スーパーフォーミュラ 石浦宏明
スーパーフォーミュラの第7戦(最終戦)の決勝レースが鈴鹿サーキットで開催され、石浦宏明がレース1で2位、Race2で4位に入り、2015年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

これまでフォーミュラカーではチャンピオンになったことがなかった石浦宏明は、初の戴冠をトップカテゴリーでもぎ取った。

石浦宏明 (P.MU/CERUMO・INGING SF14)
「とりあえず、ほっとしています。眠れないほどではなかったですが、やはりプレッシャーはありました。結構緊張もしていましたし。ただチームの雰囲気が明るいので、予選前でもふざけたり、おもしろい話をしたり、アタックに送り出してくれました。そういうのに助けられましたね。今週末、自分の実力を出し切れなかったらイヤだなと思ったのですが、自分としては力を出すことができたのかなと思います。ひとまず無事に終われてほっとしています」

「今週末、フリー走行で僕と(タイトルを争う中嶋)一貴選手がずっと下位に沈んでいて、ちょっとこれはマズいかなという思いはあり、不安にも思いました。ただQ1で自分が思っていた以上に、タイムを出すことができたんです。Q2、Q3ではあまりタイムが出ませんでしたが、Q1で自分的にはいい走りができて2番手を獲れたときに、このタイミングでこの走りができたということは、(いい流れが)自分に来てるのかなという感じがしました。レース中も勝手に前が開けたりとか、不安な要素がなくなったりしましたね。シーズンを通して恵まれた感じもありましたね」

「シーズンを振り返り、思い出すのは(第2戦岡山)初優勝ですね。それまで勝ってなかったし、2位は何度もありましたが、周りからは勝てないと言われていたし、それが自分へのプレッシャーにもなっていましたから。岡山で勝ったあとはすごくリラックスできるようになったし、自分のパフォーマンスも出せるようになりましたし、なによりも気持ちで負けないようになりましたね。それが一番大きいと思います」

「ずっとレースを始めた頃から(中嶋)一貴選手や(小林)可夢偉選手とやってきて、なかなか自分が目立つ番が来ませんでした。なんとか彼らと戦いたいという気持ちもありましたし、今年は可夢偉選手も参戦することになり、すごくうれしかったんです。外国人ドライバーを含め、高いレベルでの戦いがまたできるようになってうれしかったんです」

「このメンバーの中でいい結果を残せば、苦労してきた部分も恩返しになる…、そういう苦労したことも“見ていて欲しいな”と思ってました。それまで助けてくれた人たちがたくさんいるので、ほんとに一年一年がステップアップしてくる最中で、人に恵まれました。いろんな経験をさせてもらえてここに繋がっていったと思います」

「あっという間のシーズンでした。初優勝後は『ポイントリーダーだよ』『(ポイントリーダーが付ける)赤い(オーバーテイク)ボタンだよ』なんてふざけて言うくらい、チームとしても最終戦までこうやってリードできるとは思ってなかったんですよ。2勝目したあとくらいから、なんとなく雰囲気も変わり、シーズン終盤に向けて僕だけでなくチームとしてプレッシャーを感じてるような様子も見てとれたし。ただ、僕はSUPER GTでも同じメンバーでレースをしているので、同じ流れでやっていけるのでそれが良かったというか、シーズンを長く感じずに済んだかと思います。やりやすかったのも事実ですね」

スーパーフォーミュラ 2015 チャンピオン

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カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ