佐藤琢磨
インディ500で優勝を成し遂げた佐藤琢磨は、レース終了間際のエリオ・カストロネベスとのバトルは“ジェントルマン”な彼を信頼していたからこそできたと語る。

レース終盤、首位に浮上した佐藤琢磨は、インディ500を3度制覇しているエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)と6周にわたるし烈な一騎打ちを展開。追いすがりアタックを仕掛けてくるカストロネベスを振りきり、チェッカーフラッグを受けた。

「ある段階で僕は勢いを失って、10番手くらいまで下がっていました」と佐藤琢磨はコメント。

「とにかく自分の仕事に集中していまいたし、クルマ、そして、ピットストップを信じていました」

「そのタイミングがやってきて、100%コミットメントしなければなりませんでした。自分にそれができることはわかっていました」

「とにかく、その瞬間を待っていました。最後の数周。そこがその瞬間でした」

「エリオがチャージしてくることはわかっていました。ですか、彼は本当にジェントルマンですし、本当にフェアプレーヤーです。彼のことを信頼していました」

「僕たちはターン1でサイドバイドになりましたが、きっちりと正しい方向でできました」

佐藤琢磨は、2012年のインディ500のファイナルラップの1コーナーでダリオ・フランキッティにオーバーテイクを仕掛けた際にスピンしてクラッシュ。その5年後、日本人ドライバーとして初となる歴史的な勝利を収めた。

今年、アンドレッティ・オートスポーツに移籍した佐藤琢磨にとっては移籍後初優勝。2013年のロングビーチ以来となるインディカー2勝目となった。

チーム代表のマイケル・アンドレッティは、“物凄い仕事”をしたと佐藤琢磨を称賛した。

「我々にはそれを成し遂げるに相応しい男がいる。それは確かだ」とマイケル・アンドレッティは佐藤琢磨についてコメント

「彼は素晴らしいレースをした。私は非常に間近で彼のことを見てきた。彼は何度も難しい状況を経験してきた。そして、彼はその状況を抜け出してきた」

「彼は多くの忍耐を示してくれた。だが、行くべきときに彼は行った。ターン1のアウトサイドから2台を抜いた動きだ。あれはとても重要な動きだった。あれを見たとき、『これは勝てるかもしれない』と思った」

「彼は我々を失望させなかった。彼はとてもいい走りを見せてくれた」

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー