鈴鹿10時間 鈴鹿1000km SUPER GT
SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの前日となる25日(金)、鈴鹿サーキットにて2018年から始まる「鈴鹿10時間耐久レース(鈴鹿10時間)」の記者発表会が行われた。

発表会には、コラボレーションパートナーとして、SUPER GTを運営するGTアソシエイションの坂東正明代表、ブランパンGTシリーズなどを運営するSROモータースポーツ・グループのステファン・ラテルCEOが招かれた。

今年で46回を迎える鈴鹿1000kmは、今年で区切りを付け来年から「鈴鹿10時間」として再スタートする。1966年から始まった鈴鹿1000kmは、今年で46回を数える(一時中断時期もあり)日本の単独レースイベントとして最長の歴史を誇る。

SUPER GTのシリーズ戦として最初に行われたのは2006年。以後、SUPER GT最長距離のレースとして、夏の過酷な耐久レ-スとして大いに話題とドラマを提供してきた。

だが、今年の第46回を最後に鈴鹿1000kmとしては終了し、来年から国内外のFIA GT3車両やJAF -GT300車両が参加できる国際耐久レースとしてリスタートすることになった。なお、SUPER GTのシリーズ戦としての2018年の鈴鹿大会は、第3戦として5月20日(決勝)に、決勝距離300kmで行われる予定だ。

この日の発表では、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドの山下晋取締役社長は「今年の3月に来年の8月最終週に“鈴鹿10時間耐久レース”を開催することを発表させて頂きました。それから5ヶ月、鈴鹿10時間の開催まで1年となりました。我々モビリティランドは着実に準備を続けております。本日はGT300エントラントの皆さまに参戦申し込みのご案内を配布させて頂きました。世界中から集まるGT3カーによるフルグリッド50台の迫力をお客様に楽しんで頂けるように準備を進めて参りますので、ぜひご期待ください」とコメント。

その後、山下社長はワンメイクタイヤサプライヤーにピレリが決まったことを発表した。ピレリはF1やF2をはじめ、ブランパンGTシリーズなど、世界のスプリントや耐久レースにタイヤを供給するイタリアのトップブランドのタイヤメーカーだ。

この発表会にコラボレーションパートナーとして招かれたGTAの坂東正明代表は「1966年から半世紀に渡り行われた鈴鹿1000㎞ですが、SUPER GTシリーズの一戦として2006年からファンの皆様に親しまれてきました。この週末をもって、鈴鹿1000㎞としては幕を降ろすことになりましたが、来年からは新たな耐久レース“鈴鹿10時間”となります。世界標準と言われるGT3車両を中心に行われる“鈴鹿10時間”は、従来からSUPER GTのグローバル化を進めております私たちの方向性とも一致する部分があります」と鈴鹿10時間への協力を前向きに続けていくことを語った。

「アジアで、世界で一番速いGTカーは何か、GT300のGT3、JAF-GTも含めて、みんなが参加できる大会となる、その第一歩としてとても良い形だと思い、我々も引き続き協力していきたいと考えております。1年後のレース開催に向けて、SRO、モビリティランドさんと力を合わせて、まだ残る課題を解決して、粛々と準備を進めております」

「現在、GT300の車両はセパンでの一戦を除き、他カテゴリーのレースに出ることはできません。この鈴鹿10時間には参加許可を出せるよう前向きな方向性を検討して参ります。GT300エントラントが鈴鹿10時間に参戦する場合はそのフォローもして、より多くの参加者が集まるように我々も努力して参ります」

「また、来年のSUPER GT鈴鹿大会は5月19、20日に300kmのレースとして行います。第2戦は富士で行い、第3戦は鈴鹿と続くだけに、より多くのお客様に見ていただけるようモビリティランドさんと努力して参ります」

また、記者との質疑応答で「SUPER GTのシリーズポイントが鈴鹿10時間の参戦チームに与えられることはあるのか?」と聞かれた坂東代表は「それはありません」と回答した。

発表会では、国内自動車メーカーでGT3車両を製作している、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長、レクサス(トヨタ)のGR統括部の高橋敬三主査、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの片桐隆夫社長がゲストとして登壇し、各社で鈴鹿10時間に参戦するチームへの支援を約束した。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT