライバーを望んでいたという背景があったし、チームで2年目となるブルデーが主要なドライバーになると期待していた」

「理由はどうであれ、期待通りにはいかなかった。それで、我々はシーズン中にドライバーを変更することに決定した。それはチームが2009年に完全に新しい2名のドライバーを持つころを意味した。ゼロからのスタートになるので2名のドライバーを変更することは本当に大きなチャレンジだった。ドライバーが経験不足であれば、実践はさらに難しい」

しかし、フランツ・トストは、トロ・ロッソの目的はレッドブルの若手ドライバーを成長させることなので、状況に不満はないと語り、ブエミとアルグエルスアリが2010年後半までに競争力をつけると考えている。

「ディトリッヒ・マテシッツは、若手ドライバーにチャンスを与えるためにこのチームを買ったし、それが我々の哲学だ」とフランツ・トストは語る。

「我々はその哲学を突き通さなければならない。来年の中盤には良いドライバーラインアップになっていると確信している。アルグエルスアリは全てのトラックを知るだろうし、ブエミはすでにパフォーマンスを向上させているからね。ここ数レースはかなり良かった」

「アルグエルスエリもパフォーマンスを向上させている。これまでのところ、私は将来についてかなり楽観的に考えている」

フランツ・トストは、特に2日で4つの事故を起こした鈴鹿を含めたシーズン後半のドライバーの一連のクラッシュについては心配していないと語る。

「クラッシュはゲームの一部だ。若手ドライバーは、クルマの限界を見つける必要がある。私はそれを“クラッシュ期間”と呼んでいる。学習過程と経験を得ることにおいては他と同じくらい重要なことだ」

「それゆえ、ドライバーがときどきクラッシュすることはわかりきったことだった。彼が若手ドライバーの場合、マシンの限界を学ぶ必要がある。それについては問題ない」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ