ザウバー
ザウバーは、次戦F1アメリカGPでF1参戦400戦目を迎える。このマイルストーンを祝い、小林可夢偉を含めた歴代ドライバーが祝福のコメントを寄せた。

ピーター・ザウバーが創設した1993年にF1初参戦。23年間で合計808ポイントを獲得。BMWザウバー時代の2008年には初ポールポジションと1勝を挙げている。

ハインツ・ハラルド・フレンツェン
(1994-1996/2002-2003、64戦、42ポイント)
「長年ザウバーのドライバーとして僕は多くのハイライトの一員だった。最も素晴らしい思い出は、間違いなく1995年にモンツァで開催されたF1イタリアGPで3位でフィニッシュしたことだ。ジョニー(ハーバート)とミカ(ハッキネン)の後ろでね。僕だけでなく、ザウバーF1チームにとってF1での初表彰台だった。優勝ではなかったけど、僕たちはそのランドマークを祝った。そのことはかなり覚えている。うれし涙だけでなく、多くのジャンパンのこともね。とても感動的だった。素晴らしい瞬間だし、決して忘れることはできない。オースティンでの400戦目のレースの場にいられないのは残念だけど、チームの幸運を祈っているよ!」

ジョニー・ハーバート
(1996-1998、48戦、20ポイント)
「ザウバーには忘れられない多くの瞬間がある。多くのいい思い出だけでなく、良くないものね。ひとつは1997年だ。このシーズンは多くの素晴らしいレースができた。イモラで僕は7番手からレースをスタートしたけど、とても強かったし、ウィリアムズとフェラーリと表彰台を争った。最終的に電気系のトラブルによってリタイアしなければならなかったけどね。ハンガロリンクでのレースもそうだ。本当に素晴らしい瞬間だった。10番手からスタートしたけど、最終的にジャック(ヴィルヌーヴ)、デイモン(ヒル)と僕は、素晴らしい戦いをしてミハエル(シューマッハ)を倒すことができた。素晴らしかった。ハイライトだ。成功を願っている」

ニック・ハイドフェルド
(2001-2003/2006-2009/2010、125戦、194ポイント)
「2001年のサンパウロでのウェットレースで初表彰台獲得はホッとしたし、その後のビールシャワーは嬉しかった。同年、キミ(ライコネン)と一緒に僕たちはコンストラクターズ選手権を4位で終えた。素晴らしいチームサクセスだ。僕にとってBMWザウバーとの2007年シーズンは特別だった。僕たちはトップを争っていたし、クルマは僕のドライビングスタイルに合っていた。そこからポテンシャルをフルに引き出し、トップ3の結果のために全ての機会をものにした。ハイライトはバーレーンGPでの仕掛けだ。アウトからフェルナンド(アロンソ)のマシンをオーバーテイクした。ホイール・トゥ・ホイールで、まさにギリギリの戦いだった。今でもたまにその瞬間を見たりするし、BMWザウバーのマシンを走らせていたことを誇りに思う。ザウバーで最も多くのグランプリを戦ったドライバーとして、チームの400戦目のグランプリをお祝いすることを嬉しく思う」

フェリペ・マッサ
(2002/2004-2005、53戦、27ポイント)
「ザウバー時代は僕にとって特別だ。僕のF1キャリアの始まりだからね。全部で3年間を過ごし、スイスに住んで、クルマで多くのことを学んだ。僕たちはいくつか良い結果を残したし、僕は初シーズンの2戦目でポイントを獲得した。際立った瞬間は4位でフィニッシュした2005年のカナダだけど、そのときは多くの良いパフォーマンスを発揮できた。多くの良い思い出がある」

ロバート・クビサ
(2006-2009、57戦、137ポイント)
「ザウバー時代には素晴らしい思い出がある。最も重要な思い出のひとつは、2006年のモンツァでBMWザウバーと祝った僕のF1表彰台だろう。リザーブドライバーからレースドライバーに昇格したあと、F1ドライバーとして3戦目に3位でフィニッシュした。その3位は僕のその後のキャリアにとって重要な業績だったと思う。その時はクルマのポテンシャルも示していた。2年後の2008年のカナダGPでの勝利は、僕だけでなく、チームにとっても永遠に忘れられない思い出だ。ザウバーのみんなの幸運を祈っている」

小林可夢偉
(2010-2012、58戦、122ポイント)
「ザウバーでの思い出といえば、鈴鹿でのホームレースで初表彰台を達成した2012年ですね。僕の人生で最も素晴らしい思い出のひとつです。3位でフィニッシュして、ファンの前で表彰台に立てて素晴らしかったです。福島で大震災があり、僕たちにとって非常に難しい時期でした。一言では言い表せませんが、この表彰台は僕だけでなく、ファンにとっても非常に特別な瞬間でした。チームとして、僕たちはそれを実現するために一生懸命に戦いました。ザウバーでの時間のなかで、僕たちは良いときも悪いときも経験しましたが、全体的に一緒に働いて本当に楽しかったです。僕たちはとても一生懸命に仕事をして、戦いました。それが最も重要なことです。僕たちはいつもベストを尽くしました」

セルジオ・ペレス
(2011-2012、37戦、80ポイント)
「F1で400戦というマイルストーンに到達したザウバーをお祝いしたい。僕の初めてのチームだし、僕たちは一緒に素晴らしい瞬間を祝った。ハイライトは2012年のマレーシアでの初表彰台だ。あれは僕のF1キャリアでベストレースのひとつだ。最後の数周でフェルナンド(アロンソ)をハードにプッシュすることができたし、勝利もほぼ手の届くところにあった。その後、シーズン後半のモンツァでも僕たちは2位を祝った。全てがまとまって、クルマがパーフェクトに機能した一日だったね。タイヤをケアするために本当に良い仕事ができたし、それが12番手スタートから順位を上げる助けになった。僕たちには攻撃するペースがあったし、いくつか素晴らしいバトルができたけど、誰もがフェアだった。そして、僕はフェラーリの2台を倒すことができた。とにかくモンツァはとても楽しいレースだったね」

マーカス・エリクソン
(2015、31戦、9ポイント)
「この業績を心からお祝いしたい。400戦目のグランプリを祝うなんて信じられないことだ。ザウバーF1チームの一員であること、そして、みんなの信頼を嬉しく思う。僕のザウバーでの最高の瞬間はまだこれから起こると思う。僕はチームのためにもう1シーズン走るし、それがすぐにやってくることを願っている。この時点では、ザウバーでの初レースとなったオーストラリアGPでのF1ポイント獲得したことが、僕とチームにとって素晴らしい瞬間だ。もっと素晴らしい結果がやってくるのを楽しみにしている」

フェリペ・ナッセ
(2015、15戦、25ポイント)
「ザウバーでの最高の瞬間は、もちろんメルボルンでのF1初ポイントだ。そのレースを5位でフィニッシュしたのはとても特別な瞬間だった。素晴らしい結果だ。僕にとってもチームにとっても圧倒的だった。全員が安心したし、結果にとても満足だった。そこから素晴らしい思い出がある。ザウバーが、長年F1の一員であること、そして400戦目を祝うことは素晴らしい偉業だ。このマイルストーンの一部であることを誇りに思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム / 小林可夢偉