F1とAWSが新次元のファン体験 AIで“自作サーキット”をリアルタイム解析

この新体験では、AmazonのAI分析ツール「Amazon Nova」を用い、ファンがマウスやタッチスクリーンで自由に描いたオリジナルのコース形状をAIが解析。
直線やコーナーごとに最高速度や予想ラップタイムなどの走行データを算出し、さらにピットタイミングやタイヤ選択、天候条件を考慮した2通りの戦略まで提示される。
この詳細なデータ分析により、ファンはF1チームのストラテジスト(戦略担当)の視点をリアルに体験でき、自らのデザインしたコースに本格的な戦略性を加えることができる。

また、ファンは「Amazon Nova Canvas」によって生成されたレトロ調のAIポスターも共有可能。自身のオリジナルサーキットが描かれたユニークなビジュアルを楽しめる。
この体験を完了しサーキットを提出すると、2026年のF1イギリスGP(シルバーストン)観戦旅行が当たる抽選に応募可能。応募締切は2025年7月16日で、当選者はランダムで選ばれる。
この最新の取り組みは、2018年に始まったF1とAWSの戦略的パートナーシップの延長線上にある。オン・トラックの競争レベルとオフ・トラックのファン体験の両面で、革新をもたらし続けている。
F1マシンからは毎秒100万以上のデータポイントが発信されており、AWSはこの膨大なデータから貴重なインサイトを抽出する役割を担っている。『リアルタイム・レーストラック』は、F1の豊富なデータとAWSの先進的な分析・AI技術をファンの手元に直接届ける試みだ。

F1商業パートナーシップ部門ディレクターのジョニー・ホーウォースは、次のように述べている。
「AWSとのパートナーシップは進化を続けており、『リアルタイム・レーストラック』は、クラウド技術とAIを活用してファンをF1により近づける取り組みの象徴です。F1創設75周年を迎える今年、私たちはレース戦略の複雑性と革新性をファンに体感してもらう機会を提供します」
また、AWSのグローバル戦略パートナーシップ担当ディレクター、クリスティン・シャフも次のように語った。
「F1との協業開始当初、彼らは『ライブ中継中にテレメトリーデータを用いて、ファンの関心を高めたい』という課題を提示してくれました。そのビジョンは、放送中に表示される23種類のF1インサイトとして実現され、戦略の裏側をより深く理解できるようになりました。
そして今回の『リアルタイム・レーストラック』の導入により、私たちはこの取り組みを新たなインタラクティブな次元へと進化させました。誰もが自分のサーキットを設計し、そのコース上で天候、レイアウト、ピット戦略、タイヤ選択がパフォーマンスにどう影響するかを即座に体験できるのです」
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