クリスチャン・ホーナー体制の20年で築かれたレッドブルF1の驚異的な記録

2005年のF1初参戦時からチームを率いてきたホーナーは、2025年7月、レーシングブルズの代表を務めていたローラン・メキースに後任の座を譲る形でその任を終えた。
この節目にあたり、F1公式サイトはホーナーの在任期間中にレッドブルが築いてきた数々の記録を振り返っている。レース勝利数やタイトル獲得数にとどまらず、周回数、走行距離、ポールポジション、ポイント獲得といった多角的な観点から、その偉業を数字でたどる。
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レッドブル・レーシングがF1グリッドに登場したのは2005年のことだった。元レーシングドライバーでF3000のチーム代表を務めていたクリスチャン・ホーナーが、彼らのオペレーションを率いるために選ばれた。彼はそれ以来ずっとチームを率いてきており、ローラン・メキースの昇格までは唯一の代表だった。
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レッドブルは最初の4シーズンにわたって安定的にポイントを獲得し、時折表彰台にも上がっていたが、ホーナーのリーダーシップと、空力の第一人者であるエイドリアン・ニューウェイのような重要な人材の獲得により、勝利を挙げるチーム、そしてタイトル争いをするチームへと進化した。これまでに2度の選手権制覇の時期を経験し、合計で6回のコンストラクターズタイトルを獲得している。
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コンストラクターズタイトルに加え、レッドブルは8回のドライバーズタイトルも獲得している。これはドイツ人ドライバーのセバスチャン・ベッテル(2010年、2011年、2012年、2013年)と、オランダ人ドライバーのマックス・フェルスタッペン(2021年、2022年、2023年、2024年)によって、それぞれ4回ずつ達成されたものだ。

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F1に参戦して以来、レッドブルのシニアチームで走ったドライバーは14人にのぼる。その始まりは2005年のデビッド・クルサード、クリスチャン・クリエン、ヴィタントニオ・リウッツィであり、現在は前述のフェルスタッペンと角田裕毅がそのドライバーラインアップを構成している。
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F1では時間の流れが早く、レッドブルは2024年シーズンにチーム創設20周年を祝った。そして現在、彼らはF1での21年目のシーズンを戦っている。
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この20年半の間に、レッドブルのドライバーたちは31回の1-2フィニッシュを達成している。その大部分は、ベッテルとウェバー、そしてフェルスタッペンとペレスのコンビによるもので、1回だけフェルスタッペンとリカルドによって達成された。

-- 100 --
今年のエミリア・ロマーニャGPでは、フェルスタッペンがチームにとって通算100回目のファステストラップを記録し、レッドブルは新たな節目を迎えた。
-- 107 --
ポールポジションの記録はそれよりもやや多く、通算107回に達している。これはベッテル、ウェバー、リカルド、フェルスタッペン、ペレスが積み上げたもので、ベッテルとフェルスタッペンがそれぞれ44回のポールを獲得している。
-- 124 --
レース勝利数では、レッドブルは通算124勝を挙げており、F1の歴代リストで4位につけている。彼らの前にいるのはメルセデス(130勝)、マクラーレン(198勝)、そしてフェラーリ(248勝)だ。2023年には、22戦中21勝という記録的な成績も収めている。
-- 287 --
表彰台数も同様に印象的で、レッドブルはこれまでに287回の表彰台に上がっている。これは彼らが参戦してきたレースの70%以上に相当する。
-- 405 --
今年のエミリア・ロマーニャGPで、フェルスタッペンのファステストラップと勝利に加え、レッドブルはF1参戦通算400戦目を祝った。その記録は現在、405戦となっている。
-- 7,235 --
これら405戦において、レッドブルは合計7,235周でトップを走行しており、196戦で先頭に立っている。

-- 8,009 --
勝利数と同様に、獲得ポイント数でもレッドブルは上位に位置しており、8,000ポイント以上というその通算記録は、フェラーリ(10,546ポイント)に次ぐものだ。
-- 43,398 --
デビューシーズンの2005年から2025年の中盤までにかけて、レッドブルは世界各地のサーキットで合計43,398周を走破している。
-- 218,805 --
走行距離に関してはさらに大きな数字で、合計218,805kmに達している。これは地球の赤道周回距離の約18周分に相当する。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング