F1ベルギーGP FP3 アントネッリが最速 ハミルトンが終盤クラッシュで予選前に暗雲
F1ベルギーGP(第10戦)のフリー走行3回目が7月18日(土)、スパ・フランコルシャンで行われた。

予選前最後の1時間はメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが1分45秒944を記録してトップタイムをマーク。ランド・ノリス、マックス・フェルスタッペンが続き、FP2に続いてメルセデス勢が速さを見せつけた。

一方、セッション終盤にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)がターン13でクラッシュ。フェラーリは予選開始までにマシンを修復できるかという厳しい状況に追い込まれ、予選を前に大きな波乱が生まれた。

静かな立ち上がり 各車は路面の改善を待つ
現地時間12時30分にピットレーン出口のシグナルが青へ変わったものの、各チームはすぐにはコースへ送り出さなかった。快晴のドライコンディションだったが、多くのマシンが本格的に走り始めたのは開始から20分近くが経過してから。予選に近いコンディションになるのを待ってアタックを行うチームが多く見られた。

最初にコースへ姿を見せたのはアルピーヌのフランコ・コラピント。前日のFP2で大クラッシュを喫したピエール・ガスリーのマシンも、一晩で修復され無事に走行を開始した。

一方、最後尾スタートが決まっているアイザック・ハジャーは、新しいパワーユニットを搭載して走行を始めたものの、ピット出口で「パワーがない」「ストールした」と無線で訴えてストップ。いきなりトラブルに見舞われる波乱の幕開けとなった。

ハミルトンが先行 リンドブラッドも一時トップ
セッション前半はフェラーリがまず存在感を示した。

ハミルトンがソフトタイヤで1分47秒436を記録してトップへ立つと、オスカー・ピアストリも僅差まで迫る。その後はレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが一時トップタイムをマークし、アップデートの効果を印象づけた。

しかし、ハミルトンが1分46秒789までタイムを縮めて首位を奪い返す。この時点では、まだメルセデス勢とフェルスタッペンは本格的なアタックを行っておらず、勢力図は定まっていなかった。


メルセデス登場で一気にトップ争いが動く
開始から約25分が経過し、ようやくメルセデス勢が新品ソフトタイヤでアタックを開始した。

アントネッリは1分45秒990を記録して一気にトップへ浮上。ハミルトンに約0.8秒もの差をつける圧巻のラップを披露した。

対照的にジョージ・ラッセルはストレートスピード不足を訴え、第1セクターだけで約0.6秒を失う苦しい走り。それでもセッション終盤には改善し、最終的には4番手まで順位を上げたものの、チームメイトとの差は約0.37秒残った。

ノリスとフェルスタッペンが肉薄
残り15分を切ると、各車は2セット目のソフトタイヤへ交換し最後の予選シミュレーションへ移る。

フェルスタッペンはターン9出口で右輪をグラベルへ落としながらもタイムを更新し2番手へ浮上。その直後にはノリスがさらに上回り2番手を奪取し、FP2と同じくアントネッリ、ノリス、フェルスタッペンというトップ3が形成された。

アントネッリも新品タイヤで再アタックへ向かったが、「ギアが入らなかった」と無線で報告して一度ラップを中止。その後もう一度アタックしたものの、レ・コンブで大きくマシンを滑らせ更新はならなかった。

それでも最初のアタックで記録したタイムを誰も上回ることはできず、予選前最後のセッションをトップで終えた。

レーシングブルズは今回も中団トップ争い
レーシングブルズは今回も好調を維持した。

アップデートが投入されたリンドブラッドはトップタイムを記録する場面も見せ、最終的にも上位をキープ。リアム・ローソンもトップ10圏内で周回を重ね、中団勢では最も安定したパフォーマンスを披露した。

チームは今回、新しいリアウイングとサイドポッドのアップデートを1セットしか用意できず、前戦イギリスGPで予選上位だったリンドブラッドのマシンにのみ投入。その判断が今回も好結果につながっている。


終盤にハミルトンがクラッシュ フェラーリは修復との戦いへ
セッション最大の出来事はチェッカーフラッグ直前だった。

ハミルトンはターン13の左コーナーでリアを失い、前日のガスリーとよく似たクラッシュを喫した。グラベルを抜けてタイヤバリアへ接触し、「マシンを壊してしまった」と無線で報告。そのままマシンを止めることになった。

リアウイングやリアサスペンションへの損傷が確認され、フェラーリは予選開始までに修復を終えられるかという時間との戦いを強いられることになった。

さらにシャルル・ルクレールは終盤の2回のアタックを交通渋滞によって中止せざるを得ず、本来の速さを示せないまま6番手でセッションを終えた。

予選はアントネッリ優勢も混戦模様
FP3はアントネッリがトップ、ノリス、フェルスタッペン、ラッセル、ハミルトンと続き、メルセデスが依然として一歩リードする形となった。

ただしノリス、ストロール、ハジャーにはグリッド降格ペナルティが決まっており、決勝を見据えた戦略も重要な要素となる。スリップストリームの影響が大きいスパ・フランコルシャンでは、わずかな差で勢力図が入れ替わる可能性も十分あるだけに、アントネッリを中心にフェルスタッペン、マクラーレン勢、フェラーリ勢がどこまで迫れるかが予選最大の見どころとなりそうだ。

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ベルギーGP