スーパーGT 第4戦 結果:KEIHIN NSX-GTが今季2勝目
2020年 スーパーGT 第4戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』の決勝レースが9月13日(日)にツインリンクもてぎで行われ、GT500クラスはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が第2戦富士と同様に独走で今季2勝目、GT300クラスはタイヤ無交換作戦を決めたNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が予選13位から逆転優勝した。
天候が心配された第4戦決勝だが、サーキット上空は雲が覆い尽くしているものの、雨の気配はない。コースはドライコンディション。所定の午後1時にフォーメーションラップがスタートし、その直前の気温は27度、路面温度は34度だった。
レーススタートでトップに立ったのはポールシッターのNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の立川。しかし予選2位のNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)のバゲットは38号車の背後にピタリとつけてチャンスを窺う。予選5番手のNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の伊沢もスタートで3番手にジャンプアップ。2台のHonda NSX-GTが逃げる赤いTOYOTA GR Supra GT500を追いかけた。
トップの38号車だが、明らかなリードを築くことができず、4周目に入ると64号車こそ徐々に遅れ始めたものの、38号車と17号車のテール・トゥ・ノーズでのトップ争いは激化する。そして8周目、ヘアピンで38号車がGT300クラスのマシンに詰まったところを、 17号車のバゲットは見逃さずにアウトから並ぶ。 そのまま抜いてトップに立った17号車は、38号車を一気に引き離しにかかり、翌周には1秒515までリードを広げてみせた。
4番手をサイド・バイ・サイドで争うNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)の野 尻とNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の国本の2台。しかし 10周目のV字コーナー入り口でGT300クラスのNo.87 T-DASH ランボルギーニ GT3と8号 車と接触。そのままコーナーのインをショートカットするように弾かれた87号車とコーナー出口に差しかかった19号車が不幸にもクラッシュ。揃ってアウト側のグラベルで停止したため、セーフティカーが導入されることになった。
これで17号車のリードは一旦失われてしまう。だが15周目にレースが再開されると再び17号車のバゲットがスパート。20周を消化した頃には2番手の38号車に4秒以上のリードを築き上げる。38号車も24周目には2秒強にまで詰め寄るが、17号車が25周目、38号車が27周目にピット作業を終えると、両者の差は4秒416に広がっていた。
その後方では、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)の武藤が3番手に上がっていた。予選7位の16号車は1周目に5番手、前を行く19号車のアクシデントもあって4番手、さらにペースの落ちた64号車も捉えて、ここまで上がったのだ。
62周のレースも後半に入るが、依然トップを快走するのは17号車の塚越。追い上げたい2番手の38号車の石浦にまったく付け入る隙を与えずに周回を重ねていく。
44周目には6番手のNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)の関口をパッシングしようとしたNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)のキャシディが接触するアクシデントが発生。2台は止まることはなかったが、コース上にパーツが脱落したために、46周目から2度目のセーフティカーとなった。
この時、トップの17号車は38号車に対して10秒程のマージンを持っていたが、これでリセット。38号車に逆転のチャンスが巡ってきたかに思えたが、51周目にレースが再開されるや再び17号車の塚越は猛スパート。38号車は、そのペースについて行けなかった。
No.17 KEIHIN NSX-GTは、最後は2番手に7秒796もの大差をつけてフィニッシュ。第2戦富士に続いて今季2勝目を挙げた。マシンを降りた塚越の目に第2戦の優勝時にはない涙が。栃木県今市に生まれ、ツインリンクもてぎは地元であり、Hondaのサーキットであるにもかかわらず、ここで結果が残せていないだけに感極まるものがあったのだろう。
2位はNo.38 ZENT GR Supra、3位はNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと共に今季初の表彰台だ。またNISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位は、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の7位だった。
今季2勝目を挙げたNo.17 塚越/バゲット組は、ドライバーズポイントを43に伸ばしてランキングのトップとなる。同2位はNo.36 関口/フェネストラズ組、同3位は決勝6位となったNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの平川/キャシディ組と続いている。
GT500クラス
No.17 KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「まずはHondaとブリヂストン、チーム、そしてもちろん(ベルトラン)バゲットに感謝します。このクルマでもてぎを走るのは、実は今回が初めてでした。しかし第2戦富士のセットがとてもイメージとして良かったので、それをベースにして持ち込み、そこから微調整して仕上げました。昨日は僕自身がコースアウトしたりして、ずいぶんドタバタしたんですが、午後の公式予選では良い流れを取り戻して、決勝レースでは2番手からのスタートになりました。決勝では“キラキラ輝くようなドライビングをしたい”と思っていましたが、最初のスティントで走ったベルトランが38号車(ZENT GR Supra)を抜く時に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、僕も何とかお返ししたいと思ってスタートしました。僕のスティント(走行)でもセーフティカーが導入され、築いたギャップがなくなってしまいました。でもペースとしては決して負けてないのが分かっていたので「リスタートしたら全力で走り切ろう」と思っていました。シリーズの前半で2勝できたことは、チームにとっても、もちろん僕自身にとっても嬉しいのは言うまでもありません。ただ細かい点を見ていくと、チームやスタッフ、それぞれに課題もあります。鈴鹿での課題を見直したことが、今回の優勝に繋がっています。バゲットとは「まず1勝しよう」「もう1勝したい」などと話したわけではなく、今回の2勝目も通過点でしかないと思っています。やはり目標はチャンピオンです。荒れた天候などに翻弄されるのではなく、それを味方にするような強さを、チームとしてもドライバーとしても手に入れたい。そしてチャンピオンを獲るためにベストを尽くしたいですね。ここまで無観客のレースが続きましたが、新しい形でファンの皆さんと繋がることができたと実感もしました。でもできればファンの皆さんに、実際にサーキットに来てレースを見てほしいです。皆さんの支えがあってこそのレースですから」
ベルトラン・バゲット
「素晴らしいレースになりましたね。今回は46㎏のウェイトハンディを載せていたので苦しかったのですが、その分、前回(第2戦富士)よりも嬉しい優勝になりました。僕のミッションは38号車(ZENT GR Supra)を抜くことでした。僕のスティント(走行)は短めだったのでタイヤを使い切ってもいいと思い、スタートからプレッシャーをかけ続けたのですが、相手もノーミスで簡単に抜くことはできませんでした。ただ、相手がわずかなミスをした隙を逃さず抜くことができ、ギャップをつくって(塚越)広大さんに繋ぐことができました。そうしたら広大さんもそのギャップを保ったまま走って、優勝することができました。Hondaとブリヂストン、チーム、そして広大さんに感謝します。シーズンも折り返しとなる今の時点でポイントリーダーになれたことは、チャンピオンを狙う上で非常にポジティブだと思っています。ただ、ウェイトハンディも増えてしまい、第5戦富士と第6戦鈴鹿は非常にタフな戦いになると覚悟しています。だから優勝だとか、ポディウム(表彰台)を狙うのではなく、着実にポイントを稼ぐようなレースを心掛けたいと思います。次戦の富士では観客が入るということで、楽しみですね。5,000人というのは少ない気もするけれど、それでもファンの皆さんの前で走れるのは最高です。そしてこれが一歩目のステップになって、少しずつでもファンを多く迎えることができるようになり、そんなファンの皆さんの前で良い結果が出せれば、なお最高ですね」
GT300クラス
No.65 LEON PYRAMID AMG
蒲生尚弥
「今シーズンはここまで勝てそうなレースが何度もあったのですが、あと少しで勝てない状況が続いていました。今回の優勝で、その悔しさを払拭することができ、ホッとしている、というのが正直なところです。最初のセーフティカーは、自分たちにとっていい方向に働き、作戦やピットでの作業もベストでトップに立つことができたのですが、2回目のセーフティカーは、さすがにドキドキしました。作戦としてはタイヤ無交換で走り切ったのですが、これは昨日の公式練習を終えたところでブリヂストンさんと相談して決めました。充分なロングランができた訳ではなかったけれど、なんとか行けそうだということで決断しました。次戦の富士では観客を迎えてのレースとなるので楽しみです。レースで走っていても、スタンドのファンが応援してくれるのは目に入ります。そんな光景が戻ってくるのは嬉しいですね。でも次戦の富士でも気を引き締めて、全員がミスなく最後まで走り切れるようがんばります」
菅波冬悟
これが僕のSUPER GT初優勝になりますが、まずは速いクルマを用意してくれたチームと、最後まで戦うことができたタイヤを用意してくれたブリヂストンさん、そしていつも応援してくれているファンの皆さんに感謝します。今回は走り始めから調子が良かったのですが、Q2ではコンディションが変わってきて、結局、決勝レースは13番手からのスタートになりました。それでもレースではまったくミスもなく、そして蒲生(尚弥)選手が、まるでお手本のような素晴らしいドライビングで追い上げてくれ、優勝することができました。今回の優勝でウェイトハンディも増えてしまいましたが、ここから気持ちを切り替えます。クルマの調子が良いのは分かっているので、最善を尽くし、チャンピオンを目指してがんばっていきます。ここまでは無観客のレースで寂しい思いをしてきました。でも次回の富士からはファンの目の前で走れるということで、大変楽しみにしています」
カテゴリー: F1 / SUPER GT
天候が心配された第4戦決勝だが、サーキット上空は雲が覆い尽くしているものの、雨の気配はない。コースはドライコンディション。所定の午後1時にフォーメーションラップがスタートし、その直前の気温は27度、路面温度は34度だった。
レーススタートでトップに立ったのはポールシッターのNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の立川。しかし予選2位のNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)のバゲットは38号車の背後にピタリとつけてチャンスを窺う。予選5番手のNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の伊沢もスタートで3番手にジャンプアップ。2台のHonda NSX-GTが逃げる赤いTOYOTA GR Supra GT500を追いかけた。
トップの38号車だが、明らかなリードを築くことができず、4周目に入ると64号車こそ徐々に遅れ始めたものの、38号車と17号車のテール・トゥ・ノーズでのトップ争いは激化する。そして8周目、ヘアピンで38号車がGT300クラスのマシンに詰まったところを、 17号車のバゲットは見逃さずにアウトから並ぶ。 そのまま抜いてトップに立った17号車は、38号車を一気に引き離しにかかり、翌周には1秒515までリードを広げてみせた。
4番手をサイド・バイ・サイドで争うNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)の野 尻とNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の国本の2台。しかし 10周目のV字コーナー入り口でGT300クラスのNo.87 T-DASH ランボルギーニ GT3と8号 車と接触。そのままコーナーのインをショートカットするように弾かれた87号車とコーナー出口に差しかかった19号車が不幸にもクラッシュ。揃ってアウト側のグラベルで停止したため、セーフティカーが導入されることになった。
これで17号車のリードは一旦失われてしまう。だが15周目にレースが再開されると再び17号車のバゲットがスパート。20周を消化した頃には2番手の38号車に4秒以上のリードを築き上げる。38号車も24周目には2秒強にまで詰め寄るが、17号車が25周目、38号車が27周目にピット作業を終えると、両者の差は4秒416に広がっていた。
その後方では、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)の武藤が3番手に上がっていた。予選7位の16号車は1周目に5番手、前を行く19号車のアクシデントもあって4番手、さらにペースの落ちた64号車も捉えて、ここまで上がったのだ。
62周のレースも後半に入るが、依然トップを快走するのは17号車の塚越。追い上げたい2番手の38号車の石浦にまったく付け入る隙を与えずに周回を重ねていく。
44周目には6番手のNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)の関口をパッシングしようとしたNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)のキャシディが接触するアクシデントが発生。2台は止まることはなかったが、コース上にパーツが脱落したために、46周目から2度目のセーフティカーとなった。
この時、トップの17号車は38号車に対して10秒程のマージンを持っていたが、これでリセット。38号車に逆転のチャンスが巡ってきたかに思えたが、51周目にレースが再開されるや再び17号車の塚越は猛スパート。38号車は、そのペースについて行けなかった。
No.17 KEIHIN NSX-GTは、最後は2番手に7秒796もの大差をつけてフィニッシュ。第2戦富士に続いて今季2勝目を挙げた。マシンを降りた塚越の目に第2戦の優勝時にはない涙が。栃木県今市に生まれ、ツインリンクもてぎは地元であり、Hondaのサーキットであるにもかかわらず、ここで結果が残せていないだけに感極まるものがあったのだろう。
2位はNo.38 ZENT GR Supra、3位はNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと共に今季初の表彰台だ。またNISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位は、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の7位だった。
今季2勝目を挙げたNo.17 塚越/バゲット組は、ドライバーズポイントを43に伸ばしてランキングのトップとなる。同2位はNo.36 関口/フェネストラズ組、同3位は決勝6位となったNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの平川/キャシディ組と続いている。
GT500クラス
No.17 KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「まずはHondaとブリヂストン、チーム、そしてもちろん(ベルトラン)バゲットに感謝します。このクルマでもてぎを走るのは、実は今回が初めてでした。しかし第2戦富士のセットがとてもイメージとして良かったので、それをベースにして持ち込み、そこから微調整して仕上げました。昨日は僕自身がコースアウトしたりして、ずいぶんドタバタしたんですが、午後の公式予選では良い流れを取り戻して、決勝レースでは2番手からのスタートになりました。決勝では“キラキラ輝くようなドライビングをしたい”と思っていましたが、最初のスティントで走ったベルトランが38号車(ZENT GR Supra)を抜く時に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、僕も何とかお返ししたいと思ってスタートしました。僕のスティント(走行)でもセーフティカーが導入され、築いたギャップがなくなってしまいました。でもペースとしては決して負けてないのが分かっていたので「リスタートしたら全力で走り切ろう」と思っていました。シリーズの前半で2勝できたことは、チームにとっても、もちろん僕自身にとっても嬉しいのは言うまでもありません。ただ細かい点を見ていくと、チームやスタッフ、それぞれに課題もあります。鈴鹿での課題を見直したことが、今回の優勝に繋がっています。バゲットとは「まず1勝しよう」「もう1勝したい」などと話したわけではなく、今回の2勝目も通過点でしかないと思っています。やはり目標はチャンピオンです。荒れた天候などに翻弄されるのではなく、それを味方にするような強さを、チームとしてもドライバーとしても手に入れたい。そしてチャンピオンを獲るためにベストを尽くしたいですね。ここまで無観客のレースが続きましたが、新しい形でファンの皆さんと繋がることができたと実感もしました。でもできればファンの皆さんに、実際にサーキットに来てレースを見てほしいです。皆さんの支えがあってこそのレースですから」
ベルトラン・バゲット
「素晴らしいレースになりましたね。今回は46㎏のウェイトハンディを載せていたので苦しかったのですが、その分、前回(第2戦富士)よりも嬉しい優勝になりました。僕のミッションは38号車(ZENT GR Supra)を抜くことでした。僕のスティント(走行)は短めだったのでタイヤを使い切ってもいいと思い、スタートからプレッシャーをかけ続けたのですが、相手もノーミスで簡単に抜くことはできませんでした。ただ、相手がわずかなミスをした隙を逃さず抜くことができ、ギャップをつくって(塚越)広大さんに繋ぐことができました。そうしたら広大さんもそのギャップを保ったまま走って、優勝することができました。Hondaとブリヂストン、チーム、そして広大さんに感謝します。シーズンも折り返しとなる今の時点でポイントリーダーになれたことは、チャンピオンを狙う上で非常にポジティブだと思っています。ただ、ウェイトハンディも増えてしまい、第5戦富士と第6戦鈴鹿は非常にタフな戦いになると覚悟しています。だから優勝だとか、ポディウム(表彰台)を狙うのではなく、着実にポイントを稼ぐようなレースを心掛けたいと思います。次戦の富士では観客が入るということで、楽しみですね。5,000人というのは少ない気もするけれど、それでもファンの皆さんの前で走れるのは最高です。そしてこれが一歩目のステップになって、少しずつでもファンを多く迎えることができるようになり、そんなファンの皆さんの前で良い結果が出せれば、なお最高ですね」
GT300クラス
No.65 LEON PYRAMID AMG
蒲生尚弥
「今シーズンはここまで勝てそうなレースが何度もあったのですが、あと少しで勝てない状況が続いていました。今回の優勝で、その悔しさを払拭することができ、ホッとしている、というのが正直なところです。最初のセーフティカーは、自分たちにとっていい方向に働き、作戦やピットでの作業もベストでトップに立つことができたのですが、2回目のセーフティカーは、さすがにドキドキしました。作戦としてはタイヤ無交換で走り切ったのですが、これは昨日の公式練習を終えたところでブリヂストンさんと相談して決めました。充分なロングランができた訳ではなかったけれど、なんとか行けそうだということで決断しました。次戦の富士では観客を迎えてのレースとなるので楽しみです。レースで走っていても、スタンドのファンが応援してくれるのは目に入ります。そんな光景が戻ってくるのは嬉しいですね。でも次戦の富士でも気を引き締めて、全員がミスなく最後まで走り切れるようがんばります」
菅波冬悟
これが僕のSUPER GT初優勝になりますが、まずは速いクルマを用意してくれたチームと、最後まで戦うことができたタイヤを用意してくれたブリヂストンさん、そしていつも応援してくれているファンの皆さんに感謝します。今回は走り始めから調子が良かったのですが、Q2ではコンディションが変わってきて、結局、決勝レースは13番手からのスタートになりました。それでもレースではまったくミスもなく、そして蒲生(尚弥)選手が、まるでお手本のような素晴らしいドライビングで追い上げてくれ、優勝することができました。今回の優勝でウェイトハンディも増えてしまいましたが、ここから気持ちを切り替えます。クルマの調子が良いのは分かっているので、最善を尽くし、チャンピオンを目指してがんばっていきます。ここまでは無観客のレースで寂しい思いをしてきました。でも次回の富士からはファンの目の前で走れるということで、大変楽しみにしています」
カテゴリー: F1 / SUPER GT