スーパーGT:レイブリック NSX-GTが最終ラップで大逆転優勝&王座獲得
2020年のスーパーGT 第8戦(最終戦)『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが11月29日(日)に富士スピードウェイで行われた。
GT500クラスはゴール直前の逆転劇でNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が優勝し、ドライバーとチームのタイトルも逆転で獲得。GT300クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がポール・トゥ・ウインを決めたが、クラスのタイトルは2位に入ったNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が手にした。
最終戦の舞台となる富士スピードウェイの天候は曇り。気温9度で路面温度17度というコンディションで定刻の午後1時に決勝レースがスタートした。
スタート周こそ予選6位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)がアグレッシブなパッシングでトップを奪うが、スピードに勝るポールシッター(予選1位)のNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(山下健太)が5周目にはトップに返り咲く。37号車は14周目には2番手のNo.36 au TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)に10秒もの差をつけ、さらにリードを広げていった。
義務付けられたドライバー交換を伴うピットインでは、優勝すればタイトルを獲得できるNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)がタイヤ無交換の作戦で一時トップに立つが、やはりNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮)がそのスピードを活かして二度トップに返り咲く。そしてレース残り25周で2番手のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)に約15秒もマージンを稼いでいた。だが、終盤に入ると37号車のペースがダウンして100号車と差が詰まり出す。大差と言えたリードがラスト8周では2秒台に。それでもラスト2周は37号車の平川もペースを上げて、このまま逃げ切りかと思われた。だが、ラストラップのパナソニック(最終)コーナーを立ち上がった37号車は、見る間にスローダウン。ゴール目前でNo.100 RAYBRIG NSX-GTが劇的な逆転を果たして今季初優勝。これで山本尚貴/牧野任祐が2020年のシリーズタイトル(チャンピオン)も獲得することになった。
2位のゴールラインを切った37号車そのままコースサイドでストップ。NISSAN GT-R NISMO GT500勢の最高位は6位のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)だった。
GT300クラスは、ポールポジションのNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が逃げ、さらにタイヤ無交換作戦を成功させて大差でポール・トゥ・ウイン。また終盤に追い上げたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2位となり、この結果で2020年のGT300クラスのタイトル(チャンピオン)も獲得することになった。3位にはNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)が入った。
GT500優勝/GT500ドライバーチャンピオン
No.100 RAYBRIG NSX-GT
山本尚貴
「最後まで何があるか分からないのがレースですね。最後まで諦めないで(追い上げて)良かったです。(今回でブランドが終了するチームスポンサーの)RAYBRIGさんの看板を背負ってシーズンを戦ってきましたが、最後にそれにふさわしい戦いが、(牧野)任祐とチームと一緒にできたと思います。それができたのも、この1年だけでなく、ずっと支援してくれたRAYBRIGさんのおかげ。そしてHondaさん、ブリヂストンさんも。でも最後の一押しをくれたのは、やはりRAYBRIGさんだと思いますね、ありがとうございます! こんな中でも応援に来てくれたファンの皆さんにも感謝します」
牧野任祐
「まだ、なんと言葉にしたら分からない気持ちです。レースは37号車がリードして、僕たち(100号車)のペースは良かったけれど、まさかこんな結末で終わると思ってみませんでした。もちろん(自身の)初優勝ができて、チャンピオンが獲れて本当に最高なんですが、37号車とも1年間レースしてきたので彼らの気持ちも分かる。この1年、僕としてはチームにも山本選手にもお世話になって頼りっぱなしだったけれど、チャンピオンが獲れて良かったです」
GT300クラス優勝
No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
吉田広樹
「開幕戦と最終戦、2勝できたのが嬉しいですね。今年は新しいGR Supraにして、苦労もあったのですが、平沼オーナーが新型車での参戦を決め、それにチームが応え、ブリヂストンさんも素晴らしいタイヤを用意してくれた。今回は(川合)洸汰も予選でポール獲ってくれて、決勝も素晴らしかったし、もう最高ですね」
川合孝汰
「勝てましたが、強いて言えばスタートで61号車に抜かれたのが悔しかったです。でも自分のできる仕事はできたと思います」
GT300ドライバーチャンピオン
No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
藤波清斗
「僕はここまでいろんな人たちに支えてもらい、なんとしても結果でお返したかったんです……。今季はJP(デ・オリベイラ)選手と組ませてもらい、凄く勉強をさせてもらい、チームもみんながんばってくれて、本当に良い環境でやらせてもらいました。まだまだこれからもがんばりますが、本当に嬉しいし、ホッとしています」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「今年の初め、僕は走るチームが無い状態でレースが出来るか分からなかったんです。近藤監督が呼んでくれて、このチームで走ることができて本当に良かった。パートナーの藤波選手も今季を通じて素晴らしい走りをしてくれました。エンジニアやメカニックたちのおかげで良いクルマができ、僕らも一生懸命走ってチャンピオン獲ることができました。本当に嬉しいです」
カテゴリー: F1 / SUPER GT
GT500クラスはゴール直前の逆転劇でNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が優勝し、ドライバーとチームのタイトルも逆転で獲得。GT300クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がポール・トゥ・ウインを決めたが、クラスのタイトルは2位に入ったNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が手にした。
最終戦の舞台となる富士スピードウェイの天候は曇り。気温9度で路面温度17度というコンディションで定刻の午後1時に決勝レースがスタートした。
スタート周こそ予選6位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)がアグレッシブなパッシングでトップを奪うが、スピードに勝るポールシッター(予選1位)のNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(山下健太)が5周目にはトップに返り咲く。37号車は14周目には2番手のNo.36 au TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)に10秒もの差をつけ、さらにリードを広げていった。
義務付けられたドライバー交換を伴うピットインでは、優勝すればタイトルを獲得できるNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)がタイヤ無交換の作戦で一時トップに立つが、やはりNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮)がそのスピードを活かして二度トップに返り咲く。そしてレース残り25周で2番手のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)に約15秒もマージンを稼いでいた。だが、終盤に入ると37号車のペースがダウンして100号車と差が詰まり出す。大差と言えたリードがラスト8周では2秒台に。それでもラスト2周は37号車の平川もペースを上げて、このまま逃げ切りかと思われた。だが、ラストラップのパナソニック(最終)コーナーを立ち上がった37号車は、見る間にスローダウン。ゴール目前でNo.100 RAYBRIG NSX-GTが劇的な逆転を果たして今季初優勝。これで山本尚貴/牧野任祐が2020年のシリーズタイトル(チャンピオン)も獲得することになった。
2位のゴールラインを切った37号車そのままコースサイドでストップ。NISSAN GT-R NISMO GT500勢の最高位は6位のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)だった。
GT300クラスは、ポールポジションのNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が逃げ、さらにタイヤ無交換作戦を成功させて大差でポール・トゥ・ウイン。また終盤に追い上げたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2位となり、この結果で2020年のGT300クラスのタイトル(チャンピオン)も獲得することになった。3位にはNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)が入った。
GT500優勝/GT500ドライバーチャンピオン
No.100 RAYBRIG NSX-GT
山本尚貴
「最後まで何があるか分からないのがレースですね。最後まで諦めないで(追い上げて)良かったです。(今回でブランドが終了するチームスポンサーの)RAYBRIGさんの看板を背負ってシーズンを戦ってきましたが、最後にそれにふさわしい戦いが、(牧野)任祐とチームと一緒にできたと思います。それができたのも、この1年だけでなく、ずっと支援してくれたRAYBRIGさんのおかげ。そしてHondaさん、ブリヂストンさんも。でも最後の一押しをくれたのは、やはりRAYBRIGさんだと思いますね、ありがとうございます! こんな中でも応援に来てくれたファンの皆さんにも感謝します」
牧野任祐
「まだ、なんと言葉にしたら分からない気持ちです。レースは37号車がリードして、僕たち(100号車)のペースは良かったけれど、まさかこんな結末で終わると思ってみませんでした。もちろん(自身の)初優勝ができて、チャンピオンが獲れて本当に最高なんですが、37号車とも1年間レースしてきたので彼らの気持ちも分かる。この1年、僕としてはチームにも山本選手にもお世話になって頼りっぱなしだったけれど、チャンピオンが獲れて良かったです」
GT300クラス優勝
No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
吉田広樹
「開幕戦と最終戦、2勝できたのが嬉しいですね。今年は新しいGR Supraにして、苦労もあったのですが、平沼オーナーが新型車での参戦を決め、それにチームが応え、ブリヂストンさんも素晴らしいタイヤを用意してくれた。今回は(川合)洸汰も予選でポール獲ってくれて、決勝も素晴らしかったし、もう最高ですね」
川合孝汰
「勝てましたが、強いて言えばスタートで61号車に抜かれたのが悔しかったです。でも自分のできる仕事はできたと思います」
GT300ドライバーチャンピオン
No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
藤波清斗
「僕はここまでいろんな人たちに支えてもらい、なんとしても結果でお返したかったんです……。今季はJP(デ・オリベイラ)選手と組ませてもらい、凄く勉強をさせてもらい、チームもみんながんばってくれて、本当に良い環境でやらせてもらいました。まだまだこれからもがんばりますが、本当に嬉しいし、ホッとしています」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「今年の初め、僕は走るチームが無い状態でレースが出来るか分からなかったんです。近藤監督が呼んでくれて、このチームで走ることができて本当に良かった。パートナーの藤波選手も今季を通じて素晴らしい走りをしてくれました。エンジニアやメカニックたちのおかげで良いクルマができ、僕らも一生懸命走ってチャンピオン獲ることができました。本当に嬉しいです」
カテゴリー: F1 / SUPER GT