インディ500 佐藤琢磨
第101回 インディ500の決勝が5月28日(日)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポーツ)が日本人初優勝という快挙を成し遂げた。

世界三大レースのひとつである伝統のインディ500。インディアナポリス・モーター・スピードウェイには35万人の観客が集まった。雨の心配もされた中でスタートしたインディ500の決勝レースだったが、200周のゴールまで凄まじいバトルが続き、幸いにも雨による中断はなかった。

佐藤琢磨は予選4番手で2列目グリッドのイン側からスタートし、レース序盤はトップグループを保っていたが、82周目のピットストップで時間をロスしたために大きくポジションダウン。89周目には17番手に下がったが、冷静な戦いぶりを保って着々と一つずつポジションを回復。そうして、122周目には6番手までばん回し、そこからはトップを視野に入れた戦いを展開した。

レースが残り50周となったとき、佐藤琢磨は10番手につけており、イエロー中の168周目に行ったピットストップのあとには、5番手にポジションをアップさせた。172周目に4番手となった佐藤琢磨は、175周目に一つ順位を下げたが、すぐにばん回し、179周目にはターン1でアウトから一挙に2台、豪快にオーバーテイク。このアタックが決定的だった。その後はインディ500を3度制覇しているエリオ・カストロネベス(シボレー)と6周にわたるし烈な一騎打ちに。そして佐藤琢磨は、追いすがりアタックを仕掛けてくるカストロネベスを振りきり、チェッカーフラッグを受けた。

世界で最も長い歴史を誇り、世界で最も多くの観客を集めて開催されるレースを、佐藤琢磨は日本人として初めて制し、伝統に則ってビクトリーレーンでミルクを飲んだ。

第101回 インディ500 決勝 動画


第101回 インディ500 決勝 結果

PoNoDriverTeam 
126佐藤琢磨Andretti Autosport H
23エリオ・カストロネべス Team PenskeC
319エド・ジョーンズDale Coyne RacingH
48マックス・チルトンChip Ganassi Racing H
510トニー・カナーンChip Ganassi RacingH
622ファン・パブロ・モントーヤTeam PenskeC
798アレキサンダー・ロッシAndretti-Herta AutosportH
827マルコ・アンドレッティAndretti Autosport H
988ギャビー・チャベス Harding Racing C
1014カルロス・ムニョスAJ Foyt RacingC
1120エド・カーペンターEd Carpenter RacingC
1215グラハム・レイホールRahal Letterman Lanigan RacingH
137ミカエル・アレシンSchmidt Peterson Motorsports H
141シモン・パジェノー Team PenskeC
1517セバスチャン・サーべドラJuncos/AFS RacingC
1621J.R.ヒルデブランドEd Carpenter RacingC
1763ピッパ・マン Dale Coyne Racing H
1811スペンサー・ピゴットJuncos RacingC
192ジョセフ・ニューガーデン Team PenskeC
2018ジェームス・デイビソンDale Coyne RacingC
2116オリオール・セルビアRahal Letterman Lanigan RacingH
225ジェームズ・ヒンチクリフSchmidt Peterson Motorsports H
2312ウィル・パワーTeam Penske C
2429フェルナンド・アロンソMcLaren Honda Andretti AutosportH
2583チャーリー・キンボールChip Ganassi Racing H
2640ザック・ビーチAJ Foyt RacingH
2728ライアンハンターレイAndretti Autosport H
2824セージ・カラムDreyer & Reinbold/Kingdom Racing C
2944バディ・ラジアーLazier Partners RacingH
304コナー・デイリーAJ Foyt RacingC
3150ジャック・ハーベイAndretti Autosport/Mike Shank RacingH
329スコット・ディクソンChip Ganassi Racing H
3377ジェイ・ハワード Schmidt Peterson MotorsportsH


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カテゴリー: F1 / インディカー / 佐藤琢磨