F1ロシアGP 結果:ボッタスが今季2勝目、フェルスタッペン2位表彰台
2020年のF1世界選手権も後半戦に突入。F1ロシアGPの舞台となるソチ・オートドロームは、2014年ソチ冬季オリンピックのメイン会場跡地を利用して作られた1.7kmの一部公道を利用する半常設のサーキット。
日曜日の天候は晴れ。気温28度、路面温度42.5度のドライコンディションで53周の決勝はスタート。
優勝は3番手グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)。スタートで2番手を上げたボッタスは、トップを走行していたルイス・ハミルトンに10秒ペナルティを科せられたことでトップに浮上。その後は安定した走りでレースをコントロール。ファステストラップも記録し、開幕戦以降となる今シーズン2勝目、通算9勝目を挙げた。メルセデスは7年連続でF1ロシアGPを制した。
2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。オープニングラップで1つ順位を落としたフェルスタッペンは、ハミルトンの後退で2番手に浮上。トップから7.729秒差で2位でチェッカーを受けた。過去2戦でリタイアを喫していたフェルスタッペンだがなんとか表彰台に戻った。レッドブルとフェルスタッペンにとってF1ロシアGPでの表彰台は初。
3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ポールポジションからレース序盤をリードしたハミルトンだったが、決勝前のレコノサンスラップでのスタート練習の位置に違反があったとして5秒ペナルティが2つ、合計10秒のペナルティが科せられる。ピットストップでペナルティを消化して11番手まで順位を下げるも、そこから追い上げて3位でフィニッシュした。ハミルトンには上記のペナルティに加えて、2点のペナルティポイントが加算。合計10点となり、あと2点で1戦の出場停止となる。ミハエル・シューマッハのF1最多勝利記録に並ぶ91勝目はお預けとなった。
4位はセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、5位はダニエル・リカルド(ルノー)、6位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、7位はエステバン・オコン(ルノー)。
そして、8位にダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、9位にピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、10位にアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)に入り、昨年のモナコGP以来となるホンダのF1エンジンを搭載する全4台が入賞を果たした。
キミ・ライコネンは、今大会で322戦目のスタートとなり、ルーベンス・バリチェロのF1最多出走記録に並んだ。
カルロス・サインツ(マクラーレン)とランス・ストロール(レーシング・ポイント)がオープニングラップでクラッシュを喫してリタイア。完走は18台。
2020年 第10戦 F1ロシアGP 決勝 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
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1 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | LAP | 53 | 1 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 7.729 | 7.729 | 1 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 22.729 | 15.000 | 1 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 30.558 | 7.829 | 1 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 52.068 | 21.507 | 1 |
6 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 62.186 | 10.121 | 1 |
7 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 68.006 | 5.820 | 1 |
8 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 68.740 | 0.734 | 1 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 89.766 | 21.026 | 2 |
10 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 97.860 | 8.094 | 2 |
11 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1L | 12.714 | 1 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1L | 1.910 | 1 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1L | 1.048 | 1 |
14 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1L | 0.872 | 1 |
15 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1L | 9.837 | 2 |
16 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1L | 27.691 | 1 |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1L | 1.041 | 2 |
18 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1L | 27.287 | 3 |
DNF | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 0 | ||
DNF | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 0 |
【レース展開】
トップ10ではマックス・フェルスタッペンとバルテリ・ボッタスがミディアム、それ以外はソフト、11番手以降ではダニール・クビアトとキミ・ライコネンがハード、それ以外はミディアムを選択。
スタート:ボッタスが2番手に浮上、フェルスタッペンが一時4番手まで順位を落とすが、3番手に挽回する。カルロス・サインツとランス・ストロールが別々の場所でクラッシュ。1周目からセーフティカーが導入される。ジョージ・ラッセル、アレクサンダー・アルボン、ランド・ノリスがハードタイヤに交換する。
(1)ハミルトン(2)ボッタス(3)フェルスタッペン(4)オコン(5)リカルド(6)ペレス(7)ガスリー(8)ルクレール(9)マグヌッセング(10)ロージャン
6周目:レース再開。順位に変動はなし。
8周目:ダニール・クビアトがロマン・グロージャンを抜いて10番手に浮上。
ペナルティ:ルイス・ハミルトンに決勝前のレコノサンスラップでのスタート練習の位置に違反があったとして5秒ペナルティが2つ、合計10秒のペナルティが科せられる。
12周目:クビアトがマグヌッセンンを抜いて9番手に浮上。
15周目:セルジオ・ペレスがダニエル・リカルドを抜いて5番手に浮上。リカルドがピットインしてハードタイヤに交換
16周目:ハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換して10秒のペナルティを消化。11番手でコースに復帰する。
18周目:グロージャンがハードタイヤに交換。
19周目:オコンとガスリーがハードタイヤに交換。
21周目:ペレスがハードタイヤに交換。
■約5秒だったトップのボッタスと2番手のフェルスタッペンとの差は約10秒まで広がる。
26周目:フェルスタッペンがハードタイヤに交換。アルボンがミディアムに交換
27周目:ボッタスがハードタイヤに交換。
29周目:ルクレールがハードタイヤに交換。
31周目:クビアトがミディアムに交換。ベッテルがハードに交換。
ペナルティ:リカルドに5秒ペナルティ。コース外からチームメイトのオコンを抜いていた。
(1)ボッタス(2)フェルスタッペン(3)ハミルトン(4)ペレス(5)リカルド(6)ルクレース(7)オコン(8)クビアト(9)ライコネン(10)ガスリー
■ボッタスとフェルスタッペンとの差は約13秒、フェルスタッペンとハミルトンとの差は約10秒
ペナルティ:ハミルトンに2点のペナルティポイント。合計10点となり、あと2点で1戦の出場停止。
43周目:ガスリーがミディアムに交換。
45周目:ガスリーがアルボンを抜いて10番手に浮上
47周目:ガスリーがノリスを抜いて9番手に浮上。アルボンがノリスを抜いて10番手に浮上。ノリスがミディアムに交換。
ペナルティ:アルボンに5秒ペナルティ
チェッカー:バルテリ・ボッタスが今季2勝目、マックス・フェルスタッペンが2位、ルイス・ハミルトンが3位。
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