ニコ・ロズベルグ:インタビュー
パトリック・ヘッドは、最近「FW30は昨年のマシンよりも良い。しかし、まだ充分に速くない。」と言っていました。実際に運転してみてどう思いますか?
確かにそうだね。僕たちは充分ではなかった。でも、すべてのチームが同じことを言うだろうね。充分ではないということは、シーズンを通してクルマに乗ることで引き出せる部分があるということだ。シーズンを通して開発するためのたくさんの可能性があるのは良いことだが、一方で今それらがあるのは良いことではない。パトリックが意図したのはそういうことだと思う。

今シーズンは信頼性が一番の問題ですね。FW30(とそのギアボックス)は、4レースをこなす準備が出来ていますか?
正直、何も問題はないよ。最後にトラック上でストップしたのは11月だ。僕たちは進歩していると思う。100%の信頼性を得られるかどうか、本当はそうでありたいけど、わからないよ。難しいと思うけど、前進している。でも、僕たちはマレーシアのような気温ではまだ走っていないので、再び新しい問題が生じだろう。だから、わからないね。基本は良いと思うよ。特に僕がウイリアムズに来たときに比べるとね。今はかなり違うんだ。

電子装置はドライバーに大きな違いをもたらすでしょう。新しい状況に適合するのにどんな困難を経験しましたか?
多分スタートだね。完全に違うよ。ドライバーコントロールがゲームに戻った感じだ。ドライではなにも問題はないとする。7周後なってトラクションコントロールなしで走っていることがわかるね。8周目にはエンジンブレーキがないことがわかる。スティントの終わりには、多分タイヤがとても熱を持ち、もっと難しくなる。特に気温の高いレースではね。でも、完璧なスタートをすることが最も難しいだろう。最後の2日間のテストでスタート練習をして、それにはとても満足している。今日も少しのスタート練習をしてとてもうまくいった。でも、トラクションコントロールがあるよりは難しいね。

冬のテストをみているとウィリアムズはグリッド上で3番手になれるように思えました。メルボルンではどうなると思いますか?
少し楽観的に考えている。ルノーとレッドブルとの戦いになるだろうね。BMWについてだけはわからない。確実にルノーとレッドブルに近づいているよ。初戦から彼らより少しでも優位に立てることを望んでいるよ。現在の僕たちの目標はたぶんコンスターズチャンピオンシップの4番手だ。それは可能だと思う。

FW30を次にドライブするのはメルボルンでのレース本番ですね。最近の数週間にわたる発展には満足していますか?どんな部分をもっと改善させたいですか?
答えづらい質問だけど、新しいエアロパッケージの最初の感触はとてもよかった。メルボルンで走るパッケージについては良い進歩を遂げたと思う。2ヶ月間、取り組んできたんだからね。

アレキサンダー・ブルツがチームを去り、中嶋一貴が新しいチームメイトとなりましたね。彼はルーキーなので、あなたが開発作業の先頭にたって支えていくことになるのですか?
長年にわたって、僕はその分野ではとても強くなったよ。実際に開発作業は好きだし、その重要性を理解している。だから、責任感が増したことに満足しているんだ。僕はうまくやっていると思うし、チームと一緒に良い考えを持っている。最近はとても進歩した。もちろん一貴も素晴らしいよ。彼はマシンについてとても良いコメントをするんだ。それは最も重要なことだね。たぶん彼は僕のように大きな変化を経験していない。でも、クルマをよく理解するということに関して基本は同じだ。すでに大きな助けになっているよ。

あなたは伝えられたところによると、マクラーレンでドライブするというオファーを断わりました。それはあなたのキャリアをウィリアムズで開花させることを望んでいるということでしょうか・・・
そう願っているよ。ウィリアムズでそうなることが夢なんだ。僕たちは今年前進しなければならないし、来年はもっと大きく前進しなくてはならない。来年は僕たちにとってチャンスになる。大きなルール変更があって、皆がチャンスを持っている。ルール変更は再びすべてを掻き混ぜるだろうね。チームウィリアムズとして、このような大きなチャンスをものにしなければならない。

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カテゴリー: F1 / ニコ・ロズベルグ / ウィリアムズ・レーシング