F1ベルギーGP予選 アントネッリ今季6回目PP フェルスタッペンを0.317秒差で撃破

予選はメルセデス、レッドブル・レーシング、フェラーリ、マクラーレンによる激しいポール争いとなったほか、赤旗中断やQ3開始の遅延、複数のグリッド降格など話題に事欠かないセッションとなった。
3番手タイムを記録したランド・ノリス(マクラーレン)はパワーユニット交換に伴う10グリッド降格を受けるため、決勝は13番グリッドから追い上げを図ることになる。
■ Q1:ノリス最速 アストンマーティン勢は揃って敗退
気温、路面温度ともに上昇したコンディションの中、18分間のQ1がスタート。序盤はマックス・フェルスタッペンが1分45秒930を記録してトップに立つと、アイザック・ハジャーやアービッド・リンドブラッドが好タイムを刻む。
その後、ランド・ノリスが1分45秒865でフェルスタッペンを0.065秒上回りトップタイムを記録。メルセデス勢はアンドレア・キミ・アントネッリが5番手、ジョージ・ラッセルがその直後と、やや慎重な滑り出しとなった。
終盤のアタックでは各車がタイムを更新し、ピエール・ガスリー、フランコ・コラピント、ニコ・ヒュルケンベルグらがQ2進出を決める一方、アレクサンダー・アルボンはわずか0.007秒差で敗退。エステバン・オコン、バルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールとともにQ1で姿を消した。
■ Q2:ローソンは0.038秒届かず ヒュルケンベルグにトラブル
Q2ではアントネッリがいきなり1分45秒142を記録し首位へ浮上。ルクレール、ノリス、ハミルトンが続き、フェルスタッペンは約0.45秒差の5番手につけた。
残り時間ではガブリエル・ボルトレトやハジャーがタイムを伸ばし、最後までQ3進出争いは大接戦となる。
リアム・ローソンは渾身のアタックを披露したものの、ボルトレトとの差はわずか0.038秒。惜しくも11番手となりQ3進出を逃した。
Q2敗退はローソン、ガスリー、コラピント、ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツJr.、オリバー・ベアマンの6人となった。
さらにセッション終了直後にはQ3開始の遅延がアナウンスされた。ヒュルケンベルグのマシンに油圧系トラブルが発生し、コース上でストップ。マーシャルによる車両回収のため、Q3開始は約14分遅れることになった。
■ 四つ巴となったQ3 赤旗で最後の一発勝負へ
16時50分にスタートしたQ3では、ハジャーが使用済みタイヤで先行し、フェルスタッペンのスリップストリーム役を担当する戦略を採用した。
1回目のアタックではフェルスタッペンがトップに立ったものの、直後にアントネッリがこれを更新。さらにルクレールが2番手へ浮上すると、最後にノリスが全体トップタイムを記録し、アントネッリ、ルクレール、フェルスタッペンまで4人が0.2秒以内にひしめく大接戦となった。
しかし残り7分、オスカー・ピアストリがスタブローでグラベルにタイヤを落としたことで砂利がコース上へ飛散。赤旗が提示され、全車に最後の1アタックだけが許される展開となった。
■ アントネッリが圧巻の最終アタックで今季6回目のPP
セッション再開後、再びハジャーがフェルスタッペンを牽引。レッドブル・レーシングはケメルストレートでスリップストリームを最大限活用し、フェルスタッペンは1分44秒678を記録して暫定トップへ浮上した。
しかし、その直後だった。
アントネッリは全セクターをまとめ切る完璧なラップを披露し、1分44秒361を記録。フェルスタッペンを0.317秒突き放し、一気にポールポジションを奪い返した。
ラッセルは最終セクターでタイムを失い4番手、ルクレールも更新できず5番手。ノリスは13コーナーで右タイヤをグラベルへ落としたことでアタックを断念し、タイム更新はならなかった。
結果としてアントネッリが今季6回目のポールポジションを獲得。フロントローにはフェルスタッペンが並び、ノリスの10グリッド降格により決勝はラッセルが3番手、ルクレールが4番手からスタートする。

■ アントネッリ「最後は本当にクリーンなラップだった」
ポールポジションを獲得したアントネッリは「最高だ。簡単な予選ではなかった。路面コンディションは大きく変化していたけど、周回ごとに改善することができた」と振り返った。
「最後のラップは本当に良かった。とてもクリーンにまとめることができたので、とても満足している。明日はフェルスタッペンが隣にいるので、良いスタートを決めて先行することが重要になる」
フェルスタッペンは「トウは間違いなく助けになった。なければ6番手くらいだったかもしれない。ハジャーは素晴らしい仕事をしてくれた。明日は後ろを気にしながら走ることになるだろう」と語った。
一方、ノリスは「マシンのフィーリングには満足している。本来なら前方から戦いたかったが、明日もいいレースができるはずだ」とコメント。13番グリッドからの追い上げに自信を見せた。
決勝は19日15時(現地時間、日本時間22時)にスタート。スパ・フランコルシャン名物のオー・ルージュからケメルストレートまでの攻防が、ベルギーGPの行方を大きく左右することになりそうだ。
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