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トロロッソ・ホンダは、F1カナダGPの予選でブレンドン・ハートレーが12番グリッドを獲得。ピエール・ガスリーはパワーユニット交換でアップデート効果を失い16番手にとどまった。

第7戦カナダGP、2日目の土曜日にFP3と予選が行われた。モントリオールは、気温は20度に満たないものの、朝から晴れ間が広がり好天となった。

午前11時に始まったFP3では、ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにハイパーソフトタイヤでの走行を行い、予選に向けたアタックを行った。まずガスリーが1分13秒334の自己ベストをマークし、ハートレーも1分13秒653とタイムアップ。ともにこれまでの自己ベストを更新する。その後2台は同じタイヤで周回を重ねた。

セッション残り15分を切った段階で、ブレンドン・ハートレーがニュータイヤでコースインし、1分13秒076と大きくタイムを伸ばす。ピエール・ガスリーもニュータイヤで再びアタックを行ったが、終盤にパワーユニットからのパワー供給を失う形でセッションを終えた。ブレンドン・ハートレーは12番手、ピエール・ガスリーは15番手の結果だったが、このセッションは7番手から20番手が1秒強の間にひしめく非常に接近した争いとなった。

FP3後、チームはピエール・ガスリーのパワーユニット交換を決断し、予選までに急ピッチで作業を行った。交換したパワーユニットはすでに使用したアップデート前の仕様で、ガスリーはペナルティーの対象とはならない。

午後2時、気温23度、路面温度44度のコンディションで予選が開始された。Q1で、ピエール・ガスリーは1回目のアタックで1分13秒047をマークし、自己ベストを更新。ブレンドン・ハートレーは1分13秒238と伸び悩む。18分間のセッション終盤、2台はニュータイヤで2回目のアタックに挑む。ハートレーは1分12秒587の好タイムをマークしたが、ガスリーは1回目のタイムを上回ることができない。ハートレーは8番手でQ2に進出を果たしましたが、ガスリーは16番手にとどまりQ1で予選を終えた。

Q2に進んだブレンドン・ハートレーは、1回目のアタックは1分12秒651と、Q1のタイムを上回ることができず全体の12番手にとどまった。セッション終盤にニュータイヤでアタックに挑み、1分12秒635とタイムアップを果たしたものの、ポジションをあげるには至らず、12番手で予選を終えた。

ブレンドン・ハートレーは6列目12番手から、ピエール・ガスリーは8列目16番手からポイント獲得を目指し決勝レースに挑む。F1カナダGP決勝レースは10日(日)午後2時10分(日本時間11日午前3時10分)にスタートする。

ブレンドン・ハートレー (12番手)
「今日の自分の走りと、いいポジションを獲得するためのチームの努力に満足しています。今週末の僕たちの走りからすると12番手は妥当なポジションだと思います。最終ラップでさらに0.1秒ぐらいタイムを上げることはできたかもしれませんが、ポジションを上げることやQ3に進出することは難しかったと思います。バンプやカーブ、コーナー、ウォールなど、さまざまな要素を持ったこのサーキットでの走行を楽しんでいます。モナコでも感触はよかったのですが、Q1の結果が悪くQ2進出を逃しました。そういう意味でも、ここモントリオールでそれよりもいい予選結果を獲得できてうれしいです。明日はいいレースができると思います。アップグレードの結果、パフォーマンスは上がっています。最近は決勝での調整に苦労しているので、その部分を解決してトップ10を狙いたいです。今のところ調子はいいと感じています。このサーキットのレースでは、さまざまなことが起こり得ますので、集中し、ポイント獲得のためにベストを尽くします」

ピエール・ガスリー (16番手)
「今日は運がなかったです。FP3までは順調でしたが、FP3でパワーユニットに問題が起こり旧バージョンのパワーユニットに戻しました。このモントリオールのようなコースではストレートでのスピードが重要なので、アップデートしていないパワーユニットを使用することはディスアドバンテージになりました。そのため予選は簡単ではなかったですし、わずかな差でQ2進出を逃したことはフラストレーションが溜まりました。ホンダがモントリオールで導入したアップデートは今のところよく機能しており、その部分はポジティブに感じていますし、できるだけ早くアップデートしたパワーユニットに戻したいと感じています。明日は厳しいレースになると思いますが、どんな挑戦でも行うつもりです。モントリオールではどんなことでも起こり得ます。チャレンジングなサーキットでミスを犯しやすいので、僕にもチャンスがあるかもしれません」

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はハートレー選手がわずかなタイム差でQ3進出を逃したものの、明日は12番手でレースをスタートできることは悪くない結果だと思います。ガスリー選手については、午前のセッション終盤にパワーユニットのパワーを失ったため、予選に向けてパワーユニットの交換を行いました。過去に使用済みのパワーユニットを搭載したため、ペナルティーはありませんが、アップデートがないパワーユニットで予選以降のセッションを走ることになります。問題の原因については現在分析中です。短い時間の中でパワーユニットを交換し、予選に間に合わせてくれたトロロッソとホンダのメカニックたちには感謝しています」

ジョディー・エギントン (トロロッソ 副テクニカル・ディレクター)
「有意義だった昨日の走行を終え、今日のセットアップ変更に向けてエンジニアは夜を徹したデータ解析を行いました。それによってマシンのバランスを向上できたと思います。今日の主な目的はアウトラップでのタイヤの準備、ブレーキバランスの調整、差動装置やさまざまなパワーユニット関連のパラメーターなどの基本的なセッティングでした。両ドライバーからフロントタイヤのセッティングに関するフィードバックがありましたが、基本的にマシンのセッティングはよかったです。残念ながらセッションの最後でピエールのパワーユニットに問題を発見し、不要なリスクを避けるために予選では旧バージョンのパワーユニットに戻しました。予選までにパワーユニットを交換するためにホンダとトロロッソのスタッフが素晴らしい仕事をしてくれたので、通常の予選準備への影響は最小限でした。予選ではプッシュラップとクールラップを繰り返す予定でしたが、特にQ1ではトラフィックの影響で十分な周回を走れませんでした。残念ながらブレンドンの最初のアタックはうまくいきませんでしたが、2回目のアタックはトラフィックの影響を受けることなく行えました。ピエールの最初のラップはアンダーステア気味でしたが2回目のラップでは改善し、2人のQ2進出を期待していました。ピエールは最初のアタックの後に車検のために呼び出され、そのタイムロスが2回目のアタックの準備に影響を与えました。プッシュとクールを繰り返すプランはタイトな時間の中で行うこととなり、彼はタイムアタックを1周しか行えず、十分な結果を残すことができませんでした。タイヤの力を十分に引き出すこともできず、Q2に進出することはできませんでしたし、マシンの力を出し切ることができずに残念でした。一方で、ブレンドンが2度のアタックを順調に行い12番手を獲得できたのはよかったです。2台ともうまくいく可能性があっただけに、複雑な心境です。しかし、すでに明日の決勝に目は向いています。決勝で2人のドライバーがいい走りができるように、可能な準備はすべて行います」

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カテゴリー: トロロッソ | ホンダF1 | F1カナダGP