F1 オーストラリアGP 決勝:ドライバーコメント
2012 FORMULA 1 QANTAS AUSTRALIAN GRAND PRIX
1位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「全ての勝利に多くの意味があるけど、今日は力強い冬を過ごすことがいかに重要だったかを示している。過去2シーズンの開幕戦はトリッキーだったので、今日は本当に励みになっている。スタートでは、DRSの脅威を避けるために最初の2周では速く逃げたかった。ルイスがすぐ後ろにいたので簡単ではなかった。でも、その後はレースはスムーズに進んだ。最大の懸念はレース終盤のセーフティカーだった。10秒というかなり大きなアドバンテージがあったけど、セーフティカーでゼロになった。それに午後6時になって太陽が沈んでいき、セーフティカーの後ろでゆっくり走っていたときはタイヤの温度を維持するのがかなり難しかった。それが最大の懸念だったけど、最終的にはうまくいった。かなり早くにセブとDRSゾーンを突き離してアドバンテージを築き、それを最後まで維持できた」
2位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日は自分にとても満足している。最大限の結果だ。マシンの感覚は良かった。セーフティカー前もルイスに近づいていたので、終盤に彼を捕えられたと思う。彼がピットに入ったときにステイアウトすることに決めていたし、セーフティカーがなくても戦えたと思う。素晴らしいレースだったし、とても楽しかった。良いスタートができたけど、とても良いスタートをしたニコに抜かれたのには驚いた。再び彼を抜き返したけど、素晴らしい動きだったし、ギリギリだった。ミハエルの後ろでミスをして1コーナーでコースアウトしたけど、そのあと彼に近づいたときに彼も全く同じことをしたので面白かったね。マクラーレンとジェンソン、おめでとう。彼は素晴らしいレースをしたし、今日は無敵だったと思う。2位になれてとても満足している。マシンのポテンシャルは高そうなので、あとはそれを引き出せるかどうかだ」
3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「ポールポジションを勝利に変えられなかったの少し残念だけど落ち込んではいない。レースはまだたくさんあるし、ポイントを獲得するチャンスはたくさんある。少し苦戦していた。今日は僕の日ではなかった。でも、最も重要なことは、今日僕たちには速いレーシングカーがあることを証明できたことだ。これはチームにとってかなりポジティブなことだ。スタートで何が起こったのかはよくわからないけど、順位を落としてしまったし、その後は第1スティントの終わりまでタイヤデグラデーションに苦しんだ。レース終盤はセブとのギャップを縮めることができなかった。彼はストレートでとても速かったので彼を抜くのは難しかった。なので、クリーンなエアーに後退したらマークがプレッシャーをかけてきた。これから再び集中して次のレースにむけて頭を切り替えたい」
4位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「今日はポジティブなものが得られた。予選は難しかったけど、今日のレースペースは良かったし、トラックポジションが悪かっただけだった。スタートが良くなかったので、どうなるか様子を見ている必要があった。そのあとターン1で挟まれてしまった。レースを終わりにしたくなかった。走り続けることができ、そこから追い上げていった。オプションタイヤでの第1スティントでマシンがかなりトリッキーだったし、1コーナーでダメージを受けたのかと思った。でも、プライムに交換したら、レースは生き返った。セーフティカーはちょっと幸運だったし、終盤はルイスよりも速かったけど、ここはオーバーテイクするのが難しい。ここがマレーシアだったら違ったストーリーになっていただろう」
5位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「とても複雑なレースになることはわかっていたし、有益なポイントを獲得できたことを嬉しく思っている。素晴らしいスタートが切れたし、序盤に何台か追い抜くことができた。後半、セーフティカー後にマルドナドとタフなバトルがあった。彼がコースアウトしたのを見たときはため息が出た。それまで相当なラップで彼は本当に近づいていたからね。僕は彼より遅かったし、僕にできるのは特定の数ヶ所でKERSを使って守ることだけだった。彼のことを気の毒に思う。あのようなにレースを終えるのは本当に残念なことだ。今日のポジティブな点を挙げるとすれば、スタート、ピットストップ、戦略になるだろう。今日は昨日よりマシンが良かったし、上位勢により近づいていた。でも、パフォーマンスの面で僕たちの前にいるマシンに到達するためにはやるべきことがたくさんある。マクラーレンとレッドブルだけでなく、メルセデスとロータスもだ。おそらくポールから1秒遅れているし、7〜8チームがお互いに非常に近い。コンマ数秒改善できれば順位を上げられるのはある意味良いニュースだ」
6位 小林可夢偉 (ザウバー)
「チームのためにも僕自身としてもすごく嬉しいです。6位フィニッシュはすばらしいシーズンのスタートです。レースのスタート直後、目の前でスピンしたブルーノにぶつかりそうになりましたが、なんとか運良く逃げることができました。ただその時に後ろから来たセルジオが僕との接触を避けきれず、レースすべてを翼端板が壊れた状態で走らなければなりませんでした。クルマのパフォーマンスに影響が出て非常にむずかしい状況でした。それでも1周目を終了した時点でふたつポジションを上げることができました。僕はソフトタイヤを2セット履いたあとミディアムタイヤを履くという2ストップ戦略でした。2回目のピットストップのタイミングが、ピットインした直後にセーフティーカーが入りついてなかったです。その後、最終ラップにパストールのクラッシュやセルジオとニコとの接触があるまでは9番手を走行していましたが、うまく混乱を抜けて6位でフィニッシュしました」
7位 キミ・ライコネン (ロータス)
「まったくF1から離れていなかったように感じている。昨日はミスをしてかなり大きな犠牲を払ったので、レースではもっとうまくやれるはずだった。良いスタートが切れたけど、1コーナーで僕の前で事故があっていくつか順位を失ってしまった。ほぼ止まって、避けるために芝生に出なければならなかった。それでレースがまた厳しくなった。スピードはあったけど、多くのトラフィックを切り抜けなければならなかった。もっと良いポジションでフィニッシュできと思う。セーフティカーもちょっと都合が悪かった。全体的に理想的な週末とは言えなかったけど、マシンの感覚はいいし、7位に戻れたので、少なくともポイントを持ち去ることはできた」
8位 セルジオ・ペレス (ザウバー)
「ギアボックス交換によってグリッド最後尾からスタートしなければならなかったので、スタート直後にポジションを上げるためにあらゆる手を尽くさなければならなかった。なんとか可夢偉の後ろの12番手まで順位を上げたけど、彼はウィリアムズとのクラッシュを避けなければならなかったので、彼に接触してしまった。フロントウイングがダメージを負ってしまったけど、今日のレースでの困難はそのひとつだけだった。タイヤもセーブしなければならなかったし、同時に燃料もセーブしなければならなかった。そしてポジションを守るために戦わなければならなかった。本当にタフなレースだった。最終ラップにパストールがクラッシュして、デブリがあってバックオフした。そのあとニコが僕をオーバーテイクして僕たちのマシンは接触したし、完全に終わったタイヤでレースをフィニッシュしなければならなかった。ファイナルラップでポジションを失ったのはもちろん不満だけど、6位と8位フィニッシュはシーズンの良いスタートなのでチームのためにとても嬉しく思っている」
9位 ダニエル・リカルド (トロ・ロッソ)
「最終ラップはどうなっているのか本当にわからなかった。青旗と多くのマシンがいるのが見えた。カオスだったけど、少なくとも1つ順位を上げられたのはわかった。グループの最後尾にいたのは少しラッキーだった。前でコースオフしている他のマシンがはっきり見えたからね。そのあとジャン・エリックを攻めるチャンスがあった。彼はターン13で守りに入っていたので、反対側に行けると考えてやってみたら9位になることができた。最後の数周はクレイジーだったし、猛烈にプッシュした。スタートで事故に巻き込まれてしまった。現時点では何が起こったのか、誰に責任があるかはわからない。それなりのスタートができたし、外側に動いたけど、そこには多くのドライバーがいた。ウィリアムズに左フロントがかなり激しく当たって、ノーズを交換するためにピットインしなければならなかった。そのあとは少しダメージを負ったままレースをしなければならなかった。9位でフィニッシュできて良かったけど、もっと良い結果を出せたと思う。マシンはとても強かったからね。ダメージを負って片方に引っ張られたマシンでレース全体を走り切らなければならなかったけど、マシンはとても強かった。反撃するのは簡単ではなかったけど、決して諦めなかったし、ずっとプッシュしていた」
10位 ポール・ディ・レスタ (フォース・インディア)
「ポイントでシーズンを開始できたのはいつだって嬉しいけど、ラスト数周でエンジニアが前のクルマを捕えられると伝えてくるまではそれほど有望には思えなかった。幸運にも、最終コーナーのためにKERSをかなりセーブできていたし、それがベルニュに対して良い走りをして、彼を倒して10位でフィニッシュする助けになった。かなりエキサイティングなファイナルラップだった」
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