マックス・フェルスタッペン レッドブルF1との契約解除金は190億円との報道

Sky Italiaは、移籍の実現に向けて残された障害はメルセデス上層部の承認のみであり、フェルスタッペンの巨額年俸に加え、1億3000万ドル(約190億円)超のレッドブルとの契約解除金の支払いが議題になっていると伝えている。
元レッドブルのF1ドライバーで、現在は母国オランダのZiggo Sportで解説を務めるロバート・ドーンボスは、フェルスタッペンには契約解除を可能にする2つの条項があると主張。
「ひとつはマックスがドライバーズランキングでトップ2に入っていない場合。もうひとつは、レッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に発動される」と説明し、「その条項があることは100%確信している」と断言した。
しかしこの発言に、父であり共同マネージャーのヨス・フェルスタッペンは「ドーンボスは頭のネジが外れたようなことを言っている」と一蹴。
さらにフェルスタッペン陣営と近いことで知られるオランダの著名ジャーナリスト、エリク・ファン・ハーレンも「メルセデスの関心は確かにあるが、私の知る限り正式なオファーは出されていない。実際には先週と何も変わっていない」と冷静に現状を分析している。

ただしSky Italiaは、メルセデスの正式オファーはまだ取締役会の承認待ちであり、仮にそれが通ればすぐに動き出す可能性もあると指摘。一部の役員は「2026年にはドライバーに関係なく最高のマシンを手にする可能性がある」として、超高額となるフェルスタッペン獲得の必要性を疑問視しているという。
この報道と連動する形で、メルセデスがジョージ・ラッセルに対して1年契約の延長を提示したものの、ラッセル側がこれを拒否したとも報じられている。F1解説者マーティン・ブランドルは「ラッセルは現在、複数のF1チーム代表に連絡を取り始めている」と見ており、去就にも不透明感が増している。
こうした中、ドーンボスは「マックスはレッドブルを離れる」と確信を語り、「レッドブルの物語はいつか終わる運命だった。続いてほしかったが、それが現実だ」とコメントしている。
今週末のF1イギリスGPを前に、フェルスタッペンの将来をめぐる憶測はさらに加熱している。
カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / メルセデスF1