ランス・ストロールがスプリント週末のF1中国GP唯一のフリー走行で最速
2024年のF1世界選手権 第5戦 中国GPのフリー走行が4月19日(金)に上海インターナショナル・サーキットで行われ、ランス・ストロール(アストンマーティン)がトップタイムを記録した。
ストロールは、終了間際にソフトタイヤで1分36秒302をマーク。5年ぶりのF1マシンの走行となり、トラックエボリューションは大きく、終盤になるにしたがってタイムは向上したため、純粋な戦闘力という点ではあまり参考にならないかもしれない。
新型コロナウイルスのパンデミックによって2019年を最後にカレンダーから外れていた中国グランプリ。その間にF1マシンはグラウンドエフェクトカーへと変貌を遂げ、タイヤも18インチへと拡大。過去のデータは意味をもたないものとなった。また、角田裕毅(RB)を含めて4名のドライバーがF1デビューしており、周冠宇(ザウバー)にとっては待望の母国レースとなる。
今大会はスプリントフォーマットで実施されており、フリープラクティスはこの60分間だけとなる。どんよりとした空模様のなか、気温22度、路面温度39度のドライコンディションでセッションはスタート。だが、開始から15分が過ぎた頃、ターン7の入り口内側の芝生に火がつくという珍しい出来事によって赤旗中断。数分の中断だったが、貴重な走行時間が奪われた。だが、懸念されたアスファルトのトリートメントによる走行への影響は少なくとも見られなかった。
1時間と限られた時間のなかで、各チームが異なるプログラムを実施。C2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)の3種類のコンパウンドがすべて登場し、予選シミュレーション、ロングランと多様な走行が行われた。
金曜日にスプリントシュートアウトが行われる新フォーマットでは、タイヤが指定されており、ソフトはSQ3まで使用されないため、スプリントと本予選を見据えたプログラムを実施する必要がある。
2番手にはトップから0.327秒差でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。上海インターナショナル・サーキットのレイアウトは合わないとい見ていたマクラーレンだが、チームメイトのランド・ノリスもトラフィクによってソフトでのラップを断念するまでセクター1とセクター2を最速で走行するなど、まずまずの戦闘力をみせた。
3番手にはマックス・フェルスタッペン、4番手にセルジオ・ペレスとレッドブル・レーシング勢。ミディアムで入念にロングラン、ソブトでのショートランを挟んで、ソフトでのロングランと意図を感じさせるプログラムを実施した。
5番手にはニコ・ヒュルケンベルグ、6番手にはケビン・マグヌッセンとハースF1勢が続いた。ミディアムを2セット使ってのロングランの後、ソフトでのロングランを実施しており、“小松マジック”とも称される戦略が今週末でも展開されるかもしれない。
7番手にはエステバン・オコン(アルピーヌ)。チームメイトのピエール・ガスリーは「受け入れらなない。何も学べない」と不満を漏らして20番手と対照的なセッションとなった。
8番手はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)。チームメイトのローガン・サージェントは15番手。スペアシャシーのないウィリアムズ勢は慎重にならざるを得ないかもしれないが、アルボンはその見方を否定している。
9番手はダニエル・リカルド(RB)。不具合はなかったものの、今大会で新シャシーを導入したリカルドは精神的に“安心”した状態で臨めると気持ちの面を強調。12番手だった角田裕毅を0.768秒上回るまずまずの滑り出しをみせた
10番手にはバルテリ・ボッタス、11番手には周冠宇のザウバー勢がRBの2台に割って入っており、今大会でもミッドフィールドの先頭をかけた戦いは熾烈なものになりそうだ。
フェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが13番手、カルロス・サインツJr.が14番手。ソフトタイヤだけ3セットを消費するという若干意図を読み取るのが難しいプログラムを実施。
一方、17番手のジョージ・ラッセルと18番手のルイス・ハミルトンのメルセデス勢、19番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はハードのみで走行するというロングランに焦点を当てたプログラムを実施した。
F1中国GPは、新しいスプリントフォーマットで実施され、この後、16時30分からスプリントシュートアウト(予選)が行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1中国GP
ストロールは、終了間際にソフトタイヤで1分36秒302をマーク。5年ぶりのF1マシンの走行となり、トラックエボリューションは大きく、終盤になるにしたがってタイムは向上したため、純粋な戦闘力という点ではあまり参考にならないかもしれない。
新型コロナウイルスのパンデミックによって2019年を最後にカレンダーから外れていた中国グランプリ。その間にF1マシンはグラウンドエフェクトカーへと変貌を遂げ、タイヤも18インチへと拡大。過去のデータは意味をもたないものとなった。また、角田裕毅(RB)を含めて4名のドライバーがF1デビューしており、周冠宇(ザウバー)にとっては待望の母国レースとなる。
今大会はスプリントフォーマットで実施されており、フリープラクティスはこの60分間だけとなる。どんよりとした空模様のなか、気温22度、路面温度39度のドライコンディションでセッションはスタート。だが、開始から15分が過ぎた頃、ターン7の入り口内側の芝生に火がつくという珍しい出来事によって赤旗中断。数分の中断だったが、貴重な走行時間が奪われた。だが、懸念されたアスファルトのトリートメントによる走行への影響は少なくとも見られなかった。
1時間と限られた時間のなかで、各チームが異なるプログラムを実施。C2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)の3種類のコンパウンドがすべて登場し、予選シミュレーション、ロングランと多様な走行が行われた。
金曜日にスプリントシュートアウトが行われる新フォーマットでは、タイヤが指定されており、ソフトはSQ3まで使用されないため、スプリントと本予選を見据えたプログラムを実施する必要がある。
2番手にはトップから0.327秒差でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。上海インターナショナル・サーキットのレイアウトは合わないとい見ていたマクラーレンだが、チームメイトのランド・ノリスもトラフィクによってソフトでのラップを断念するまでセクター1とセクター2を最速で走行するなど、まずまずの戦闘力をみせた。
3番手にはマックス・フェルスタッペン、4番手にセルジオ・ペレスとレッドブル・レーシング勢。ミディアムで入念にロングラン、ソブトでのショートランを挟んで、ソフトでのロングランと意図を感じさせるプログラムを実施した。
5番手にはニコ・ヒュルケンベルグ、6番手にはケビン・マグヌッセンとハースF1勢が続いた。ミディアムを2セット使ってのロングランの後、ソフトでのロングランを実施しており、“小松マジック”とも称される戦略が今週末でも展開されるかもしれない。
7番手にはエステバン・オコン(アルピーヌ)。チームメイトのピエール・ガスリーは「受け入れらなない。何も学べない」と不満を漏らして20番手と対照的なセッションとなった。
8番手はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)。チームメイトのローガン・サージェントは15番手。スペアシャシーのないウィリアムズ勢は慎重にならざるを得ないかもしれないが、アルボンはその見方を否定している。
9番手はダニエル・リカルド(RB)。不具合はなかったものの、今大会で新シャシーを導入したリカルドは精神的に“安心”した状態で臨めると気持ちの面を強調。12番手だった角田裕毅を0.768秒上回るまずまずの滑り出しをみせた
10番手にはバルテリ・ボッタス、11番手には周冠宇のザウバー勢がRBの2台に割って入っており、今大会でもミッドフィールドの先頭をかけた戦いは熾烈なものになりそうだ。
フェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが13番手、カルロス・サインツJr.が14番手。ソフトタイヤだけ3セットを消費するという若干意図を読み取るのが難しいプログラムを実施。
一方、17番手のジョージ・ラッセルと18番手のルイス・ハミルトンのメルセデス勢、19番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はハードのみで走行するというロングランに焦点を当てたプログラムを実施した。
F1中国GPは、新しいスプリントフォーマットで実施され、この後、16時30分からスプリントシュートアウト(予選)が行われる。
2024年 F1中国GP フリー走行 順位・ラップタイム
順位 | No | ドライバー | チーム | タイヤ | ギャップ | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分36秒302 | 21 | |
2 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分36秒629 | 0.327 | 24 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分36秒660 | 0.358 | 25 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分36秒690 | 0.388 | 24 |
5 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1分37秒101 | 0.799 | 23 |
6 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分37秒118 | 0.816 | 23 |
7 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分37秒213 | 0.911 | 23 |
8 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1分37秒229 | 0.927 | 19 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | RB | 1分37秒238 | 0.936 | 25 |
10 | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | 1分37秒530 | 1.228 | 24 |
11 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1分37秒626 | 1.324 | 24 |
12 | 22 | 角田裕毅 | RB | 1分38秒006 | 1.704 | 27 |
13 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分38秒090 | 1.788 | 20 |
14 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分38秒284 | 1.982 | 19 |
15 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1分38秒286 | 1.984 | 23 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分38秒630 | 2.328 | 21 |
17 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分38秒806 | 2.504 | 21 |
18 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分38秒839 | 2.537 | 24 |
19 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分38秒936 | 2.634 | 22 |
20 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分39秒276 | 2.974 | 21 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1中国GP