ランド・ノリスがオーストラリアGPフリー走行1最速で2025年F1トップ発進 角田裕毅11番手
ランド・ノリスがトップタイムを記録し、2025年のF1世界選手権がオーストラリアグランプリのフリープラクティス1で正式に幕を開けた。マクラーレンのドライバーがウィリアムズのカルロス・サインツJr.を抑えてトップに立ったが、このセッションではルーキーのオリー・ベアマンが激しいクラッシュを経験した。

数週間にわたる期待と予想を経て、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットでのFP1では、青空と暖かい気温が20人のドライバーたちを迎え、60分間のセッション開始前に話題はひとまず途絶えることとなった。

レッドブルのリアム・ローソン、メルセデスのキミ・アントネッリ、アルピーヌのジャック・ドゥーハン、ハースのベアマン、レーシングブルズのアイザック・ハジャー、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトなど、グリッドの約4分の1は初めてF1シーズンに参戦するフレッシュな顔ぶれで占められている。

一方、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍をめぐる興奮と興味は依然として続き、金曜日の午後には、7度のワールドチャンピオンが待ちに待った瞬間が訪れた。チームの伝統的なレッドカラーのマシンでピットレーンから姿を現した。

予想通り、すべてのドライバーが最初の10分以内にトラックに出て、コンディションを確かめた。ローソンがターン9でウォールに接触し、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがターン6でホイールを砂利に落とした以外には、特にドラマはなかった。

しかし、地元の英雄であるドゥーハンを含む多くのドライバーたちが同じ場所でコースに砂利をまき散らしたため、2025年シーズン最初の赤旗が提示され、マーシャルたちが清掃作業を行い、レーシングラインを確保するチャンスが与えられた。

フェラーリのシャルル・ルクレールがこの時点で1分17秒880を記録し、メルセデスのライバルであるジョージ・ラッセルをコンマ数秒引き離し、トップに立った。このタイムはセッション再開前にミディアムコンパウンドタイヤで記録されたものだったが、その後ソフトタイヤが投入された。

その後数分間で、現世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンが1分17秒696にベンチマークを更新し、続いてウィリアムズの新加入ドライバー、カルロス・サインツJr.が1分17秒401でしっかりとタイムを刻み、トップに立った。

しかし、ソフトタイヤを履いてのラップが終了した直後、ターン9/10のシケインでオリバー・ベアマンがコントロールを失い、ハースをコンクリートウォールに激突させてしまった。これにより、またもや赤旗が提示された。その後、無傷だったベアマンから「ごめんなさい」と落ち込んだ様子の無線メッセージが届いた。

トラック上での最後の慌ただしさは、ランド・ノリスが1分17秒252で1位となり、カルロス・サインツJr.をコンマ5秒上回ったことで幕を閉じた。マクラーレンの地元出身ドライバーであるルクレール、オスカー・ピアストリ、マックス・フェルスタッペンがトップ5を締めくくった。

アレクサンダー・アルボンはチームメイトのサインツに続けとばかりに6番手、ターン4でスピンを喫したもののジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールは、アイザック・ハジャーのレーシングブルズのマシンに阻まれて離された。

角田裕毅は新チームメイトよりわずかに遅く、ルイス・ハミルトンは「マシンを曲げるのに苦労した」後、ルーキードライバーの集団であるドゥーハン、アントネッリ、ボルトレト、ローソンの終盤の前となる12番手でセッションを終えた。

ピエール・ガスリーとニコ・ヒュルケンベルグは、アルピーヌとキックザウバーのマシンでそれぞれ17番手と18番手に終わった。一方、ハースのエステバン・オコンとベアマンはトップから約2秒遅れとなった。

2025年の最初の公式セッションでチェッカーフラッグが振られた後、ドライバーとチームはアルバート・パークのパドックに集合し、現地時間16:00に開始予定のFP2でコース上での走行を再開する。

2025年F1 オーストラリアグランプリ / 2025年のF1世界選手権

2025年F1 オーストラリアGP フリー走行1回目 順位

1.ランド・ノリス(マクラーレン)
2.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
3.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
7.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
10.ランス・ストロール(アストンマーティン)
11.角田裕毅(レーシングブルズ)
12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
13.ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)
14.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
15.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
16.リアム・ローソン(レッドブル)
17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
18.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
19.エステバン・オコン(ハース)
20.オリバー・ベアマン(ハース)

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストラリアGP