佐藤琢磨 2024年インディ500合同テスト「1日だけでも大きかった」
佐藤琢磨が、2024年インディ500の合同テストに参加。2017年と2020年のインディ500ウイナーである佐藤琢磨は、自身15回目のインディ500にRahal Letterman Lanigan Racingから参戦する。

3勝目に向けてテストに臨んだ佐藤琢磨だったが、雨のため走行は15周にとどまり、ベストラップの平均時速221.834マイルで23番手という結果だった。

佐藤琢磨は「1日だけでテストが終了となってしまい残念です。もっともっと走りたかったです」とコメント。

「昨年のテストも2日目が雨で中止となりました。それでも、今年のレースを戦うマシンで走行できたことには大きな意味があります。用意していたうちの4分の1ぐらいですが、テストプログラムをこなせました。75号車のクルーたちにとっても、現場でマシンを走らせる機会となりました。彼らが今後、仕事をスムーズに進めていくためにも、テストを1日だけでも行えたのは大きかったと思います」

「僕の担当エンジニアは2020年にインディ500で勝った時と同じ、エディー・ジョーンズです。僕も彼も、また一緒に働けるということで高いモチベーションを持っています。4台体制のチームですから、5月にはほかの3人のドライバーたちと力を合わせて戦いたいと思います」

インディ500 2024年

インディ500に向けた合同テストは雨のため1日のみの走行に

毎年5月に開催される世界最大級のレースであるインディ500マイルに向けた合同テストが開催され、34台のインディカーが集結した。しかし、4月10日(水)と11日(木)の2日間を予定されていたテストは天候に恵まれず、十分な走行はできなかった。

1日目は午前に約2時間のプラクティスが行われました。午後には5時間半と長い走行時間が用意されていたが、強い雨のため開始からわずか1時間ほどで終了。さらに2日目は朝から雨が降り続け、天候の回復が期待できない状況だったため、そのままテスト終了が宣言された。

インディ500には、初めて参加するドライバーに向けたルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)がある。インディ500特有の時速230マイルという超高速走行に慣れるために不可欠なもので、たとえF1チャンピオン経験者であろうと、初出場であれば参加を義務づけられる。

今年のレースに挑戦するルーキーは7人で、そのうち5人がHondaドライバーだ。マーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)、リヌス・ルンドクヴィスト(Chip Ganassi Racing)、トム・ブロンクビスト(Meyer Shank Racing)の3人は昨秋開催されたROPを受講。今回はキフィン・シンプソン(Chip Ganassi Racing)とノーラン・シーゲル(Dale Coyne Racing)の2人がROPに参加し、これを通過してハイスピードレースへの出場権を手に入れた。

1日限りとなったテストでは、2008年のインディ500ウイナーで、シリーズチャンピオンに6度輝いているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が平均時速226.346マイルで3番手。昨年と21年のシリーズチャンピオン、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が4番手、コルトン・ハータ(Andretti Global)が5番手につけた。

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー