佐藤琢磨 インディ500 インディカー・シリーズ
インディカーは、今年のインディ500のウィナーである佐藤琢磨の顔が刻まれた“ボルグワーナートロフィー”を現地時間17日(火)にインディアナポリスモータースピードウェイ博物館で公開した。

世界最長の歴史と、世界最大の規模を誇るインディ500で優勝した者は、その顔の彫刻がトロフィーに刻まれる栄誉を与えられる。

今年、佐藤琢磨は日本人として初めてインディ500を制覇。ボルグワーナートロフィーに刻まれる104番目の顔になった。

第101回大会のウイナーなのに101人目ではないのは、2つのレースでドライバー交代が行われ、2人が同年度のウイナーとなっているためと、1945年にインディアナポリス・モーター・スピードウェイを購入して大会消滅の危機から救い、インディ500を世界最大のレースへと再び繁栄させたコースオーナー、トニー・ハルマン氏の顔も刻まれているからだ。なおトニー・ハルマン氏の顔だけは、その偉大なる功績を讃えるため24カラットのゴールドで作られている。

世界で最も有名なトロフィーの一つであるボルグワーナートロフィーは、1936年にインディ500の優勝トロフィーとして登場。歴代ウイナーの顔が刻まれたトロフィーというのは世界に2つとない、極めてユニークな、そして価値あるもの。アール・デコ様式のこのトロフィーの高さは、のちに追加された土台も含めて165cmあり、スターリングシルバー製のため、重さは土台を含めて50kgもある。

トロフィーの製作者はウィリアム・バーレンズ氏。メジャーリーグベースボールの選手やアメリカの政治家などの彫刻製作でも有名なアーティスト。1990年からインディ500ウイナーの顔をボルグワーナートロフィーのために作っている。

今年9月、佐藤琢磨はウィリアム・バーレンズのアトリアを訪れ、インディ500の翌日に彫像製作用として撮影された写真をもとに、粘土で作られた実物大の顔および頭部の細かな部分を作り込まれた。

ボルグワーナートロフィーには、佐藤琢磨の顔のレリーフと名前、開催年の2017年、そして、佐藤琢磨の決勝レースにおける平均速度155.595MPHが刻まれた。

佐藤琢磨 インディ500 ボルグワーナートロフィー

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー