【SUPER GT】 NISMO:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート
2018年のSUPER GT 第2戦 富士スピードウェイの決勝レースで、予選3位からスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が逆転優勝を飾った。
決勝日は、まさにゴールデンウィークにふさわしい快晴となった。強い陽射しが照り付けていたが風も強く、気温は18℃、路面温度は36℃と比較的穏やかなコンディションで決勝レースがスタートした。
No.23 GT-Rのスタートドライバーを務めたロニー・クインタレッリは、シグナルがグリーンに変わりレースがスタートした直後、1コーナーで予選2位のNo.6 LC500をかわすと、さらにダンロップコーナーでポールシッターのNo.38 LC500をアウト側から抜き去り、オープニングラップでトップに躍り出た。その後、ハイペースで追ってきたNo.39 LC500にいったんトップは譲ったものの、1秒以内の差を保って2番手を走行。37周目にピットに入り、松田次生にドライバー交代をして第2スティントをスタートさせた。No.39 LC500も同じタイミングでピットに入り、両者の順位は変わらず。GT300クラスに引っかかってしまうタイミングにより6秒ほどにギャップは広がってしまったものの、スティントの終盤には4秒ほどにその差を縮め、75周を終えて2度目のピット作業へ向かった。このピット作業でNo.39 LC500を抜くことに成功し、No.23 GT-Rは再びトップに浮上。コース復帰直後のNo.39 LC500との差は2.2秒だったが、最後のスティントを託されたロニー・クインタレッリは最後まで安定したラップタイムを並べ、No.39 LC500を引き離していった。最終的には、10秒近くのマージンを築いてトップチェッカー。今季初優勝を飾った。
予選13位と後方からのスタートとなったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は、スタートドライバーを務めたマーデンボローが粘りの走りで周回を重ね、5番手までポジションを上げてから36周目にピットイン。第2スティントを担当した佐々木は実質10番手でコース復帰すると、44周目には前を走るNo.16 NSX-GTにストレートで並び9位にポジションを上げた。さらにNo.100 NSX-GT、No.18 NSX-GTもかわして7位に上がると、76周目に再びマーデンボローに交代。終盤に、前を走るNo.1 LC500との差を一気に詰めて109周目にかわし、6位入賞でチェッカーを受けた。
予選7位のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)は千代がスタートドライバーを担当。予選でも使用しているレーススタートタイヤとコンディションがあまりマッチせず、第1スティントは苦しい戦いとなった。第2、第3スティントではペースを取り戻し、第3スティントでは上位陣とそん色のないベストタイムも記録。10位でチェッカーを受けた。
予選15位からのスタートとなったNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)は、タイヤと路面コンディションが合わず苦しいレースとなり、13位完走となった。
ロニー・クインタレッリ (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
「予選ではポールポジションを獲れるクルマのポテンシャルを感じていただけに悔しい3位でした。とにかく岡山のようにならないようにと注意しながらのスタートでしたが、その中でも非常に反応のいいスタートが切れて、“絶対に前に出るんだ”という攻めの気持ちで1コーナーに入った結果、1台を抜くことができて、さらに1周目のバトルでトップで帰ってくることができました。トラフィックの中では苦しい場面もありましたが、単独で走るとペースも悪くなかったです。最後のスティントも、最終ラップまで攻め続けましたが、まさかこれだけのマージンを作れるとは思いませんでした。終盤まで安心して走れて、優勝できてうれしいです」
松田次生 (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
「最初のスティントでロニーが苦しそうだったので、僕のスティントも苦しい戦いになるだろうと考えていました。運悪く、黄旗が振られている区間でGT300クラスに引っかかってしまい、ギャップが広がってしまったのですが、『近づけば最終的には逆転できる』と無線で伝えられて、インラップのぎりぎりまでフルプッシュして差を詰めて戻りました。最後のロニーのスティントでは、アウトラップもすごく頑張ってくれて、チームとロニーと、みんなのおかげで優勝できました。まさか自分が20勝という記録を達成できるとは思っていませんでした。この勝利のうち、たぶん半分近くはロニーと一緒に挙げたもの。運も味方してくれたところもあると思いますが、これからも勝利数を増やせるよう、もっともっと努力していきたいと思います」
カテゴリー: F1 / SUPER GT
決勝日は、まさにゴールデンウィークにふさわしい快晴となった。強い陽射しが照り付けていたが風も強く、気温は18℃、路面温度は36℃と比較的穏やかなコンディションで決勝レースがスタートした。
No.23 GT-Rのスタートドライバーを務めたロニー・クインタレッリは、シグナルがグリーンに変わりレースがスタートした直後、1コーナーで予選2位のNo.6 LC500をかわすと、さらにダンロップコーナーでポールシッターのNo.38 LC500をアウト側から抜き去り、オープニングラップでトップに躍り出た。その後、ハイペースで追ってきたNo.39 LC500にいったんトップは譲ったものの、1秒以内の差を保って2番手を走行。37周目にピットに入り、松田次生にドライバー交代をして第2スティントをスタートさせた。No.39 LC500も同じタイミングでピットに入り、両者の順位は変わらず。GT300クラスに引っかかってしまうタイミングにより6秒ほどにギャップは広がってしまったものの、スティントの終盤には4秒ほどにその差を縮め、75周を終えて2度目のピット作業へ向かった。このピット作業でNo.39 LC500を抜くことに成功し、No.23 GT-Rは再びトップに浮上。コース復帰直後のNo.39 LC500との差は2.2秒だったが、最後のスティントを託されたロニー・クインタレッリは最後まで安定したラップタイムを並べ、No.39 LC500を引き離していった。最終的には、10秒近くのマージンを築いてトップチェッカー。今季初優勝を飾った。
予選13位と後方からのスタートとなったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は、スタートドライバーを務めたマーデンボローが粘りの走りで周回を重ね、5番手までポジションを上げてから36周目にピットイン。第2スティントを担当した佐々木は実質10番手でコース復帰すると、44周目には前を走るNo.16 NSX-GTにストレートで並び9位にポジションを上げた。さらにNo.100 NSX-GT、No.18 NSX-GTもかわして7位に上がると、76周目に再びマーデンボローに交代。終盤に、前を走るNo.1 LC500との差を一気に詰めて109周目にかわし、6位入賞でチェッカーを受けた。
予選7位のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)は千代がスタートドライバーを担当。予選でも使用しているレーススタートタイヤとコンディションがあまりマッチせず、第1スティントは苦しい戦いとなった。第2、第3スティントではペースを取り戻し、第3スティントでは上位陣とそん色のないベストタイムも記録。10位でチェッカーを受けた。
予選15位からのスタートとなったNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)は、タイヤと路面コンディションが合わず苦しいレースとなり、13位完走となった。
ロニー・クインタレッリ (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
「予選ではポールポジションを獲れるクルマのポテンシャルを感じていただけに悔しい3位でした。とにかく岡山のようにならないようにと注意しながらのスタートでしたが、その中でも非常に反応のいいスタートが切れて、“絶対に前に出るんだ”という攻めの気持ちで1コーナーに入った結果、1台を抜くことができて、さらに1周目のバトルでトップで帰ってくることができました。トラフィックの中では苦しい場面もありましたが、単独で走るとペースも悪くなかったです。最後のスティントも、最終ラップまで攻め続けましたが、まさかこれだけのマージンを作れるとは思いませんでした。終盤まで安心して走れて、優勝できてうれしいです」
松田次生 (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
「最初のスティントでロニーが苦しそうだったので、僕のスティントも苦しい戦いになるだろうと考えていました。運悪く、黄旗が振られている区間でGT300クラスに引っかかってしまい、ギャップが広がってしまったのですが、『近づけば最終的には逆転できる』と無線で伝えられて、インラップのぎりぎりまでフルプッシュして差を詰めて戻りました。最後のロニーのスティントでは、アウトラップもすごく頑張ってくれて、チームとロニーと、みんなのおかげで優勝できました。まさか自分が20勝という記録を達成できるとは思っていませんでした。この勝利のうち、たぶん半分近くはロニーと一緒に挙げたもの。運も味方してくれたところもあると思いますが、これからも勝利数を増やせるよう、もっともっと努力していきたいと思います」
カテゴリー: F1 / SUPER GT