F1がLVMH傘下の「ウィスパリング・エンジェル」と公式ロゼワイン契約
F1は、LVMHグループの新たなブランド「ウィスパリング・エンジェル(Whispering Angel)」を公式ロゼワインパートナーとして迎え入れたことを発表した。

このロゼワインは、10年総額10億ドルの契約によりF1との関係を深めているモエ・ヘネシー(Moët Hennessy)グループの最新ブランドであり、すでに参画しているモエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)やベルヴェデール・ウォッカ(Belvedere Vodka)に続く形となる。

ウィスパリング・エンジェルは、シルバーストン、シンガポール、ラスベガスなど複数のグランプリのホスピタリティスペースで提供される予定で、すでにマイアミやモナコの会場では提供が始まっている。

「F1のパドッククラブで過去15年間提供されてきたことを踏まえ、今回のエキサイティングなパートナーシップによってウィスパリング・エンジェルを新たな次元へと引き上げられることを非常に嬉しく思う。チェッカーフラッグに向かって加速し、フィニッシュラインを越える気持ちでいる」と、ウィスパリング・エンジェル創業者兼CEOのサシャ・リシン(Sacha Lichine)は語った。

今回の契約は、F1が進めるスポンサーやパートナー、ライセンス契約の多様化戦略の一環でもある。近年ではPwC(プライスウォーターハウスクーパース)、バリラ(Barilla)、ディズニー(Disney)などとの提携も発表されており、その広がりを象徴している。

F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエミリー・プレイザー(Emily Prazer)は次のように述べた。

「LVMHとの画期的なパートナーシップにおいて、ウィスパリング・エンジェルをF1ファミリーに公式ロゼパートナーとして迎え入れることができ、また一つ特別な瞬間を迎えた」

「この完璧なパートナーシップは、モータースポーツの頂点と、洗練、優雅さ、卓越性を体現するブランドを結びつけ、ファンの皆様に最高の体験を届けるという共通の使命に向かってともに進んでいく」

「今シーズンすでに、ウィスパリング・エンジェルは私たちのラグジュアリーなホスピタリティ空間に違和感なく溶け込んでおり、今後もF1がスポーツとエンターテインメントにおけるラグジュアリーの基準であり続ける瞬間を共に創り出していく」

LVMHは、F1史上最大のパートナーとしてその存在感を急速に高めており、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)がシャンパンブランドとして、タグ・ホイヤー(TAG Heuer)が公式タイムキーパーとしてF1に参入している。タグ・ホイヤーは、F1史上初の「モナコGPタイトルスポンサー」にもなった。

モナコで開催されたAutosport Business Exchangeの場で、LVMHのコーポレートブランド戦略・アクティベーションディレクターであるクリスティーヌ・ドゥルリオン(Kristine Drullion)は、同グループがF1に関与する理由について説明した。

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カテゴリー: F1 / F1スポンサー