アストンマーティンF1 デ・ラ・ロサがAMR26Bの改良点を徹底解説
アストンマーティンF1のブランドアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサが、ハンガリーGPで投入された大規模アップグレード仕様「AMR26B」について、チーム公式動画で各部の変更点を詳しく解説した。

今回のアップグレードはFIAへの申告でも16項目に及ぶ変更が確認されているが、デ・ラ・ロサは実際にマシンの前に立ち、フロントからリアまで順番に新パーツを紹介。「ほとんどが空力面の変更だ」と説明し、それぞれの狙いについて語った。

フロントウイングとノーズは完全新設計
デ・ラ・ロサは、まずフロントウイングから解説を始めた。

「ハンガリー、ブダペストで投入したAMR26の変更点を見ていこう。非常に多くの改良が施されているが、そのほとんどは空力面の変更だ」

「フロントウイングはノーズとともに完全に新しくなった。メインプレーンもフラップもすべて新設計だ。エンドプレートも新しくなっていて、フットプレートだけでなくダイブプレーンも変更されている」

ノーズも従来より細く設計され、ブレーキダクトも新形状となった。

「ノーズはさらに細くなっている。そしてブレーキダクトも変更され、最適化された。これによってタイヤ内側を流れる空気がよりクリーンに通過できるようになっている」

フロアからサイドポッドまで全面的に見直し
続いてデ・ラ・ロサは、マシン中央部の変更点を説明した。

「フロアもすべて新しくなった。ウェイクボードは以前より短くなり、ジオメトリーも変更されている。さらにフロア入口にあるフェンスも完全に新しい形状になった」

さらに細かな部分にも手が加えられている。

「ミラーとシャシーをつなぐ取り付け部分にも小さな変更が加えられている」

サイドポッド周辺も空力効率を高めるために変更された。

「サイドポッドのラジエーター吸入口も変更された。より細くなり、下側のリップは長くなっている」

ボディワークについても見た目以上に大きな変更があるという。

「ボディワーク自体も違う。全体の形状は似ているが、ご覧のようにコンパクトになっている。非常にタイトなパッケージングとすることで、より大きなアンダーカットを実現している」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

リアタイヤ前方の空力処理を重点的に改善
デ・ラ・ロサは、今回のアップグレードで特に重要な開発エリアとしてリアタイヤ前方を挙げた。

「フロア後半部、そしてリアタイヤへ向かうこの部分はすべて変更されている。このエリアには非常に多くの作業が施された」

その理由についても説明している。

「ここはフロアをしっかりシールし、リアタイヤが発生させる乱れた空気がディフューザーの下へ入り込まないようにするため、とても重要な場所なんだ」

リアセクションではブレーキダクトやサスペンションも改良された。

「リアブレーキダクトとリアサスペンションのアームも見直され、不要な乱れを取り除いて改善された。目的はディフューザー上部へよりクリーンな気流を送り込むことだ」

ディフューザーとリアウイングも全面刷新
リアエンドでは、ダウンフォースを生み出す主要パーツも一新された。

「ディフューザー自体も完全に新しくなっている」

リアウイングについても従来とは設計思想が変わっているという。

「リアウイングも新しく、すべてのエレメントが変更された。メインコードは長くなり、フラップは短くなっている。エンドプレートも変更され、内側の処理はよりクリーンになった。ビームウイングも新しくなっている」

「ポテンシャルは大きいが最適化が必要」
最後にデ・ラ・ロサは、これほど大規模なアップグレードでは性能を引き出すまでに時間が必要だと強調した。

「全体として見ると、16か所ものパーツが完全に新しくなった。だから、これらすべての変更を最適化するために、これから多くの作業を進めなければならない」

「ドライバーが快適に走れるように仕上げることが重要だ。このアップグレードには非常に大きなポテンシャルがあるが、その能力を引き出すためには膨大な作業が必要になる」

「だからこそ、その作業をできるだけ早く始めなければならない」

ハンガリーGPで投入されたAMR26Bは、アストンマーティンにとって2026年シーズン最大規模となるアップグレードだった。デ・ラ・ロサの説明からも分かるように、単なるフロントウイングやフロアの改良ではなく、車体全体を一体の空力パッケージとして設計し直した包括的な進化となっており、今後はそのポテンシャルを引き出すためのセットアップとデータ収集が重要なテーマとなる。



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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / ペドロ・デ・ラ・ロサ