SUPER GT アウディ
アウディ ジャパンは、新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援している。4月8日(土)、4月9日(日)、岡山国際サーキット(岡山県 1周3,703m)で、2017 AUTOBACS SUPER GT開幕戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催された。

今大会には、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが、新型Audi R8 LMSで参戦している。

Audi Team Hitotsuyamaは、2012年より Audi R8 LMS でSUPER GTへ挑戦を続けており、昨年のGT300クラスの年間シリーズではチーム、ドライバーランキング共に3位、FIA GT3勢ではトップの地位を獲得している。今年のチームには2012年より継続してこのチームでAudi R8 LMSをドライブするリチャード・ライアンに加えて、昨年までトップカテゴリーのGT500クラスに参戦し、GT300クラスはもとよりGT500クラスでもチャンピオン経験をもつ柳田真孝が加入している。

開幕戦では、予選前の練習走行中にマシンが電気系トラブルに見舞われるなど、十分なセットアップができないまま予選へと臨んだ。それでも見事にリチャード・ライアンがQ1をクリアし、予選12位を獲得。天候は晴れ、ドライコンディションではじまった決勝レースの第1スティントは、リチャード・ライアンが担当した。スタート時にGT500のマシンのトラブルで、セーフティカーの先導によるイレギュラーなレーススタートとなったが、タイヤをいたわりながら冷静に46周もの長いスティントを走り切り、第2スティントの柳田へとドライバー交替する。ここからチームはニュータイヤで攻勢をかける作戦を取ったが、コースに復帰した直後にまたもやセーフティカーが入るアンラッキーな展開となり、後半は柳田もいいレースラップを刻みながら14位でレースを終えた。

Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、今シーズンより昨年のGT500クラスのチャンピオンチームであるSARDの野田英樹をチームへ招聘。さらにドライバーラインナップも山田真之亮とジェイク・パーソンという共に20代の若手コンビへと一新しての挑戦となる。

まだチームとして十分な練習時間が得られていないこともあり、予選ではセットアップに苦戦してタイムが伸び悩み、Q1をクリアできず25位で終えた。決勝当日は予選の結果を踏まえてセッティングを大きく変更。それが功を奏し、ウォームアップ走行でもいいタイムが出るようになった。第1スティントは山田真之亮が担当。後半は順調にラップタイムをあげ、上位に匹敵する速さを見せた。45周の長いスティントを大きなミスなくこなし、ジェイク・パーソンへとドライバー交替。SUPER GT初参戦ながらも、これまでフォーミュラカーレースで活躍してきた実力を発揮し、時おり上位に匹敵するタイムを刻み、荒れた展開となった開幕戦を無事に21位で完走を果たしている。

Audi Team Hitotsuyama
一ツ山亮次 (チーム代表)
「新体制の開幕戦は公式練習での電気系トラブルにはじまり、ウォームアップ走行でのライバルとの接触など予期せぬトラブルがたくさん出たレースでした。しかし、すぐに気持ちを切り替えてレースに臨み、メカニックも素早い作業でいい仕事ができたと思います。正直に言えば、チームとしては6位入賞を目指したいところでしたが、課題もみえましたし次戦に向けて準備を進めていきます。柳田選手という素晴らしい経験をもったドライバーを迎えたことで、今後チーム内にさらにいい影響が生まれてくると思います。今後に期待していてください」

リチャード・ライアン
「予選の前から電気系トラブルなどアクシデントに見舞われましたが、そうした中で予選12位はそれほど悪くはないでしょう。今年のチャンピオンシップは昨年以上にとてもコンペティティブだと感じています。SUPER GTはすべてのレースを勝てるような優しいものではなく、レース毎に主役が代わります。そういう意味では我々にとって難しい週末になりましたが、チームにとって学ぶことはとても多かった。柳田選手はGT500での経験も豊富なプロフェッショナルでいい関係が築いていけると思います。次の富士ではもっといいレースがみせられるように頑張ります」

柳田真孝
「ウォームアップ走行で他車と接触してしまったのですが、チームとアウディ ジャパンの迅速なサポートに感謝します。それがなければ、スターティンググリッドには並べなかったと思います。決勝レースはタイヤのマッチングが難しく、リチャード選手と共に厳しい展開となりましたが、久しぶりのGT300のレースをエンジョイできました。いまのSUPER GTは、マシンはもとよりタイヤメーカーの競争という側面もありますので、そこはチームとダンロップと一丸となって成長していきたいと思います。このチームとポテンシャルの高いAudi R8 LMSで、今後よりいい結果を出せると確信しています」

Team TAISAN SARD
野田英樹 (チーム監督)
「土曜日はセットアップがうまくいきませんでしたが、決勝レースではいい方向を見つけることができました。こうした積み重ねでチームが強くなっていくと思います。若いドライバー2人は1発の速さはあります。これからもっと経験を積むことが必要で、まずは第一段階として方向性が見えただけでも収穫でした。監督としてGT500でチャンピオンを取らせてもらったときも、3年かかりました。まわりのみなさんはすぐに結果を期待されるかもしれませんが(笑)、Audi R8 LMSはオールマイティで安定したマシンですし、着実に積み上げていけばいずれ勝てるチームができると思っています」

山田真之亮
「予選に関しては、ジェイクと共に2人の意見が一致してしまったがゆえにセットアップの方向性を大きく外してしまったのが悔やまれます。ただ、決勝当日はセッティングもうまく決まって、プッシュすることができました。セーフティカースタートになったり、Audi R8 LMSにはちょっと不利な展開もありましたが、マシンの速さは実感することができました。次はより上の順位を目指したいと思います」

ジェイク・パーソン
「はじめてのSUPER GTで、いろいろ難しいこともありましたが、この週末はすばらしい経験ができました。これまでフォーミュラカーで走ってきて、GTレースの特徴にまだ慣れない部分もありますが、今シーズンこのチームとそしてAudi R8 LMSで走れることをとても楽しみにしています。今回のレースの反省点をもとに、次の富士ではトップ10を目指して頑張りたいと思います」

斎藤徹 (アウディ ジャパン 代表取締役社長)
「新型になったAudi R8 LMSは今年で2年目を迎えます。昨年Audi Team Hitotsuyamaがもてぎで優勝を遂げ、またシリーズ3位という好結果を残すことができました。今年は両チームとも新体制での参戦で、より戦闘力が高まっておりさらなる飛躍を期待しています。そして、こうしたカスタマーレーシングはAudi Sportの活動の柱の1つであり、今後はさらに注力していきたいと思っています。今年はSUPER GTに加えて、スーパー耐久という日本では人気のレースカテゴリーに、新たに開発されたレースカー、Audi RS 3 LMSが参戦しています。我々にとってモータースポーツには2つの側面があると思っています。1つはもちろんビジネスとして、これらのレースカーをはじめAudi Sportが開発を手がける、R8を筆頭とするRSシリーズの認知拡大、拡販に寄与すること。そしてもう1つが、企業としての使命というと少し大げさかもしれませんが、世界で3番目ともいわれる自動車市場である日本において、クルマを文化として根付かせていきたい。そのための重要なコンテンツの1つだと考えています。短期的な結果を求めているわけではなく、5年、10年と継続的にアウディがモータースポーツに関わっていくことで、着実にブランドが醸成され、またファンが増えていくことを期待しています」

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カテゴリー: F1 / SUPER GT / アウディ