ルノー R30の開発を語るジェームズ・アリソン
ルノーのテクニカルディレクターに就任したジェームズ・アリソンが、2010年マシン「R30」について語った。

ジェームズ、昨年マシンR29と比較してR30はどれくらい異なりますか?
非常に異なっている。母親でさえ、エクステリアの違いを言うことができたよ! R30は先代よりもかなりスラリとしていて魅力的なクルマだ。でも、変更は美感のためではない。R30が利益を得る集中的な空力開発の結果だ。中身もかなり変更している。最も大きな変更は、2010年規約の大きな燃料タンクへの対応とKERSなしでクルマを最適化した結果だ。でも、車両全体で何百もの改善がなされている。

給油禁止の影響はどれくらい大きいと予想しますか? チームはどのようにそれに対応しましたか?
燃料搭載量が重くなること、ブレーキにとってチャレンジグな状況になる。また、満タンから空タンになるまでクルマを走らせるので広範囲のコンディションにサスペンションが対処しなければならない。給油しないことで、レースでの戦略プライオリティは最近慣れていたものから完全に変わる。

ひとつ例をあげれば、クルマがセーフティカーの後ろで走行しなければならないときに違ってくる。昨年の規約では、すべてのチームがセーフティカーが出動してすぐに極端な燃費セーブモードに入れていた。2010年の規約では、まさに正反対のことをしなければならない。セーフティカーが戻ったときに過度に燃料を積んでいないようにゆっくり走っているときに別の方法で超過分の燃料を燃やすようにマシンを対応させなければならない。

シーズンの現実的な目標をどのように感じていますか?
2009年を終えたときよりもずっと良い状態で2010年をスタートすることを狙っている。我々がそれにどれくらい成功したかは時間が教えてくれるだろう。でも、我々の初期の競争力レベルがどうであれ、マシンのために非常にアグレッシブな開発プログラムを計画しているし、すぐに表彰台争いや優勝に返り咲けると確信している。

関連:
ルノー、R30を発表 - 2010年1月31日
ルノー R30 (主要諸元)

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム